写真:ふるかわ かずみ
地図を見る鷺舞の起源は天文11年(1542)に遡ります。時の津和野城主吉見正頼(11代)が山口の祇園会から移し入れた神事ということですが、本来は京都の八坂神社の祇園祭で奉納されたもので、京都から山口、山口から津和野の弥栄神社へと伝えられました。
その本元の八坂神社では一旦途絶え、津和野の鷺舞が全国で唯一古式を伝承し続けており、「日本に只1つ残る鷺舞」と云われ、貴重な国指定の重要無形文化の遺産として脈々と今日に至るまで受け継がれています。
当時の疫病退散などの祈願が込められたお祭りですが、現在ではその優美な舞いを一目見ようと、全国から観光客が訪れています。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る津和野藩の城下町として栄えた津和野町。森鴎外が幼少期過ごした町としても知られています。優雅に流れる津和野川と並行するように、まっすぐ見通せる殿町通りが続きます。白壁とお堀がなんとも風情を感じさせます。
鷺舞神事はこの殿町通り沿いの一角にある、津和野町役場前(町民センター)からスタートします。本来は頭屋(とうや)と呼ばれるその年の取りまとめ役の家で準備をするのが習わしでしたが、人数も多いため、毎年この役場を借りてここで準備を行います。
スタート前には、ここで衣装に身をまとう準備等で大忙し。
また殿町通りでは、準備を済ませた一行を今か今かとギャラリーたちが、その優美な姿をカメラに納めようと待ち構えています。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る15時にいよいよスタートです。玄関から一行がぞろぞろと出てきて、定位置でその舞いのスタートを静かに待ちます。
ルートは、20日と27日で微妙に違いますが、それぞれ決まった位置に移動しながら、そこで舞います。
構成は棒振り、鞨鼓(かっこ)、笛、鐘、太鼓、歌い手さんなど総勢20人。歌に合わせ、棒振りが鷺の舞いを回ったりと、約10分間行われます。
一説には、七夕の織彦と織姫を表したものという説もありますが、ここでは雄と雌が向かいあったり、寄り添ったりしながら、お太鼓やお囃子(おはやし)にあわせ舞います。青い空のもと、真っ白い羽を広げて舞う姿は幻想的で、独特の世界観に引き込まれます。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る鷺舞神事に花を添える「子鷺踊り」も、7月20日と27日の両日に、鷺舞神事と合わせて間近で見ることができます。弥栄神社の神事とは直接の関連はないということですが、親子鷺として可愛らしい姿で華を添えます。昭和33年に発足したこちらの子鷺踊りの子鷺たちは、小学生3年生〜6年生までの少女たちで構成されています。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る津和野の銘菓といえば「源氏巻(げんじまき)」。その歴史は長く元禄時代にまで遡るほど古くから愛されてきました。町のあちこちには源氏巻を買えるお店が10軒以上あります。
源氏巻とは、小豆の餡をカステラのような生地でくるりと巻いた長方形のお菓子。最近では中の餡が、こしあんや粒あんをはじめ、抹茶やゆず味などもあるようです。
そのお店のひとつ「三松堂」さんは昭和26年創業。持ち帰りはもちろん、買い物をすると店内でお茶のサービスもあります。お茶はまめ茶で香ばしくて、疲れを癒してくれます。その他、季節限定の和菓子などもあり、お土産にもぜひどうぞ。
鷺舞神事を見るには、まず津和野観光協会で発行されているルート案内MAPを事前にゲットしておいたほうがオススメです。直接入手されてもいいですし、インターネットからも印刷できます。
また弥栄神社から歩いて5分のところに、朱塗りの神殿が見事な太鼓谷稲荷神社もありますので、せっかくならこちらもどうぞ!(下記関連メモに関連記事あり)
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(2024/9/9更新)
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