ご存知でした?京都を代表する世界遺産・東寺の隠れスポット

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ご存知でした?京都を代表する世界遺産・東寺の隠れスポット

ご存知でした?京都を代表する世界遺産・東寺の隠れスポット

更新日:2015/08/12 10:38

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

東寺(教王護国寺)といえば、誰もが良く知る京都を代表する寺院。現在は世界遺産にも登録されており、国内外からの多くの観光客で賑わっています。東寺といえば、やはり五重塔!仏像好きの方でしたら、講堂の仏像群(立体曼荼羅)などを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、それだけが東寺の見所ではありません。今回は意外と知られていない東寺境内の隠れスポットの一部をご紹介しましょう。

弘法大師・空海はここに暮らしていた!複雑な構造を持つ国宝・御影堂(大師堂)

弘法大師・空海はここに暮らしていた!複雑な構造を持つ国宝・御影堂(大師堂)

写真:乾口 達司

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大師堂とも呼ばれる国宝・御影堂は、食堂の西方、「西院」(さいいん)と呼ばれる境内北西の一角に位置しています。東寺を建てた弘法大師・空海がここに暮らし、東寺建造の指揮をとったといわれています。仏堂でありながら、どこかしら住居風の建物であるといった印象を受けるのは、そのためです。現在の建物は、康暦元年(1379年)、火災によって焼失した後に再建されたもの。興味深いのは、中央の主体部を中心にして、北側に前堂、南側に後堂などが段階的に設けられていったこと。そのため、複雑な構造となっています。

御影堂には2体の国宝の仏像が安置されています。後堂に安置されているのは、空海の念持仏とされる不動明王坐像。これまでほとんど開扉されたことのない秘仏です。一方、前堂に安置されているのは、弘法大師坐像。天福元年(1233年)、運慶の子息・康勝によって制作されたもので、弘法大師の命日である毎月21日と毎朝6時からとりおこなわれる「生身供」(しょうじんく)のときに御開帳されます。ちなみに、この「生身供」とは、弘法大師に朝食をささげるという宗教行事。誰でも参加できるので、早朝から御影堂を訪れてみるのも、京都観光の良い思い出となることでしょう。

万病に効く?尊勝陀羅尼の碑

万病に効く?尊勝陀羅尼の碑

写真:乾口 達司

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写真は御影堂の南側に建つ「尊勝陀羅尼の碑」(そんしょうだらにのひ)。もともとは、嘉永6年(1853年)、天台宗比叡山の僧侶・願海によって、上京区・北野天満宮宗像社のそばに建てられたもの。明治の神仏分離令により、現在の地に移されました。石碑の周囲をまわりながら亀の頭や手足を撫で、その後で自分自身がわずらっているところを撫でると万病に効くといわれており、現在では東寺きってのパワースポットと目されています。その隣りには同じく万病に効くとされる「天降石」も据えられているため、あわせて見学しましょう。

東寺では唯一の国宝の門!鎌倉時代に建てられた蓮華門

東寺では唯一の国宝の門!鎌倉時代に建てられた蓮華門

写真:乾口 達司

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東寺を代表する国宝の建造物といえば、誰もが五重塔を思い浮かべるでしょう。反対にもっとも知られていない国宝建造物といえば、この蓮華門を挙げないわけにはまいりません。境内の西側に位置するこの蓮華門、一度、境内の外に出なければその存在が確認できないといった制約上、つい見落としてしまいがち。しかし、東寺に残る6つの門のうち、国宝に指定されているのは、実はこの蓮華門だけなのです。現在のものは鎌倉時代の再建ですが、妻飾りの装飾(懸魚・蟇股)などに古式が見られ、日本建築の変遷を知るのにも貴重な門です。

お寺に神社!?境内に残る鎮守八幡宮

お寺に神社!?境内に残る鎮守八幡宮

写真:乾口 達司

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境内の南西の一角には、鎮守八幡宮と呼ばれる神社が存在します。お寺の境内に神社があるなんてびっくりする方もいらっしゃるでしょうが、この鎮守八幡宮は、東寺の創建時、王城鎮護を願ってまつられたもの。祭神の僧形八幡神像と女神像は弘法大師みずから彫ったものと伝えられており、我が国最古の神像の一つ。現在は国宝に指定されています。東寺に神社が存在したこと、ご存知でしたか?

これは何?夜叉神堂に安置された夜叉神像

これは何?夜叉神堂に安置された夜叉神像

写真:乾口 達司

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ついつい見落としてしまいがちですが、食堂の南側には一対の小さなお堂が立っています。これは夜叉神堂と呼ばれる小堂。写真はそのなかに安置されている夜叉神像です。もとは南大門の左右に置かれていました。東寺には数多くの仏像・神像が伝わっていますが、講堂の「立体曼荼羅」や宝物館の寺宝の数々にばかり目を奪われず、こちらの夜叉神像にもお参りしましょう。

おわりに

誰もが良く知る東寺。しかし、そんな東寺にこのような隠れスポットがあったこと、おわかりいただけたでしょうか。今回、紹介しきれなかったものもふくめて、隠れスポットはまだまだあるため、ご自身の足で東寺の隠れスポットを探索してみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/17 訪問

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