まず大和屋本店に訪れて驚くのはそのエントランス。よくある巨大な自動ドアが配されたオープンな入口ではなく、奥まったところに小さな入口がひとつだけ。まさに隠れ家。本当にここが入口かと恐る恐る扉をくぐると、現れるのは広いながらも上品で落ち着いた雰囲気のロビー。このサプライズに、大和屋本店のおもてなしの心を感じ取る事が出来ます。
食事はレストラン松風で。さつま飯やひゅうが飯などの愛媛の郷土料理や地元食材をアレンジしたメニューが月替わりで楽しめます。写真は「いもたき御膳」。いもたきとは甘いダシ汁で里芋、玉こんにゃく、鶏肉などを煮込む愛媛の郷土料理。愛媛では中秋の名月の頃、河川敷でいもたき頂きながら皆で月を愛でるのです。そんな愛媛の風物詩を上品に落ち着いた空間で頂きます。
こちらのいもたき御膳は1,500円でコーヒーつき。プラス500円で食後・食前に関わらず入浴が可能です。
レストラン松風の特徴はなんといっても能舞台。レストランで食事をしながら能を観賞できるようになっており、歴史ある温泉の風情を色濃く感じる事が出来ます。毎日18時半より舞囃子が演じられており、夕食を頂くなら、温泉に伝統芸能の楽しみがプラスされます。
今回は和のランチを頂きましたが、レストラン松風では西洋料理・中国料理のメニューもあります。どの料理にも1500円、2500円のコースがあり、1500円のコースはプラス500円、2500円のコースは無料で大和屋本店の日帰り入浴を楽しめます。
大和屋本店の温泉は、数多い道後温泉の旅館の中でも高く評価されています。脱衣所から浴室内まで上品な和のテイストに満ち溢れた空間が演出されており、アメニティもワンランク上の上品なもの。使いやすさやくつろぎやすさまで隅々まで考え抜かたつくりになっています。特筆すべきは、浴室の天井一面に張られた檜。落ち着いた和の空間には檜の香りが心地よく降り注ぎ、いつまでも湯の中に浸かっていたい気持ちになります。
日本庭園の中に作られた数寄屋風づくりの露天風呂も最高。露天風呂はよく開放感を求められますが、旅館が軒を連ねる道後温泉中心地の立地ではそれは難しい。それを逆手にとって、開放感ではなく、密閉感を演出したのがこの大和屋本店の露天風呂です。
半地下に設けられた日本庭園という極上の空間に客人を密閉してしまう。それはまるで山奥の秘密の一軒宿に来たかのような気分にさせてくれます。すぐ向こうが旅館が林立する賑やかな温泉街とはにわかに信じられません。計算しつくされた露天風呂では気持ち良く、その隠れ家的な雰囲気を楽しめます。
いかがでしたでしょうか?2,000円で道後温泉を代表する高級ホテルの食事と温泉を楽しめるプラン。とにかくリーズナブルでお得なのです。今回案内した大和屋本店以外にも入浴つき食事を提供する道後温泉のホテルは多くあります。道後温泉に宿がとれない時でも、ランチを道後温泉で楽しめば、日本最古の温泉地の雰囲気を十二分に満喫できます。是非、道後温泉の魅力を気軽に楽しんでみてください。どのホテルも人気のプランなので、できれば事前にご予約を。
さて、大和屋本店でホテルでの食事・入浴を楽しんだ後、もう少し道後温泉の旅館の雰囲気を楽しむなら、各ホテルの足湯巡りがおすすめです。道後温泉の多くの旅館は、エントランス付近には無料の足湯を設けています。各旅館を巡りながら、自分好みの足湯を探してみるのも楽しいですよ。
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(2024/11/2更新)
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