京都「悟りの窓・迷いの窓」巡りで、自分と語り合ってみませんか?

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京都「悟りの窓・迷いの窓」巡りで、自分と語り合ってみませんか?

京都「悟りの窓・迷いの窓」巡りで、自分と語り合ってみませんか?

更新日:2015/08/10 11:16

島野 佳幸のプロフィール写真 島野 佳幸 京都写真家、フリーライター

京都には数多くのお寺がありますが、禅の教えを表現している「悟りの窓・迷いの窓」を持つお寺は、たった2つしかありません。それが、東山「雲龍院」と鷹峯「源光庵」です。
今、人生の岐路に立っている、あるいは迷いの中にいる人は、是非この2つの窓を眺めてみてください。窓枠の中にもう1人の自分が…きっと何か答えが見えてくるかも知れませんよ。

東山 雲龍院

東山 雲龍院

写真:島野 佳幸

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雲龍院(泉涌寺別院)は、泉涌寺の山内寺院です。最寄駅はJR奈良線、京阪電鉄「東福寺駅」から徒歩10分ほどです、JR京都駅から北東方向に直線で約2Km弱のところにあります。頑張れば歩いても行ける距離です。

雲龍院は、南北朝時代の北朝第4代天皇、後光厳天皇の勅願で応安5年(1372年)に作られたお寺で、真言宗泉涌寺派の別格本山とされています。(皇室との縁の深さ から、塔頭と同じく泉涌寺山内にありながら別格本山という高い寺格が与えられているそうです)

泉涌寺の入口の大門の横に、「雲龍院へ」と書かれた案内図があって、坂道を登って2〜3分ほどで着きます。雲龍院では本堂(龍華殿)で、ひと文字、ひと文字に想いをこめた写経も体験できます。

雲龍院の迷いの窓

雲龍院の迷いの窓

写真:島野 佳幸

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書院に、「悟りの間」という部屋があり、そこに、四角の「迷いの窓」と、丸い「悟りの窓」があります。まず、入口近くの四角い「迷いの窓」を眺めてみましょう、「迷いの窓」は、人生における苦しみを象徴し「生老病死四苦八苦」を表しているといわれています。

続いて「悟りの窓」へ。

雲龍院の悟りの窓

雲龍院の悟りの窓

写真:島野 佳幸

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悟りの間の中ほどの「悟りの窓」の前に、ちょうど一人座れる椅子が置いてあります。この椅子に座って「悟りの窓」を眺めてみましょう。正確な真円を描いてる「悟りの窓」は禅における悟りの境地を表しており何かを感じるはずです。窓越しに、春には紅梅やハナカイドウ、しゃくなげを楽しむことができます。

鷹峯 源光庵

鷹峯 源光庵

写真:島野 佳幸

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鷹峰は、京都の中心を南北に走る千本通り(平安京のメインストリートの朱雀大路)をまっすぐ北に進んだ方向にあります。千本通り途中の船岡山(平安京建設の基点になったと伝えられています)から約2Km北に位置します。「阪急四条大宮」又は「JR二条駅前」より「玄琢」行の京都市バス「6」に乗り、約30分ほどで最寄りのバス停「鷹峯源光庵前」に着きます。

源光庵は貞和2年(1346年)、臨済宗大本山大徳寺の徹翁国師の開設によるものですが、元禄7年(1694年)加賀大乗寺の卍山禅師が住持され、これより曹洞宗となりました。本堂は元禄7年(1694年)の創建で、本堂に、仏教の概念、禅の境地の意味が込められている、悟りを表す「丸い窓」と、迷いを表す「四角い窓」があります。

また、伏見城の遺構と伝わる血天井(慶長5年(1600年)徳川家康の重臣・鳥居元忠らが伏見桃山城で自刃した跡)もあります。

源光庵の悟りの窓と迷いの窓

源光庵の悟りの窓と迷いの窓

写真:島野 佳幸

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紅葉の季節を除けば静かな雰囲気の本堂の座敷に座って、じっとこの窓と、窓越しに見える枯山水の庭園を眺めてみてはいかがでしょうか?順番は、まず迷いの窓から、「迷いの窓は角型に「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表している」そうです。

そして隣の悟りの窓の前へ、「悟りの窓は丸型に「禅と円通」の心を表わし、円は大宇宙を表現する」そうです。四角の『悟りの窓』に対して丸い『迷いの窓』です、迷いがなくなると角が取れるそうです。やはり本堂からこの窓に向かい、じっと、庭園を眺めてみましょう。

四角い迷いの窓から眺める庭の景色と、この丸い悟りの窓から眺める庭の景色は、同じ庭を少し異なる角度で見るのですが、大きく違うように感じるはずです、ここで迷いを吹っ切ることができるかも知れません。

泉涌寺界隈と鷹峯の散策

(1)泉涌寺は皇室とゆかりがあり、御寺(みてら)と呼ばれるお寺です
泉涌寺の広い境内には楊貴妃観音堂、伽藍の中心をなす仏殿(重文)、舎利殿などが建ち、これらの背後に霊明殿、御座所など皇室ゆかりの建築があり、さらにその後に歴代天皇、皇室の陵墓群の月輪陵があります。また知られざる紅葉の名所の「今熊野観音寺」も東大路通からの泉涌寺参道の途中から入れます、さらに徒歩で行けるところには紅葉で知られる「東福寺」もあります。

(2)鷹峯は琳派の祖とも言われる本阿弥光悦ゆかりの地です。
元和元年(1615年)に徳川家康よりこの地を与えられた本阿弥光悦が移り住みました。光悦はここに草庵を建て本阿弥一族や芸術仲間、弟子、職人衆と共にこの地に移り住み、一時は55軒もの屋敷が並ぶ芸術村を作ったと言われています。今もその名残が光悦寺に残されています。近くには、古田織部美術館、吉野太夫ゆかりの常照寺などもあります。

「悟りの窓・迷いの窓」を求めて、全く異なる雰囲気に巡り合える二つのお寺とその周辺で、じっくり京都を味わってみてはどうでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/12−2015/07/26 訪問

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