学生の街、レトロな雰囲気の街、江古田はB級グルメの宝庫!

学生の街、レトロな雰囲気の街、江古田はB級グルメの宝庫!

更新日:2015/08/10 10:45

池袋から西武池袋線で9分で着く江古田(えこだ)は、昭和レトロを感じさせるノスタルジックな雰囲気の街。
日本大学芸術学部や武蔵野音楽大学など、特に芸術系の大学が多く、街角で楽器を持つ学生に出会えたりと、独特の文化が根付いています。漫画「のだめカンタービレ」のモデルになった街としても知られています。
そこで今回は、昭和レトロを感じさせる東京の街・江古田で、グルメと下町散歩を満喫できる旅をご案内します。

北口のランドマーク、パワースポット浅間神社!

北口のランドマーク、パワースポット浅間神社!
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世界遺産にもなった誰もが一度は登りたい富士山。でもなかなか登山はハードルが高いですよね。そんな時、江戸の人達は富士塚を登って富士山に登ったのと同じご利益を得ていました。江戸時代と同じ気分が現在も体験できるのが富士塚です。

江古田駅北口の真ん前にある浅間神社(せんげんじんじゃ)には、都内でも有数の規模と当時の形を美しく残している富士塚があります。江古田浅間神社の創建は不詳ですが、木花佐久夜姫命が祀られている浅間神社は、江戸時代後期には富士浅間社と呼ばれていました。

浅間神社内にある富士塚は「江古田の富士塚」として江戸時代・天保10年(1839年)に富士講の一派小竹丸祓講により築造されました。高さ8メートル、直径30メートルある富士塚は都内最大級で、国の重要有形民俗文化財にも指定されています。

富士塚は富士山の溶岩で覆われていて、頂上の唐破風屋根のついた石祠は、天保10年に造立されたもの。他に経ヶ嶽・太郎坊・小御嶽神社の石碑や大天狗・小天狗・神猿などの石像もあります。

富士山は7月1日が山開きですが、こちらの浅間神社内にある富士塚も同じく7月1日が山開き。7月1日を含めて年に三回山開きがあり、正月三が日、9月の第二土曜・日曜)の際に、登拝することができます。

富士塚登山は富士山に行くのと同じご利益があるので、江戸時代から人気ですが、今では富士山パワーを頂けるパワースポットとしても人気です。是非次のタイミングで3分でできる富士登山、トライしてみてはいかがですか?

大正時代から続く市場通り

大正時代から続く市場通り
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北口には大正11年から続く江古田市場があります。昔ながらの魚屋さんや、漬物屋さん、惣菜屋さんなど、本当に昭和にタイムスリップした感覚が味わえます。今も江古田市民の台所として、賑わっています。

その市場通り商店街入口にあるのが、たい屋き「万龍」。昭和3-40年代、デパートの屋上にあったようなおもちゃのような機関車や車の乗り物が目を引きます。
看板娘の三角巾姿のおばちゃんが営むたい焼き屋は、昔ながらの味で、粒あん1種類のみ。周りはかりかり、中の粒あんは甘さ控えめで素朴な味わいで、1個100円とは嬉しい限りです。

〇万龍
住所:東京都練馬区栄町31-3
定休日:不定休
TEL:03-3991-2170

ドラマ『孤独のグルメ』にも登場したパンの超人気店「江古田パーラー」

ドラマ『孤独のグルメ』にも登場したパンの超人気店「江古田パーラー」
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江古田駅北口、ゆうゆうロード商店街を抜けて徒歩5分。住宅街に「江古田パーラー」はあります。以前は「まちのパーラー」という名前で人気グルメドラマ『孤独のグルメ Season3』に登場しましたが、移転して現在の場所に「パーラー江古田」として2015年4月に再オープンしました。

山小屋風のお店からは、外まで香ばしいパンの香り。パン好きの間ではかなり有名なお店です。店内は大きな薪ストーブや黒電話、レトロで癒される雰囲気がたまりません。
おおすめはなんと言っても湘南酵母を使った素朴な味わいのカンパーニュと、それを使ったサンドイッチです。チキンと舞茸のサンドや、焼き野菜のサンドイッチ、みかんやびわのブリオッシュなど他にはないメニューでいっぱいです。

テイクアウトもイートインどちらも可能で、イートインではモーニングから夕方まで近くのマダムや学生で一日中混みあう人気店です。特に土日は、昼からパンとビールなんて大人のブランチを楽しみたい人がいっぱい。夏の時期は沖縄ぜんざいも人気メニューの一つです。

〇パーラー江古田
住所:東京都練馬区栄町41-7
定休日:火曜日
TEL:03-6324-7127

江古田銀座にある東京で唯一の生姜焼き専門店「笑姜や」

江古田銀座にある東京で唯一の生姜焼き専門店「笑姜や」
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南口にある江古田銀座は学生の胃袋を満足させるB級グルメ・定食屋さんの宝庫!

特に洋食屋さんが多く、昭和8年創業の「好々亭」さんは地元の人に愛される昔からの人気店です。お店の外にはご主人の手書きのメニューがあり、洋食の好きな物を2つ選べる800円のセットは気になるメニューでいっぱい。この他、オムカレーで人気の「キッチン・オバサン」や、太郎焼きなるものがある「キッチン太郎」など、まだまだ気になるお店がいっぱいあります。

中でも珍しく一品メニュー勝負で人気のお店が、生姜焼き専門店「笑姜や」。線路近くの路地にあり、先日『SmaSTATION!!』で紹介されました。定食メニューは特製醤油ダレ・塩ダレ・おろしポン酢・ピリ辛ごまダレ・味噌ダレ・カレー風味と6種類あります。季節柄、塩ダレ・おろしポン酢が人気です。

そして驚くのはその価格、ランチも夜も共通価格で、定食は通常サイズで560円ですが、ご飯大盛り・肉ダブルの特大セットでも820円です。これは食いしん坊にはたまらないサービスですよね。
もちろん一品で勝負しているお店だけあって、生姜焼きの味は格別です。特に生姜にこだわりがあり、生姜焼きの上にはなま生姜がオントップされさっぱりと頂けます。またテーブルに置かれているキャベツの浅漬け食べ放題も、生姜焼きとベストマッチです。

〇笑姜や
住所:東京都練馬区栄町4-10
定休日:日曜日・祝日
TEL:03-3557-0313

江古田で本場ベトナム気分が味わえるベトナム屋台「MaiMai」

江古田で本場ベトナム気分が味わえるベトナム屋台「MaiMai」
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西武線沿線は池袋に近いということから、実は外国人の方も多く住むインターナショナルの街でもあります。そのため江古田にもインド料理や韓国料理などアジアを中心とした、エスニック料理のお店が多くできています。

その中でもグルメな人達に人気のお店が、江古田銀座の南端にあるベトナム料理「Mai Mai」です。ベトナム屋台スタイルという本格的な家庭の味を食べさせるお店として、ベトナム料理研究家の足立由美子さんが2005年にオープンさせたお店。

外観は正にベトナムの屋台そのもの。キッチュな色合いとデザインの掘立小屋ですが、味はかなり本格的で、あのレストラン・ジャーナリスト犬養裕美子さんも御用達というお店です。ベトナム料理はフォーと生春巻きしか思いつかない人には、目から鱗のお店です。パクチーなど野菜をふんだんに使ったメニューが揃います。ベトナムのカキ氷チェーも頂けます。

並びには姉妹店エコダヘムもできていて、ベトナム版サンドイッチバインミーも自分で中身を選んで頂けます。

お店ではディープなベトナムの味を楽しむ旅行も主催していて、ベトナム旅行前に是非訪れたいお店です。

〇Mai Mai
住所:東京都練馬区旭丘1-76-2
定休日:月・火曜日
TEL:03-5982-5287

最後に

江古田はまさに穴場的魅力あふれる街です。
学生街の活気を感じさせるところや、江戸時代からある富士塚、昭和レトロの昔ながらの商店街や市場が残る風景。グルメではコスパ抜群のB級グルメと、レベルの高いカフェやインターナショナルレストランの共存する街。
一度で二度も三度も美味しい街江古田は、新宿や池袋からわずか10分で昭和へタイムスリップの旅が楽しめる素敵な街。是非訪れてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/06/20 訪問

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