まるで地下宮殿！イタリア・サルデーニャ島「ネプチューンの洞窟」

更新日：2015/08/03 17:15

イタリア・サルデーニャ島の北西部に「ネプチューンの洞窟」という鍾乳洞があります。この鍾乳洞は海に面しているため、洞窟下に湖のように溜まった海水と天井から垂れ下がった鍾乳石が幻想的な世界を作り出しています。

今回は、海と鍾乳石によって作り出された美しいネプチューンの洞窟と、ネプチューンの洞窟への拠点となる魅力的なアルゲーロの町をご紹介します。

ネプチューンの洞窟へは海からのアクセスがおすすめ

写真：高田真美

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海から垂直に切り立ったカッチャ岬、その高さは海面から110メートル。ネプチューンの洞窟への入口は、この断崖下の海面すれすれのところにあります。そのため、ネプチューンの洞窟に陸からアクセスする場合、崖の上に車を停めて、そこから海面まで654段の階段を下りていかなくてはなりません。そして、当然ながら洞窟から車に戻るには、654段の階段を登らなくてはなりません。

そこでお勧めなのが、海から洞窟にアクセスする方法。ボートを使って海からアクセスすれば、階段の昇り降りをせずに、ボートから直接洞窟の内部に上陸することができるんです。

ネプチューンの洞窟へはアルゲーロ(Alghero)という町から頻繁にボートが出ています。アルゲーロからネプチューンの洞窟までは約45分のプチ船旅。ボートからの景色も素晴らしいので、是非お天気の良い日を選んで出かけましょう！

まるで地下宮殿！美しすぎるネプチューンの洞窟

写真：高田真美

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ボートから洞窟内に上陸した後は、洞窟が運営しているツアーに参加して鍾乳洞の中を見学します。

鍾乳洞の中へと入っていくと。。。そこは、まるで地下宮殿のような幻想的な世界！！
洞窟の天井からは鍾乳石が垂れ下がり、その鍾乳石が洞窟の下に溜まった海水の湖に映り、それはそれは美しい景観を作り出しています。約45分の洞窟内ツアーの間には、吹き抜けのようになった高い空間に聳え立つパイプオルガンのような鍾乳石や、レースのように細かい鍾乳石が無数に垂れ下がりシャンデリアで埋め尽くされたようになった天井など、次から次へと言葉を失うような美しい空間が現れます。

洞窟内のツアーが終わると、再びボートに乗船して、アルゲーロの町へと戻ります。アルゲーロの町を出発してから戻るまで約2時間30分です。

エキゾチックで魅力的なアルゲーロの町

写真：高田真美

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ネプチューンの洞窟を訪れる拠点となるアルゲーロの町は、古い港町の風情が残る魅力的な町。城壁に囲まれた旧市街の中は、丸い石ころを敷き詰めた石畳の細い道が迷路のように入り組み、色あせた古い建物に洗濯物がたなびいています。また、旧市街の城壁のすぐ外は港になっており、ヨットが停泊していたりファーマーズマーケットが開かれていたりします。港には小さな漁船が停泊しているエリアもあり、地元の人たちが魚を買いに来ています。

アルゲーロは14世紀にはスペインのカタラン人によって支配されていました。そのため、アルゲーロでは今でもスペイン・カタルーニャ地方の文化の影響が色濃く見られます。スペイン・カタルーニャ地方といえばグルメでも有名なところ。アルゲーロでは、サルデーニャ島の新鮮な魚介類を使ったイタリア料理から創作的なスペインのタパス風の料理まで、バラエティに富んだ美味しい食事を楽しむこともできます。食後にはカタルーニャ地方のデザート「クレマカタラーナ」を是非召し上がってみてくださいね。

白砂と透き通った海が美しいマリア・ピア・ビーチ

写真：高田真美

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アルゲーロの町外れには、マリア・ピア (Maria Pia) というビーチもあります。真っ白な砂浜に透き通った海の美しいビーチです。旧市街を散策したりネプチューンの洞窟を観光した後は、サルデーニャ島ならではの美しいビーチでのんびりリラックスしましょう！

アルゲーロの旧市街からマリア・ピア・ビーチまでは、海沿いの道を歩いて約30分。バスを利用することもできます。

最後に

サルデーニャ島のアルゲーロは、ネプチューンの洞窟を訪れたり、旧市街を散策したり、美味しいレストランで食事をしたり、美しいビーチで海水浴をしたり、と、様々なアクティビティを楽しめるところです。

アルゲーロへは、ミラノやローマからのイタリア国内線の他、ヨーロッパの様々な都市からもフライトが就航しています。