カンボジア国立博物館でクメールの美しい芸術と文化を学ぶ旅

カンボジア国立博物館でクメールの美しい芸術と文化を学ぶ旅

更新日:2015/07/31 16:23

外国の文化と歴史を学ぶのに最適なのが国立博物館。海外旅行に行ったら、1回は行っておきたいスポットです。カンボジアの首都プノンペンに建つ「カンボジア国立博物館」は、アンコール・ワットを代表とするクメール様式の芸術品、そして19世紀から20世紀の美術的価値の高い日用品が収められています。

カーディナルレッドの渋い赤が印象的な「カンボジア国立博物館」で、芸術と歴史そして文化に触れてみましょう。

プノンペンの王宮からすぐ!赤い建物が目印「カンボジア国立博物館」

プノンペンの王宮からすぐ!赤い建物が目印「カンボジア国立博物館」
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カンボジアの首都プノンペン。トンレサップ川のほとりに建つ「カンボジア国立博物館」は、カンボジア王宮のすぐ側という好立地にあり、王宮とまとめて1日で観光ができるなんとも嬉しい場所にあります。また目の前のアートショップ通り(Street 178 ,Preah Ang Makhak Vann St.)と呼ばれる道沿には、アンコール・ワットのレリーフを模した絵画や石版、仏像、アンティークから近代的なアート、そしてお土産屋さんなどが建ち並び、ウィンドウショッピングも楽しめてしまいます。

「カンボジア国立博物館」の歴史は古く、1920年からはじまります。当初は隣に建つカンボジア美術大学の学生のために、そして海外に流出する遺跡の保護を目的としていました。決して大きくはありませんが、カンボジアの貴重な美術品が数多く展示されています。

チケットを購入していざ博物館へ!

チケットを購入していざ博物館へ!
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入場ゲートすぐ側にあるチケットブースでチケットを購入したら、博物館の入り口へと向かいましょう。

博物館入り口に立つ係員にチケットを渡し、博物館に入ります。入って右手にギフトショップがありますが、ここで館内での写真やビデオの撮影をしたい人用のチケットが販売されています。また外国語ガイドを依頼することもできるので、より深くカンボジアの歴史と芸術を知りたい場合は依頼すると良いでしょう。

*館内の写真・動画撮影にはチケットの購入が必要です。
*一部写真撮影禁止の展示品があります。

クメールから日用品までカンボジアの芸術に触れる

クメールから日用品までカンボジアの芸術に触れる
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館内は左回りに回廊を歩き、ぐるっと一周するイメージです。まずは各時代の青銅器や鋳造品などが展示され、その後プレ・アンコール期、アンコール期、宮廷の装飾品と周り、最後に旧石器時代などの遺跡を経て、最後に中庭をまわります。

やはり最大の見どころは、プレ・アンコール期、アンコール期の彫像の数々です。年代順に展示されているので、クメール芸術の遷移を感じながら見て回るとよいでしょう。

本物はここに!中庭中央に鎮座する「ライ王」の像は必見

本物はここに!中庭中央に鎮座する「ライ王」の像は必見
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シェムリアップのアンコール遺跡群から特に優れた彫像が展示してあるカンボジア国立博物館。ここでは忘れてはならない、見どころをご紹介します。

■ライ王の像(掲載写真)
中庭中央に座るジャヤヴァルマン七世像、通称ライ王像は、アンコール遺跡群のバイヨン遺跡から北の王宮があったとされる遺跡周辺、ライ王のテラスにある像です。ライ病にかかった王という説、ひげとキバのあるえんま大王とする説など諸説のある謎の王は、蠱惑的なほほ笑みで私達を魅了します。

*ライ王テラスにあるライ王像はレプリカです。

■巨大なガルーダ像
博物館の入り口正面に展示されている、高さ約2メートルもあるガルーダ像は、コー・ケー遺跡の出土品。

■横たわるヴィシュヌ神の胸像
西メボン(西バライ)の古井戸で発見された横たわるヴィシュヌ神の胸像は、博物館入って左側奥にあるひときわ大きいブロンス製の胸像です。残念ながら胸から下が失われてしまっていますが、その大きさとブロンス製とは思えないほど柔らかな表情に魅了されてしまいます。

■8本腕のヴィシュヌ神
プレ・アンコール期の展示品の中でもひときわ目を引くのが、8本腕のヴィシュヌ神です。馬の馬蹄にも似た支柱をバックに威風堂々と立つ姿に、きっと足を止めて魅入ってしまうことでしょう。一般的には4本腕で表現されるヴィシュヌ神が、8本腕というのもなかなかお目にかかれない造形です。

広々とした中庭で一休み!コイに餌をあげることも

広々とした中庭で一休み!コイに餌をあげることも
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クメール様式の屋根と破風の装飾の美しさ、まるでカンボジアの大地のように太陽に赤く焼けたような物館のカーディナルレッド、そして植物の緑のコントラストが非常にみごとな中庭では、博物館の見学に疲れた人々がベンチでゆっくりと体を休めています。

中庭に配された池には、カンボジアを代表する蓮の花に小さくかわいらしいコイやカメが泳ぎ、目を楽しまてせくれます。宮廷の装飾品が展示されている出入口付近ではコイの餌が売っているので、コイの餌やりに興じてみてはいかがでしょうか。

週末にはイベントも!カンボジアの文化をとことん楽しもう!

カンボジアの芸術に触れられる「カンボジア博物館」では、毎週金・土・日の19時に、アンドンバイ村のバサックスラム孤児院の子供たちによるダンスや影絵、オペラなどのショーも開催されます。週末に予定を合わせて、昼と夜でカンボジアの文化と歴史を体験してみてください!

■カンボジア国立博物館(National Museun Of Cambodia)
営業時間:毎日8:00〜17:00
*毎週金・土・日曜日は19時よりオペラやバサックダンス影絵などのショーが開催されています。詳しくは関連MEMOの「Cambodian Living Arts(英語)」を参照してください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/21 訪問

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