写真:いなもと かおり
地図を見るアメリカCNNテレビの関連ウェブサイト「Travel + Leisure」が発表した「訪れる人が多い世界の宮殿や城 10選(World’s Most-Visited Castles)」で見事10位にランクインした首里城。トップ10にランクインしたのは日本国内の城で唯一です。
ランキングは、観光施設や行政機関から寄せられた2013年度の訪問者数などのデータを基に集計したそうですが、2014年度には前年度を増す過去最高の252万2395人が首里城を訪れ、世界中から注目される観光スポットとなっています。
写真:いなもと かおり
地図を見る首里城は、琉球を統一した尚巴志(しょうはし)が1406年に移ってから明治政府に明け渡すまでの475年間、歴代国王の居城として、また琉球国の政治の中心として活躍したグスクです。
太平洋戦争の戦乱の中で灰と化してしまいましたが、1958(昭和33)年に守礼門が再建されたのをかわきりに再建が始まり、平成に入ってから正殿・北殿・南殿をはじめ御庭(うなー)や城壁、城門等が復元されました。鮮やかな色に染められた豪華絢爛な装飾が施され、かつての繁栄を物語っています。
写真:いなもと かおり
地図を見る近くには、園比屋御獄石門、玉陵、識名園といった関連遺産があるので一緒に巡ってみましょう。
写真:いなもと かおり
地図を見るトリップアドバイザーが発表した「口コミで選ぶ 行ってよかった日本の城2016」でランキング10位となった中城城。首里城を抑え、沖縄県内では最もランキングが上です。
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地図を見る14世紀後半に「按司」と呼ばれる村落の統治者が築城し、15世紀後半に築城家として名高い戦国武将の護佐丸(ごさまる)によって改修されたグスク。見所は、石垣とグスクの特徴ともいえる「アーチ門」です。
城壁は主に琉球石灰岩の石が使用されています。一の郭とニの郭の石垣の積み方は、横に目地を揃えた「布積み」。南の郭は、加工していない自然の石を使った「野面積み」。三の郭と北の郭は石を多角形に加工し互いに噛み合うように積んだ「相方積み」。時を越え、豊富な石積みの技術を間近で見ることができます。
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地図を見る城壁や、アーチ門の精巧な石積技術の水準の高さは、幕末期に来航したペリー艦隊の島内探索隊も絶賛したほど。訪城者の満足度が高い理由もわかりますね。
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地図を見る15世紀初頭に護佐丸によって築かれたグスクです。標高127メートルの地にあるグスクからの眺めは絶景。読谷村のリゾート地を間に挟み、地平線いっぱいにコバルトブルーの海が広がります。
座喜味城は、グスクの特徴でもある信仰の聖地「御嶽(うたき)」が城内にありません。それは、戦うために築城されたグスクだということを物語っています。
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地図を見る曲線美が美しい城壁。カーブしている石垣には、沖縄県に多い台風による強風を避ける効果があり、また、石垣を登る敵兵の死角をなくし攻撃をする「横矢掛かり」の効果もあります。
写真:いなもと かおり
地図を見るアーチ門の表・裏両面の噛み合う部分にはクサビ石が嵌め込まれており、他のグスクでは類を見ません。沖縄戦で一部の城壁が破壊されてしまいましたが、アーチ門は免れました。沖縄県で最古のアーチ門が見られるのも座喜味城だけです。
写真:いなもと かおり
地図を見る標高約100メートルの琉球石灰岩の上に位置するこのグスクは、13世紀はじめに当時の按司によって築城され、15世紀10代目城主阿麻和利(あまわり)の時に最盛期を迎え整備されました。二の郭には、正殿の役割を担っていたであろう17メートル×14.5メートルの建物の田舎礎石群が残っており、当時の様子が窺えます。
写真:いなもと かおり
地図を見る城壁の石垣は、大正・昭和時代の道路工事の石材として持ち去られてしまいましたが、保存修理工事が行われています。三の郭へ登る石畳や、三の郭の城壁はとにかく圧巻。アーチ門(拱門)もあったようですが、現在はその姿を見ることができません。
WiFiエリア化された勝連城では、専用のアプリをダウンロードすると全25スポットでデジタルガイダンスを楽しむことができ、グスクを満喫できるポイントとなっています。
写真:いなもと かおり
地図を見る琉球が統一される前、北山王が居城としたグスク。周囲には約1.5キロの長い城壁が当時の姿のまま残っており、首里城に匹敵する県内最大級のグスクといわれています。標高約100メートルの山の斜面に位置し、東には志慶真川が流れ80メートルの断崖を要する天然の要塞です。
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地図を見る見所は、やはりグスクの特徴でもある「御嶽」。今帰仁城の御内原(うーちばる)にある御嶽は、グスク内にある多数の拝所の中でも最も崇高な場所で、今もなお参拝者が耐えません。今帰仁城では世界遺産ウエディングができるのも注目される点です。琉装衣装を身に纏い、神聖なる御嶽で神から祝福される…今帰仁城ならではの結婚式を挙げることができます。
写真:いなもと かおり
地図を見るまた、石垣も圧巻。「野面積み」で積まれた石垣は見事な曲線美を描き、どこから見ても美しく壮大です。歪曲する大隅の石垣は「百曲(ももま)がり」と称され古き良き趣があります。そして、志慶真門郭から眺める石垣の高さは石積技術の水準の高さを思い知らされます。
琉球王国が生んだグスクはいかがだったでしょうか。「日本のマチュピチュ」という呼称で有名となった竹田城(兵庫県)に負けないくらい、壮大な石垣を誇る絶景の城です。さらに、グスクと一緒にコバルトブルーの海を眺めることもできます。城マニアの筆者が自信を持ってオススメする、絶対行きたい!沖縄県の世界遺産5城巡り旅でした。
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(2023/11/30更新)
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