【ログイン後、ご利用いただける機能】
PCからのLINEログイン方法
ログインにはLINEアカウントが必要です。
また以下の手順でLINEアプリのログイン許可をオンにしてください。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る日本有数の観光地、日光の社寺と日光国立公園を有する日光市。その南東部に、日本昔話に出てきそうな里山・箱の森があります。今回ご紹介する「うどんカフェ・何時も庵」は、その箱の森の小高い丘の上にある素敵なカフェ。隣接して同経営の「茅葺きの宿 三男坊」があり、日本昔話の世界に迷い込んだかのよう。
駐車場に車を置いて外に出て「何時も庵」へ続く木道を行くと、風がそよぐ音、小鳥のさえずり、木々の葉に透けて揺らめく光が、訪れる人々を優しく迎えてくれて、まるで高原の避暑地に来たよう。ランチに来ただけで「小さな旅」を味わえます。
そして「小さな旅」を満喫するには、ぜひランチの前後に「883歩の散歩道」の木道を歩いてみてください。この木道は実際に鉄道の枕木として使われていたもの。833歩の散歩は、春にはザゼンソウ、新緑の美しい5月には可憐な野のスミレが咲き、太陽が照りつける夏には元気者のアザミが、秋にはガマの穂が彩ります。所々にはベンチが置かれ心ゆくまでのんびりと過ごせます。
夏休みには、虫かご持参でカブトムシやクワガタを採る親子連れや、秋には栗ひろいを楽しむお客さんの姿も。自然と戯れる喜びと安らぎを与えてくれる「883歩の散歩道」を行く「小さな旅」、ぜひ心ゆくまで、ゆったりと楽しんでみてください。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る「何時も庵」のランチやお茶の時間は、カフェの屋内だけでなく、森林浴をしながらオープンテラスやデッキでも楽しめます。どちらにも大きなパラソルがあって、とても素敵!緑に囲まれての美味しい時間は最高の贅沢。体も心もリフレッシュできちゃいます。
またカフェ内でも、壁いっぱいに広がるレトロなガラスの窓から、四季折々の風景を満喫できます。そしてウッディで美しい空間は、固く力の入った体と心を、ふうっと優しく解きほぐしてくれるようです。
時間に追われ気苦労も多い日常。そんな忙しい日々とは別世界の、ゆったり流れる「何時も庵」の時間。その優しい時間に身を任せ、里山の自然に囲まれ美味しいものを食べ、心も体もゆったりと寛ぐ・・・。これが「何時も庵」の醍醐味です。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る「何時も庵」では、栃木県では珍しい、4センチの幅広うどんを使っています。これは鹿沼の製麺所「奈良屋食品」に、女将さんが発案し特注しているもの。「奈良屋食品」は、製麺業が盛んな鹿沼市にあって、多くのファンに支持されている製麺所。片栗粉を使わず作る奈良屋の麺は、薄いのにコシがあってツルツルもっちもち!麺が薄いので、汁やソースとの絡みがよいのも美味しさを引き立てます。
そしてメニューを見て驚くのが、インターナショナルなうどんメニュー。和のうどんが、イタリアンなトマトソース、インディアなカレー、韓国風な冷麺、フレンチなホワイトソースと出逢うのです。これがまた、どれも抜群の相性で「美味しいものに国境はない!」と叫びたくなります。
写真は濃厚なトマトソースの「ナポリタンだけどうどん」。トマトの甘みとコクがたまらない逸品です。うどんがイタリアンになっても、うどんの個性を失わずこんなにマッチングするなんて驚きです。「カレーうどん」のカレーは、口の中に入れるとトロっととろける柔らかい鶏肉と、スパイシーで深みのある美味しさが際立ちます。そして、うどんの下にはご飯も少々。カレーうどんとカレーライスが同時に楽しめちゃう、嬉しい演出のメニューです。
女将さんの料理の美味しさ。それは長年「お母さん」として家族に手間ひまをかけて料理を作ってきた、女将さんの愛情そのものの味でもあります。たとえばチャーシューや梅干し、そしてもちろん出汁もカレーもソースもそうして家族のために作ってきた女将さんの手作りレシピ。一流シェフにも負けない日本版「マンマの味」に脱帽です。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る「何時も庵」のデザートは、女将さん手作りの「小豆ととろ〜り寒天」、そして同じ地域に住むケーキ作りの上手なえみこさん手作りの「ケーキ」。どちらもとっても美味しくて評判です。
そして特にお勧めしたいのが、この「小豆と寒天」。小豆も寒天もシロップも女将さん手作りの凄い一品。何が凄いかって、この寒天のやわらかさなんです。プルプルと優しい口当たり、そして口に入れた途端にトロンととろけるこの寒天、実はとてもつくるのが難しいのです。これよりも水分を多くすると切った時に形が崩れてしまい、これよりも水分が少ないとこのプルプル&トロントロンの食感が出ないのです。そのギリギリのバランスが生み出す寒天は、この上なくやわらかく、心を優しく包んでくれるようです。
また、この寒天の美味しさを際立たせているもう一つの秘密は、水のおいしさ。日光市は名水の里としても名高い地。日光の山々が生み出す名水無くしては、日光の天然氷も日光湯波も、そしてこの寒天もありえません。そして寒天そのものが美味しいからこそ、シンプルで自然な甘みの三温糖のシロップがベストマッチング!そして小豆がまた驚き。この小豆はほのかな甘みと共に、塩味が効いているのです。そしてグニャグニャではなくアルデンテの小豆!塩味のきいた歯ごたえのある小豆ってなかなか出会えませんが、小豆のもう一つの魅力をきっと発見できるでしょう。
三温糖のトロ〜リ優しいシロップ・日光の美味しい水で作るプルンプルンの寒天・少し硬めの塩味のきいた小豆。この三つのバランスが生み出す味は、シンプルだからこそ一つ一つの食材の個性と美味しさを堪能できる逸品です。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る女将さんの料理ばかりご紹介してきましたが、オーナーであるご主人の拘りの逸品も凄い!それは「何時も庵」で人気絶大のかき氷。最近では「日光と言えば天然氷のかき氷!」というほど、かき氷の名店が目白押しの日光ですが、「何時も庵」のかき氷への拘りと美味しさ、半端ではありません。
日光の天然氷は、4代目徳次郎・三ツ星氷室・松月氷室とありますが、「何時も庵」の氷は松月氷室の天然氷。氷は温度が低すぎると、あのフワフワの食感が出ず、高すぎると融けてしまいます。そのぎりぎりの温度で削るのが、美味しい天然氷のかき氷を削るコツ。オーナーはその温度と削りに、あくなき追求を重ねています。削っている途中のかき氷は、まるで綿アメ!そして食べてもフワッフワです。
「何時も庵」のかき氷のラインナップはどれも魅力的ですが、今回ご紹介するのは写真の「小豆と寒天・三温糖」と「アイリッシュ」。まず、写真の「小豆と寒天・三温糖」は、上記の「小豆と寒天」とかき氷が合体したもの。かき氷の下にプルプルの寒天と、氷の中には塩味のきいた小豆がちりばめられています。
そして「アイリッシュ」は、アイリッシュコーヒーのノンアルコールのシロップを使っています。かき氷のシロップとしては珍しいアイリッシュコーヒーですが、これがかき氷とベストマッチング!ノンアルコールなのに、香りはしっかり「アイリッシュコーヒー」。そして食べてみるとまるでプリンを食べているよう。ぜひ味わっていただきたい、香り立つ逸品です。
そしてさらに嬉しいのは、「何時も庵」のかき氷は一年中食べられること!寒い時期に雪景色を見ながら暖かなカフェで頂く天然かき氷も、また格別の喜びです。
いかがでしたか。小さな里山・箱の森。そこには心癒される懐かしい自然があって、心をこめて丁寧に作られた美味しいものがあって、ゆっくり優しく流れる時間があって、優しい笑顔があります。
一つ一つの食材を一つ一つ手作りで下ごしらえして作る「何時も庵」の女将さんのお料理と、オーナーの拘りのかき氷は、里山の自然の温かさと何処か同じものを感じます。初めて訪れても、まるで友人のように温かくもてなしてくれるオーナーご夫妻とカフェスタッフ。ぜひゆっくりと、里山を散策する時間も作って訪れてみてください。
「何時も庵」は宇都宮の県境のすぐそば。宇都宮の道の駅・ロマンチック村まで車で10分程の距離です。ロマンチック村では、温泉や地ビールも楽しめますので、ぜひご一緒に訪れてみてください。
それではみなさん、すてきな旅を!
(注)同経営の「茅葺きの宿 三男坊」は、2015年現在屋根の葺き替えのため長期休業中です。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらLINEトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
3月1日(月)にアクセスが多かったガイド記事
- PR -