写真:bow
地図を見る沖縄の旅行情報雑誌などでよく目にする「水牛車」。赤瓦屋根の家をバックに、白砂の道をゆく水牛車に乗って揺られる・・・、そんな沖縄らしい雰囲気のイメージ画像をご覧になったことがある方も多いでしょう。
そんな水牛車のイメージ画像で使われているのは、大多数が「竹富島」です。それほどまでに沖縄で水牛車観光といえば竹富島があまりにも有名。しかし、同じ八重山諸島の西表島にも水牛車に乗れる場所があるのです!
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地図を見る西表島の北西に、由布島という周囲2kmほどの小さな島があります。西表島とは遠浅の海で隔てられた由布島は、島全体が亜熱帯植物園という小さな島。この島には、水牛車に乗って渡ることができるのです。
有名な竹富島の水牛車は、竹富島の町なかをぐるりと巡る観光用の水牛車。しかし、西表島と由布島間を結ぶ水牛車は海を渡る、いわば渡し船のような水牛車。これが一つの観光名物となっているのです。
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地図を見る西表島と由布島を隔てる海の幅は約400mほど。遠浅の海は満潮になっても水深が1m程度で、干潮時であれば歩いても簡単に渡れますし、実は車ですらも渡っていく海だったりもします。
とはいえせっかくここまで来たのなら名物の水牛車に揺られ、約15分の旅を堪能したいところです。人間が歩いたほうが早いほどのゆっくりした足取りで静かにすすむ水牛車は、日頃の都会の喧騒や、時間に追われて生きる現代人の心を優しくスローダウンし、癒してくれることでしょう。
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地図を見る水牛はかつて農耕用に使われるため、昭和初期に台湾の開拓移民とともに渡ってきたそうです。今でこそ観光用の移動手段として水牛車を引いている水牛は、台湾から連れてこられたつがいの孫、曾孫世代にあたる水牛なのだそう。現在は40頭を超える水牛たちが元気に水牛車を引っ張っています。
ちなみに水牛は2歳になると水牛車を引くためのトレーニングが始まり、3歳からは水牛車デビューするそうです。利口でよく働き、大人しく愛らしい水牛にはきっとファンになることでしょう。由布島にはそんな水牛たちの休憩所もあります。ぜひ覗いてみてください。
水牛車では、三線の音色に乗せて「安里屋ユンタ」などの島唄が披露されます。ゆっくりした水牛の足どり、頬をうつ心地よい風、キラキラと光る水面。沖縄に来ていることを実感できる、沖縄でしか味わうことのできない、旅情感あふれる贅沢な時間がそこには流れています。
わずか15分の旅が愛おしく思える水牛車。きっと心に刻み込まれるショートトリップとなるでしょう。
日本最後の秘境、西表島の向かいにある由布島。ゆっくりした時間の流れる由布島は小さな島ではあるものの、随所に見所が多いのでくまなく回ってみてください。また、島内の売店では水牛グッズもたくさんありますので、お気に入りを見つけてお土産にしましょう。由布島へは西表島の玄関口の一つ、大原港から路線バスで約20分程です。
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(2023/12/7更新)
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