都内中心地で催される夏祭りの中でも「麻布十番納涼まつり」は、地元の麻布十番商店街の商店主が中心となって運営するお祭りで、2016年はオリンピックイヤーであることも考慮し、例年より遅い8月27日(土)・28日(日)の2日間、15:00〜21:00まで開催されます。
東日本震災を機に、的屋などの参加を中止し、復興途上の東北地域をはじめとした地方自治体の出展を中心にするお祭りへと変化してきた「麻布十番納涼まつり」。2016年には熊本エリアの自治体も参加し、全国約50以上の市町村が参加するまでになりました。都心でありながらそれぞれの郷土の伝統と味覚とを満喫できる、手作り感と人情味あふれる夏祭りを楽しめるのが魅力です。
とはいえ人気の夏祭り!写真は2014年の一番混み合う地下鉄麻布十番駅と商店街が交わる交差点の様子ですが、凄い人出で大賑わい!このお祭りらしい迫力の中を歩くのも、都心の夏祭りの醍醐味でもありますが、混み合うから行きたくても行けない・・・という方も多いのでは?
できるだけ人混みを避けて、行列に並ばなくても「麻布十番納涼まつり」を楽しむには、いくつかのポイントがあるのです!!
2016年の「麻布十番納涼まつり」は15時から開催されますが、麻布十番駅周辺の交通規制は、その前の14時から始まっています。14時を過ぎると、メインの商店街がある通りをはじめ、六本木ヒルズまで続くエリアには搬入車であっても、車は一切入れなくなります。
ですので、どの屋台も15時スタートに向けて14時から商品を並べたり、焼くための炭をおこしたりと本格的な準備を始めるのです。まずこの歩行者道路になった混み合う前の会場エリアで、15時前に屋台の販売物や値段をチェックしながら散策しましょう!
300店もの屋台が並ぶお祭りですから、ゆっくり見て回るだけでも産地直送物の意外な発見があったり、お買い得商品を見つけられたりと楽しめますよ。写真は例年長蛇の列が出来る「東北・いわき直送うにの貝焼き」の販売前の貴重なうに!海女さんたちがどうやってとったか、復興の現状などをぽつりぽつりと話してくれるのもこの時間ならでは。この屋台は例年1時間待ちにもなる人気屋台の1つです。
そして、これは絶対に買いたい&食べたい屋台を、開催時間前までに絞りましょう!15時の開催直前にお目当ての屋台の前に行けば、行列に並ぶことなく開催と同時に購入できますよ。開始10分後には列が出来始める屋台も多く、19時を過ぎると売り切れで店仕舞いをしはじめる屋台もありますから、15時は狙い目の時間。しかも、開催2日目の方が屋台も準備に手間取ることもなく、話しもしやすいのでお勧めです!
お祭り当日は駅の出入り口も一部閉鎖され、都営バスの臨時停車場などまで出来る「麻布十番納涼まつり」。メインとなるのは商店街が六本木ヒルズまで続く“麻布十番大通り”ですが、同じ位人気の屋台が並ぶ“雑色通り”のパティオを越えた麻布山入口までの道は狙い目です!
(詳しいMAPは下部関連MEMOのリンク先にある麻布十番だより8月号の最終ページを参照ください)
「麻布十番納涼まつり」は、大きく4つのエリアで特色が解れています。地元の商店主と地方自治体の特産品「おらが国自慢」の屋台が並び一番賑わう“麻布十番大通り”。子供向けの縁日のようなゲームや座って休める公園がある“綱代公園・通り”。寄席や音楽などのイベントが行われる“パティオ”。陸前高田市・石巻市・気仙沼市・いわき市等々東北の自治体の屋台が地元麻布の屋台と並ぶ“雑式通り・パティオ方面”です。
この写真は東北・女川町の屋台で、パティオを過ぎた雑式通りで目の前で生ホタテやさんまを炭火で焼いてくれます!こういう東北からの屋台が多い“雑式通り・パティオ方面”では、麻布十番大通りが混み合う17時頃でも、お祭りの端のエリアに近いためか、まだ比較的並ばずに美味しい産直特産物がいただけますよ!
(エリア分けや出品物は天候や道路状況によって変更される可能性もあります)
開催時間中、歩行者天国となる麻布十番エリアには、先ほどご紹介した通り以外にも、麻布十番でお店を営む店舗が多い路地もたくさんあります。
歩行者天国になる全ての通りに屋台がでるわけではないので、大通りから続く路地にあるお店は、並ばずにお祭りに合わせた特別メニューが楽しめる穴場スポットです!
写真は、雑式通りから七面坂に向かう通りにある黒豆白大福が人気のカフェ“しろいくろ”。いつもと違うお祭り雰囲気で、名物の和菓子意外のメニューも販売しています。他にもこの通り近辺では、地元のアジア雑貨店や居酒屋がそれぞれのお祭り用特別メニューを格安で提供しています。二の橋方面にも同じような路地が多く、並ぶことなく楽しめる地元のお店がありますので、ぜひ麻布の街全体を散策してみてくださいね。
21時には撤去がはじまる「麻布十番納涼まつり」。地元店や地方自治体、ボランティアで運営されるお祭りだけに、時間を守るルールは徹底されています。終了時間直前には最後に屋台に駆け込む人や、駅へ向かう人の波で動きがとれなくなることも。
そんな時にぜひお勧めしたいのが、麻布十番駅から韓国大使館のある仙台坂方面へ10分程歩いた住宅地にある、創業100年以上の老舗銭湯「麻布黒美水温泉・竹の湯」です。銭湯の料金でコーヒーのように黒いナトリウムイオンと炭酸水素イオンが豊富に含まれた温泉を楽しむことができますよ。東京らしい熱めの温度で、肌がツルツルになる成分のナトリウムイオンがたくさん含まれている地元でも人気の温泉銭湯です!
23時まで入場することができ、タオルセットやシャンプーなども販売していますから、お祭りの最後に細胞のすみずみにまでしみわたる良いお湯でツルツルの肌美人になって、ゆっくり帰るのもお勧めですよ。
準備も運営も後片付けも、全て麻布十番商店街の商店主が主体となって頑張る「麻布十番納涼まつり」。東日本震災以降、それまで3日間行っていたお祭りを2日間にし、東北の陸前高田・石巻・気仙沼・いわき市など復興を少しでも励ましたいという思いを込めて、自分たちでも運営できる精いっぱいの範囲で、訪れてくれた人たちの心に残るお祭りを催しています。2016年には50回目の節目の年となり、熊本エリアの自治体も参加し、ますますの賑わいが期待されています。
楽しんだ後のゴミの持ち帰りや、路上での喫煙禁止、住宅街での大騒ぎを慎むなど、訪れる側もルールを守って夏の思い出になるような納涼まつりを楽しみたいですね。
この記事の関連MEMO
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(2023/12/8更新)
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