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地図を見る京都でも有名な神社のひとつ、北野天満宮は学問の神様・菅原道真公を祀る神社。菅原道真公が愛でたという梅の花の名所とされ、神社の神紋も梅を形どったもの。毎年春には「梅苑」が公開され、多くの観光客が訪れます。
そんな北野天満宮が近年、紅葉の名所としても知られるようになってきました。春に公開される「梅苑」の拝観エリアとして、豊臣秀吉が洛中洛外の境界線、かつ水防のために京都をぐるりと囲むように築いた土塁「御土居(おどい)」の一部が公開されています。その「御土居」の紅葉が実に見事なものだったのです!
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地図を見る自然林の残る北野天満宮の「御土居」は国の史跡にも指定されていて、四季に応じてさまざまな表情を見せてくれます。御土居一体には約250本というもみじがあり、中には樹齢が300年から400年という名木もあるそう。これらのもみじが晩秋を迎えると目に鮮やかな光景を見せてくれるのです。
朱塗りの鶯橋は周囲の紅葉と見事に調和した、ひときわ目を引く撮影スポット!この「御土居」はもともと非公開エリアであり、秋の「史跡御土居のもみじ苑」として公開されたのは2007年が最初。まさに、埋もれていた紅葉の名所として注目を浴び始めたのです。
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地図を見る御土居には、かつて朝廷が用いる紙を漉いたという「紙座」があったことからその名がついたという紙屋川が流れています。この紙屋川沿いに、水面に映える錦秋の世界が広がる「史跡御土居のもみじ苑」は最近まで公開されていなかったことが惜しまれる程の絶景を堪能できるのです。
例年梅の時期には観光客で賑わう梅苑の奥に、このような紅葉の名所が潜んでいたとは誰が気づきましょうか。しかしここは遠い昔の秀吉の時代から秋には錦をまとっていた地であったのです。
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地図を見る「史跡御土居のもみじ苑」のエリアはなかなか広く、ここまでご紹介したポイント以外にも見所が点在していますので、要点を押さえた上でくまなく巡ってみてください。
特にもみじ苑の象徴的な巨木、樹齢600年になるという大欅や、樹齢400年を超えるという三又の紅葉などは必見。また、冴えわたる緑の竹林と紅葉のコラボレーションは人気の高いシャッターポイントとなっています。
提供元:PIXTA
https://pixta.jp/令和6年度「史跡御土居のもみじ苑」の特別公開期間は10月25日からの予定で、開苑時間は9:00〜16:00。せっかくなので例年の見頃でもある11月中旬以降を狙って訪れてみましょう。
また、紅葉の見頃と重ねてライトアップの夜間拝観も実施!11月11日からは日没から20時まで「もみじ苑」をライトアップし、昼間とはまた違う絶景を楽しむことができます。入苑料は大人1,200円(茶菓子付)です。
梅の名所としてだけでなく、紅葉の名所としても名を馳せつつある北野天満宮がオススメ!ぜひ足を運んでみてください。
住所:京都府京都市上京区馬喰町
電話番号:075-461-0005
アクセス:市バス「北野天満宮前」下車すぐ、京福電鉄「北野白梅町」下車徒歩約5分
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
bow
京都生まれ、京都育ちの生粋の京都人です。仕事で全国を飛び回り、京都の良さを再認識したため、京都の観光に携わる仕事をしています。全国を旅した経験と、観光業界に生きる人間としての視点、更には京都人ならでは…
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