写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るMRT文湖線は、他の路線とは異なり、フランスの新交通システムを採用し、完全自動運転、そして、全線高架橋の上を走っています。
台北市内を見下ろすように走っているため、車窓から台北の住宅街、ビル、カラフルな車、行きかう人々、さらには飛行場までも見ることができます。
早速、全長約25kmの電車の旅へ行ってみましょう!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る出発は動物園駅。駅名の通り、一番出口を出るとすぐに台北市立動物園です。市内中心部からMRTで20分でアクセスできるのでとっても便利。しかも、ここの動物園は、世界で大人気のパンダをなんと約250円で見られるという夢のような動物園。パンダ好きは動物園に行ってから、車窓の旅に出てもいいでしょう。
また、動物園駅は猫空ロープウェイへの起点駅。山の上の茶芸館で優雅にお茶を楽しむのもおススメです。
今回の車窓の旅は、起点の駅から乗るのがポイント。その理由とは?
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る文湖線は完全自動運転のため、一両目はご覧のとおりの窓ガラス。大パノラマを見ながら電車の旅が楽しめる一番前の特等席を確保するためにも、起点の駅から乗ることが必須なんです。
一番前でなくても、1両目に乗るとこの景色が見られますが、人の影が入らない景色を見るにはやはり一番前!頑張って確保しましょう。残念ながら確保できなくても、一番後ろの車両も窓ガラス。電車酔いをしない自信があれば後方車両に乗車してみてもいいでしょう。
窓ガラス越しからレールを見ると、まるでジェットコースターにでも乗っているようなわくわく感。さらに、山間部を走り抜け、トンネルをくぐった先にはジャングルのような森があったりと、アトラクション気分も満喫できます。
山の中腹には、古びた寺がへばりつくように建てられていたりとめまぐるしく変わる車窓に、飽きることがありません。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る六張犁駅までくると、市内の中心部に入っていき、線路沿いぎりぎりに建物が建てられています。そんな中、電車は突然、90度の急カーブ!一番前に座っていると、建物が目の前に迫り、スリル満点!絶対にぶつかることはない!と思ってもハラハラしてしまいます。
次の科技大樓駅でも90度のカーブを曲がると、大型百貨店などが並ぶ忠孝復興駅に到着。台北の街並みをちょうどよい高さから眺めることができるでしょう。
このあたりは派手な夜のネオンも見ることができるので、ライトアップを見たい方は夜の乗車もおススメです。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る市街地を抜けると、台北市内にある松山空港の滑走路が見えてきます。文湖線は、松山空港と隣の大直駅間のみ地下に入るので、松山空港駅到着前に見られる景色。シャッターチャンスを逃さないで!
地下から地上に出るとまた緑あふれる景色に。電車は、台北市民の憩いの場「大湖公園」の外周を走っていきます。公園といっても、東京ドームのおよそ3個分の大きさ。外周を走っている間は、大きな湖にかかる錦帯橋や中国風の建物を見ることができます。
公園をすぎたら、終点の南港展覧館駅に到着です。
南港展覧館は、コンサートやスポーツ競技を行うことができる大型施設。台湾でお気に入りのアーティストを見つけたらお世話になることもあるかも?
今回は、動物園駅起点で紹介しましたが、もちろん南港展覧館駅からの乗車も可能。台北駅から出発であれば、板南線で南港展覧館駅に行くことができるので、動物園駅周辺の観光を楽しむ前に文湖線でゆっくり涼みながら行くというのもいいかもしれません。
ほとんどの人の台湾観光の目的は、B級グルメ食べ歩きではないでしょうか?しかし、おなかのスペースは限られていて、そんなに次から次へと食べられないですよね。そして、真夏の台湾は照りつける太陽に、立っているだけでフラフラ、休憩したいと思うはず。ただ、食べすぎて、カフェのお茶でさえ、もうおなかいっぱい・・・行くところがないな〜、百貨店でもぶらぶらしようか〜と頭打ちになったら、ぜひ、文湖線を利用してみてください。
車窓見学はただですが、運賃はもちろんかかります。しかし、起点から終点まで乗車してもなんと150円ちょっと。
格安運賃で乗車でき、ちょうどいい休憩時間にもなる文湖線は、移動だけでなく、見晴も抜群でおススメです。
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(2024/12/13更新)
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