写真:ふるかわ かずみ
地図を見る太鼓稲成神社は高台に位置しています。その本殿までは主に2つのルートがあります。
まずは見どころの1つでもある、約1000本もの朱塗りの鳥居が連なった表参道からのルート。津和野川沿いからの入口になります。参拝者のご利益のお礼や祈願のため奉納されたという鳥居のトンネルは、稲荷神社らしい風景を堪能しながら登れます。263段の階段を登ること、時間にして約10分。途中から眺める眼下の景色も、のどかで疲れも癒されます。
もう1つのルートは車で、本殿敷地の下の駐車場まで行けます。ここからだと本殿までは階段を登ればすぐ着くことができるので、足の弱い方や、時間がないという方はこちらのルートがオススメです。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る鳥居のトンネルの階段をのぼった途中に、お土産やひと休みできる茶屋がみえます。ここの軒先に並べられているお供えものをよく見ると、なんと「油揚げ」?!
稲荷神社といえば、言わずとしれた神様のお使いがお狐さんとして有名ですが、そのお狐さんの好物の「油揚げ」がお供えものという珍しいスタイルとなっています。その他、ろうそくとマッチまでもセットになって売られています。
このお供えのセットは、境内駐車場の手水舎前と売店でも売られていますので、参拝される際にはぜひこちらもあわせてどうぞ。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る頑張って登ったあとには、美しい朱塗りの本殿がお出迎えしてくれます。高台にそびえる豪華絢爛な本殿の朱色と、その裏にそびえる山々の緑とのコントラストが見事です。
こちらのご祭神は
●宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)
●伊弉冉尊(いざなみのみこと)
という2柱の女性の神様。
宇迦之御魂神は、五穀豊穣の神として知られています。稲荷=狐のイメージが強いですが、あくまで狐は神様の使い。境内の命婦社には、そのお狐さんが主役で祀られています。
太鼓谷稲成神社は安永2年(1773年)に京都の伏見稲荷神社から勧請されました。冒頭にもあった「稲が成る」で「稲成」となった由縁は、もともとは失せものが、この神社で祈願して出てきたことにより願望成就の御神威が高いということで、当時のお殿様がつけられたそう。
また、当時の津和野藩主の亀井矩貞公の思いにより、お願い事がよく叶う、願望成就・大願成就などの意味も込められているそうです。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るさて、さきほど購入した「おいなりセット」の出番です。
まず、ろうそくから灯します。ろうそくは、この狛狐の下に専用の場所があるのでここで灯します。マッチは記念に持って帰りましょう。
次に肝心のお揚げですが、本殿賽銭箱の両サイドに、お供えする台があるので、こちらで指示に従ってお供えしましょう。
そうしたら、お賽銭を入れ、鈴を鳴らして二礼二拍手一礼で参拝します。
こちらは当然狛犬ならぬ「狛狐」です。神社によって狛犬の形や表情も様々ですが、こちらの狛狐さんは切れ長の大きな目で、スマートなお顔立ち。その凛とした姿にこちらまで思わず襟を正す厳かな気持ちになります。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る太鼓谷稲荷神社は、津和野城の東北の鬼門に位置する場所とのことで、土地的にとても重要な場所でもあります。
太鼓谷という名前も、時刻を知らせる太鼓の音が鳴り響いたことからつけられたとか。
そんな神社の境内からは、眼下に広がる津和野の町並みが一望できます。目の前には美しいカーブを描く青野山も佇んでいて、のどかな風景を堪能することができます。
境内には、本殿のほかに「元宮」「命婦社」、そして本殿裏に「新殿裏参拝所」と呼ばれる社があります。これら全て参拝してまわることを四か所参りと呼ぶそう。それぞれに例のお揚げを供える場所も用意してあります。とはいえ、お稲荷さんは人によっては苦手な方も多いので、自分が気になる場所だけでも十分ですし、何より場所の気を存分にチャージして帰りましょう!
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(2024/12/3更新)
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