「まりも」だけじゃない!阿寒の真の魅力にせまる阿寒岳からの絶景

「まりも」だけじゃない!阿寒の真の魅力にせまる阿寒岳からの絶景

更新日:2016/08/05 12:04

阿寒と聞けば、阿寒湖とそこに生息する「まりも」が有名ですが、実はこの周辺は自然豊かな国立公園です。その大自然を満喫できるスポットが日本百名山にも選ばれている「雌阿寒岳」。周辺の湖を空から眺める「雄阿寒岳」とともに、阿寒の絶景を楽しむことができます。まりもだけじゃない阿寒の魅力を、阿寒岳からと堪能してください。

まさに活火山!大地の脈動を感じる雌阿寒岳

まさに活火山!大地の脈動を感じる雌阿寒岳
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まずは火星の映像をご覧ください……間違いました(笑)。写真は雌阿寒岳(標高1499m)付近からの火口の様子です。周囲には硫黄の匂いが立ちこめ、まさに活火山を体験できるスポットです。

百名山のピークハンターでなくとも一見の価値がある風景ですが、そこで気になるのがアプローチですよね。百名山に選ばれるからには、大変かと思いきや、雌阿寒温泉の登山口(トイレ、駐車場あり)から2時間ほどで頂上に行けちゃいます!

ちなみに噴火口の中にある黄色く見える沼の名称は「赤沼」。この赤沼がよく見えるスポットからもうひと踏ん張りで頂上ですので、頑張りましょう!

全景を眺めるなら阿寒富士へ

全景を眺めるなら阿寒富士へ
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雌阿寒岳の頂上は火口のふちにあり、噴煙を上げる遠景が見えるわけではありません。もし近くから全景を見たいならば、雌阿寒岳頂上から1時間程度で頂上に登れる阿寒富士(標高1475m)に登ることをおすすめします。雌阿寒岳の全景が遮るものなく見渡せます。噴煙を上げる雄姿(雌阿寒なので雌姿!?)はまさに圧巻です。

月面世界!?せっかくなので青沼も!

月面世界!?せっかくなので青沼も!
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噴火口から阿寒富士に向かって歩く際、途中で月面に(!?)青い沼を見かけるかもしれません。これが青沼です。噴火口付近の赤沼と対をなしますね。阿寒富士に登るつもりがない方でも雌阿寒岳頂上からすぐですので、せっかくなのでちょっと足を延ばして神秘的なこの光景を見に行きましょう!
“小さなイエローストーン国立公園”といった雰囲気が味わえますよ。

阿寒湖周辺の湖を眺めるなら雄阿寒岳

阿寒湖周辺の湖を眺めるなら雄阿寒岳
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前述の雌阿寒岳は、周辺の中心街である阿寒湖温泉から登山口までのバスが廃止されてしまい、レンタカーかタクシーでのアクセスになります。一方こちらの「雄阿寒岳(標高1370m)」は、釧路駅〜阿寒湖畔間のバスが利用でき(滝口バス停下車)、また阿寒湖温泉から歩いても40分程度で登山口(滝口バス停)に行けるなどアクセスの良い山です。

マリモで有名な阿寒湖のほとりからスタートしますので、近くから眺めた阿寒湖を徐々に上からは見下ろす形になります。

阿寒というと阿寒湖のまりもが有名ですが、実は水中に生息しているので阿寒湖のほとりにいても見られないのです。むしろ、上から見下ろす風景を楽しむのが正しい阿寒の遊び方なのかもしれませんね。

眼前に広がる大自然

眼前に広がる大自然
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この雄阿寒岳の頂上までは登り3時間程度となっています。晴れていますと頂上から雄阿寒岳の裏手にあるパンケトー、ペンケトーといった小さな湖だけでなく、はるか屈斜路湖(写真奥)まで見渡せます。このあたり一帯は全て阿寒国立公園に指定されており、雄大な自然が頂上から広がります。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
雌阿寒岳で往復3.5時間〜4時間、雄阿寒岳で往復5時間前後といずれも日帰り登山になりますので、北海道の短い無雪期の大自然を手ごろに満喫できるお勧めのスポットです。ぜひ阿寒湖温泉に一泊して楽しんで頂きたいですね。またレンタカーでお越しの方は、近隣の日帰り温泉施設やキャンプ場にも簡単にアクセスできますので、多様な楽しみ方ができるエリアでもあります。

なお、雌阿寒岳、雄阿寒岳とも外国人の方などはスニーカーにTシャツ姿で登る姿がしばしばみられますが、ここは北海道です。天候急変だけでなく急に冷え込むことがあるので、ハイキングの装備(ハイキングシューズ、水筒・軽食、防寒具にもなる合羽必携)で臨んで下さいね。

では気をつけていってらっしゃいませ〜

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/22−2013/09/23 訪問

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