松江観光で外せないのが「堀川めぐり」。2015年7月に正式に国宝に指定された松江城のお堀をぐるっと巡ります。ただ観光するだけの遊覧船ではなく、観光客にとっては「足」になる舟ですので、是非利用しましょう。一日乗船券はどこでも乗り降り自由。風情があるうえ、お目当ての観光スポット近くで乗り降りできてとても便利です。
合計16の橋の下をくぐりますが、中にはそのままではどうしてもくぐれない高さの橋もあります。そういった橋をくぐる時は、舟の屋根が下がる仕組みになっています。もちろん下がる屋根に合わせて乗客も身をかがめなければいけません。船頭さんと乗船客の息の合わせどころです。
橋の下は音響効果抜群。橋の下で唄ってくれる船頭さんもいます。
地図では松江堀川ふれあい広場が表示されますが、下記3か所、どこからでも乗り降り自由です。
・松江堀川ふれあい広場(松江・堀川地ビール館奥)
・大手前広場(島根県民会館北側・松江城南東側)
・カラコロ広場
写真:東郷 カオル
地図を見るお城のお堀を眺めた後は、次は天守閣へ。松江城は約400年前のお城。天守閣からは夕日やシジミで有名な宍道湖を望めることもあり、とにかく上まで登りたい気持ちが先に立ちますが、是非下層階にも注目してみましょう。
天守閣の石垣は“野面積”。加工されずに積み上げるというこの手法、一見荒っぽいようですが実は頑丈。古いお城によく見られる積み方です。松江城は築城に5年を費やしていますが、そのうちの3年が石垣に費やされています。石垣はお城の命。お城ファンに石垣フェチが多いのも納得というものです。
内部には井戸やら柱やら、年代を感じさせられるものが多く残っています。特に包板(つつみいた)といわれる天守を支える柱がそこかしこにあります。これは柱に板が張られ、それを鎹(かすがい)などで留めたもので、その鎹がホチキスのようにも見えますし、若様が成長とともに背丈を測った印のようにも見えて、興味深い柱です。
写真:東郷 カオル
地図を見る松江は、日本の文学や怪談に深い興味を抱いた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が過ごした地。松江城にもちょっとした怪談スポットが残っており、「八雲の“Kwaidan(怪談)”散歩」というツアーでは、写真の「ギリギリ井戸」もコースに組み込まれています。
ギリギリ井戸は、築城の折に石垣から槍の刺さったシャレコウベが出て、その霊を慰めたという言い伝えが残る場所。ギリギリとはこの地方の言葉で「つむじ」を意味します。
個人で夜に行くのは怖いですが、ツアーで行くなら見学しやすいですね。
お城の次は城下町。松江の城下町を歴史散歩をするなら松江歴史館には必ず立ち寄りましょう。ここには松江城が国宝に指定される決め手となった、城が完成した年を裏付ける祈祷札が保管されています。ちなみに数十年間行方不明になっていたこの祈祷札を懸賞金をかけて探したところ、城内の松江神社から見つかったという、ちょっと笑えないお話しもあったり。
他にも様々な歴史価値のある資料が保存・展示されており、昔の城下模型もありますので、この後、想像を膨らませて町歩きを楽しむことができるでしょう。
昔の城下町を知るのに古地図はかかせません。古地図を入手したい方は、島根県立図書館にてデジタル化もしくは複製のものをプリントアウトすることができます。「ブラタモリ」気分で散策したい方は、是非図書館にも立ち寄ってみてください。
写真:東郷 カオル
地図を見るもし古地図が手に入ったら、それを片手に塩見縄手を散策するのもおもしろいでしょう。この辺りは昔の武家屋敷が残り、風情ある景観を今に留めています。もし車が走っていなければ、まるで時代を遡ったかのような錯覚さえ感じます。
横には松江城の立派な石垣と、堀川遊覧船がのんびりと行き交います。塩見縄手は武家屋敷で有名ですが、小泉八雲が暮らした住居が残っており、こちらも人気の観光スポットとなっています。
松江では小泉八雲にちなんだ怪談ツアー「八雲の“Kwaidan(怪談)”散歩」や、着物(浴衣)姿のちどり娘による松江城案内など、お得なツアーが充実しています。
怪談ツアーは料金にタクシー代や施設入館料が込みですし、ちどり娘の松江城案内も入城料が込みの料金で、大変お得です。詳しくは下記のMEMOより公式ホームページで最新情報をご確認ください。
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(2025/2/11更新)
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