写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る美術館というと閉館が17時だったり、入館料が高いイメージがありませんか?
ここ金沢21世紀美術館では無料ゾーンに限り、22時まで開館しています。しかも、無料。
居酒屋で金沢ならではのおいしい海鮮類を食べたあと、気軽にふらっと立ち寄ることができます。
また、美術館というと静かな場所でゆっくり絵画を見るイメージがあると思いますが、ここは国内外の著名なアーティストが独自の個性を生かした作品を展示しています。「コレは何?」「不思議〜どうなっているの?」と見る人の想像力をかきたてる作品ばかり。
大人も子どもも楽しめる芸術の楽園です。
早速、外観から見ていきましょう!
世界的建築家チーム“SANAA”が設計した施設は緑の芝生と白色の壁のコントラストが美しいまんまるの建物。その外観から愛称は「まるびぃ」。
どこからでも自由に入れるようにと入り口は4つも配置されています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るメインエントランスから入り、すぐのところにあるのが光庭。その名の通り、光が差し込む庭=屋外の展示をしている場所です。
光庭に展示されているものの一つがアルゼンチン出身 レアンドロ・エルリッヒ作の「スイミング・プール」。
外から中を覗いてみると、人がプールの底に服を着たまま立っている不思議な光景を見ることができます。
プールの側面を水色で塗り、上部には透明のガラスをはり、深さ10cmの水をガラスの上に張ることで中にいる人があたかも水の中にいるかのような錯覚を覚えます。
はじにあるプールに下りるはしごは登ると危険ですので登らないでください。上からも降りられません。
無料で見ることができるのは外からの光景のみ。
プールの底は有料ゾーンになりますので、ご注意ください。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る光庭にはそのほか、さまざまな作品が展示されています。
たとえば、金沢を代表する加賀友禅からヒントを得てデザインされた壁とイスがある場所は赤やオレンジの花がちりばめられ、とても華やかです。
ガラス廊下をまたぐ形で設置されている「緑の橋」は約100種類の植物が配置され癒しの空間。
その緑の橋のところにある「雲を測る男」はベルギー出身のヤン・ファーブルの作品です。「終身犯」という映画の中での主人公の台詞「雲でも測って過ごすさ」というところからインスパイアされて作られた作品。
作品タイトルを見る前は「なぜ、あの場所に人が立っているのだろう」と思いましたが、タイトルをみて納得した作品です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る金沢21世紀美術館で一番の人気を誇るのがアメリカ出身のジェームズ・タレルの作品「ブルー・プラネット・スカイ」。
真っ白い壁の立方体の部屋に入ると天井の中央部分が正方形で切り取られていることに気付きます。
この作品は切り取られた「空」自体が作品。1年365日朝から夜まで変化し続ける光を捉えて作品にしています。無音の空間でただ空だけを眺めるこの空間では五感が冴え渡ります。
自分だけのお気に入りの”作品”に出会えるといいですね。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る金沢21世紀美術館の外側はすべて透明なガラス。
夜になるとガラスに外の風景が映ります。
写真は美術館を設計した“SANAA”がデザインしたキュートなうさぎ型イスが並んだところから外を撮影したもの。
外の風景なのに中の壁に描かれている絵のように見えませんか?
今回は常設展示の無料ゾーンのご紹介でしたが、金沢21世紀美術館では日々さまざまな展示が行われています。
行く前はホームページをチェックして展覧会情報も見てくださいね。
【金沢21世紀美術館】
住所:金沢市広坂1-2-1
開館時間:有料ゾーン 10:00-18:00(金・土曜日は〜20:00)
無料ゾーン 9:00-22:00
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
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(2023/12/6更新)
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