二世紀ほど前に、ドイツ人などヨーロッパから多くの人たちが移住するようになり、それまでマヤ民族しか暮らしていなかったコバンは、異国の文化も取り入れるようになり、グアテマラ国内でも魅力的な街になっています。
きれいなコロニアル様式の街並みがあり、散歩しながら欧州の歴史を感じることがきます。
その一方で、今でもマヤの民族衣装を普段着として着ている女性がたくさんいて、文化のギャップを楽しむことができます。
そのため、多くのグアテマラ人がこの街に住みたいと言うほど、人気の場所です。
「シュカペ・コバン」という自然食品を扱ったお土産屋さん。
ここでは、カルダモンの入った蜂蜜、ラム酒、飴玉など、スパイスの中でも貴重な品をふんだんに使用したものが売られています。
産地だからこそできることですね。
また、蜂蜜にもいろいろ種類があり、コーヒーの花の蜜だけを吸ったハチの蜂蜜はグアテマラの特産品です。
甘―いコーヒーの香りがほんのりする蜂蜜は、お勧めですよ。
他にも、シナノキの花の蜂蜜は甘さが上品で、これもまた絶品です。
次に紹介するお店は、カルダモン専門レストランKardamomuss(カルダモムス)です。
コーヒー畑の中にある、このレストランは、大きな窓から風情のある景色を眺めながら、何を食べようか考えられます。
また、ウェイターも丁寧にメニューの説明をしてくれて、気持ちよく食事をすることができます。
レストランの名前から想像できるように、ほとんどの料理にカルダモンの香りがします。
日本では、カレーを香ばしくするのに、カルダモンを使うのを好きな人もいますが、ここではクッキーやクレープなどのデザートにはもちろん、ランチに頼める肉料理屋やスープにも、ほんのりとカルダモンが含まれています。
テーブルの上には、カルダモンミルが置いてあり、自分でこのスパイスを調整することができます。
コバン名物のカルダモンコーヒーも、このミルで香りを整えます。
写真は、お店のお勧めの朝食、コケモモパンケーキ。
地元産のフルーツと、アトル(とうもろこしや大豆で作ったミルクスープ)にコバン産の唐辛子を加えたものが、セットです。
朝食も、お昼も、またバールになる夜も、旅行者を満足させてくれるレストランです。
コバンにあるショッピングモールにある、喫茶店ドュッセルドルフコーヒー。
コーヒーの質は、グアテマラでも指折りで、国内だけでなく海外からの観光客からも、良い評価を受けています。
深みのある味を堪能してください。
このコーヒーショップでは、コーヒー畑のツアーを申し込むこともでき、季節によって違った楽しみがあります。
11月から翌年の2月頃までは、収穫時期で、鈴なり実をつけたコーヒーの実が、真っ赤に熟しているのを見ることができます。残念ながら、ツアーは見学のみで、コーヒー豆狩りはできません。ただ、何粒が採って、ほんのり甘い果肉を食べてみてください。
収穫が終わる季節になると(2月か3月頃)、可憐な花で真っ白になるコーヒー畑を散策できます。
日本ではなかなか見ることのできない、コーヒーの栽培の様子を見たら、余計にコーヒーが好きになるでしょう。
コバンは、多くのガイドブックで紹介されている街ですが、国内の観光地から比べると、観光客をあまり見ることがありません。そのため、まだ物価も安く、高級なレストランやホテルもリーズナブルな設定がされていて、ちょっと贅沢な旅ができます。
また、コバンの周りには自然が沢山残されており、秘境として知られる場所もあり、この街を拠点にすると良いかもしれません。
もちろん、グアテマラのコーヒーやカルダモンは、日本でも購入できますが、やはり本場で、地元の人が、産地の水と空気で作ってくれたものは、ここでしか味わうことができません。
是非、文化とグルメの街、コバンに足を伸ばしてみてください。
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