写真:咲田 みつる
地図を見る青森駅東口を出ると、まず目に飛び込んでくるのが、1994 年に全面開通した青森ベイブリッジです。青森港の貨物運搬の渋滞緩和を目的につくられた橋ですが、その姿は非常に美しく、また遠方からも見栄えするため、ウォーターフロントのシンボル的存在となっています。誰もがカメラを構えたくなるその雄姿を見ようと、自然とそばへ足が向かいます。
外観とあわせて楽しみたいのが、橋からの展望。少し分かりにくいのですが、橋脚脇から、階段で登ることが出来るのです。晴れた日なら、目の前に圧巻の青森湾の海と空の青!そして内陸側にはぐるり三方を青い山々が取り巻いている様子が見えます。「青森は本当に青かった」と言いたくなるような、360度の景観!また、夜のライトアップも格別です。
写真:咲田 みつる
地図を見るベイブリッジそばにあるのが2011年1月にJR青森駅の海側にオープンした、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。本物のねぶたを常設してあるため、通年で青森ねぶたを楽しめる施設です。その外観は、ねぶたにかける青森市民の情熱の血潮を表現したかのような「赤」で統一されています。夏は青い空をバックに、冬は雪の白にひときわ映える印象的な建物となっています。
ところで入口はどこ??正解は、写真中央の白い部分。赤いすだれをかき分けるかのようにして、通路が垣間見えます。建物がこんなにおしゃれなら、中身である展示物にも期待がいやおうなく高まります!では、中にも入ってみましょう。
写真:咲田 みつる
地図を見る階段をのぼると2階奥に受付があり、チケットはここで購入します。さあ、ここからは豪華絢爛の芸術の世界!ねぶたの展示を際立たせるべく、やや暗めの照明です。そこで、ねぶたの歴史に始まり、ねぶたを支える人々の熱い思い、制作についてが解説されおり、続いて天井から下がる金魚ねぶたのきらびやかな姿に目を奪われます。
順路はスロープで1階へ降りる構造となっていますが、その前に是非おさえておきたいのがこちら「マイねぶたコーナー」。これは、手元のタッチパネルで、自分のデザインした顔が大きなねぶたに投影されるという仕組みです!操作も簡単で、お絵かき感覚でペイントでき、大人もこどもも夢中になれるユニークなミニ・アトラクションです。デザインは、数十秒後に消えてしまいますので、シャッターチャンスを逃さないように。
写真:咲田 みつる
地図を見る1階の展示の目玉は、大迫力の大型ねぶた5体。ねぶたの写真と言えば、正面からのアングルで勇壮な男たちの形相が紹介されることが多いのですが、実は360度どの角度から見ても超立体的!!こちらはある大型ねぶたの裏側の様子。館内でも紹介されていますが、ねぶた師と言われる専門プロデューサーによる一年がかりの一大アート作品なのです。ねぶたで表現される人物にはそれぞれストーリーがあるのですが、解説と照らし合わせて横や後ろにどんな脇役がいるか、のぞいてみるも楽しいですよ。
ワ・ラッセでは、直近の祭りで活躍したねぶたのうち、特に評価の高かった5体が、一年間展示されています。そしてまた祭りが終わると最新のものと入れ替わるので、毎年違ったねぶたを楽しめるようになっています。リピーターの方も是非最新作を見に行きましょう!
写真:咲田 みつる
地図を見る旅のお土産探しに是非立ちりたいのが、白い三角屋根が目印の倉庫風の建物、A-FACTORY(エーファクトリー)です。こちらも2010年開業とワ・ラッセとほぼ同時期開業の施設です。館内でまず目に入るのは、片側2層吹き抜けの高い天井。そして建物中央にあるガラス張りのシードル(リンゴの発泡酒)工房や、開放感のあるフリースペースも印象的です。
実はここ、JR東日本が「地域再発見プロジェクト」のひとつとして作った施設なのです。総合監修は、ユニクロの海外旗艦店などを手掛けたインテリアデザイナーの片山正道氏。洗練された空間デザインの中で、オリジナルのシードルを製造販売する現場であるとともに、青森県ならではの物産を販売しています。
いちおしは、お土産売り場の雑貨コーナー!思わずくすっと笑ったり、誰かに話したくなるような、ユニークでデザイン性にすぐれたものが多数、置かれています。「あおもりっていいなぁクリアファイル」は、全国区でご活躍中の青森出身イラストレーター柿崎こうこさんのイラストによるご地域振興のレアグッズ(青森県地域活力振興課制作)。
他にも解体されたねぶたのかけら、青森ヒバのブックカバーなど、アイデア作品が多数!!列車の時刻も忘れて夢中で選んでしまうようなアイテム数です。きっといいお土産が見つかるでしょう。
青森ウォーターフロントは、市内でも突出したアートスポットです。また、少し歩けば船体をそのままミュージアムにした「八甲田丸」や、ベイブリッジと平行してのびる歩行者専用道「青森ラブリッジ」、正三角形の外観が印象的な観光物産館「アスパム」もほど近く、駅前でありながら旅の目的地となり得る充実ぶり。時間をたっぷりとって巡りましょう!
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(2023/12/5更新)
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