大島の南側、来島(くるしま)海峡に面する静かな港に今回紹介する「名駒」があります。2008年に建て替えられた建物は綺麗でかつ民宿としては十分すぎるほどの快適装備が満載。目の前は海、背後には山、そして付近には風光明媚な瀬戸内の暮らしの風景。これぞしまなみの民宿というのんびりとした雰囲気と気持ち良い滞在を楽しめます。
名駒の前は日本三大急潮流のひとつ、来島海峡。大小さまざまな船が忙しそうに沖合を通過していく風景は、ぼんやり眺めているだけでも落ち着きます。海峡の向こうには、空気が澄んでいる日、特に冬場には日本百名山で西日本最高峰の石鎚(いしづち)山の姿も。海も山も一望できる素晴らしい風景には心癒されます。
目の前の漁港では釣りも楽しめます。本気の釣りには向きませんが、のんびりと釣り糸を垂らしてくつろぐにはもってこいの場所です。また、漁港のすぐ横には小石まじりのビーチがあります。海水浴場ではありませんが、ちょっとした水遊びに興じる事は出来ます。宿にいながら、釣りや浜遊びが楽しめます。
名駒の部屋数は13室。シンプルながらも清潔で新しく、ゆっくりとくつろげます。うち4室はロフトつきの部屋となっており、子供連れでの宿泊なら秘密基地気分を味わえそうです。洗面所は自動水詮かつ天然木と愛媛県の伝統工芸・砥部焼で洗面台がつくられています。備え付けのコップも砥部焼とこだわりがいっぱい。
お風呂は温泉ではありませんが、高い天井にもうけられた天窓と壁一面の窓が抜群の解放感を演出。小さいながらも露天風呂があり、瀬戸内の素朴な島の風景を楽しみながら湯に浸かれます。民宿としては相当高いお風呂のレベルです。
名駒の人気の秘密は獲れたての美味しい海鮮がお腹一杯食べられること。2階建ての建物の1階はすべて食事処になっており、料理に対する力の入れ具合が伺えます。
夕食では目の前の来島海峡で獲れたばかりの魚の刺身、舟盛り、煮付けなど、新鮮で美味しい料理がどんどん出てきます。鯛の刺身は来島海峡の潮流で身が締まっていてプリプリの食感。まだ生きている伊勢海老の刺身の殻は翌日の朝食の味噌汁に。ハサミで切りながら頂く、大きなタコの足がそのままの姿の唐揚。とにかく驚きの料理が驚きの量で出てきます。
写真の料理は「宝楽焼き」。今治の郷土料理で、熱した石の上に鯛やアワビ、海老に卵などが乗せられた豪華絢爛な一品。ジュウジュウと海鮮が焼ける音と美味しそうな薫りがたまりません。さらには〆のご飯も鯛めしと、とことん海の幸を楽しませてくれます。
これだけきれいな海に近ければ夏場はどうしても泳ぎたくなります。そんな時は徒歩5分で美しい瀬戸内海の海を楽しめる穴場的なビーチ「千年松海水浴場」へ。
真っ青で透明度抜群の瀬戸内の海に真っ白な砂。背後には建物は何もなく迫りくる山と森。離島の海水浴が気軽に楽しめるのです。近くに岩場もあり、カニなどの生き物を探すことも。
ビーチからすぐの所に駐車場もあり、荷物が多いときでも安心。水道水を使った無料のシャワー(屋外)と簡易な更衣室もあり、名駒の風呂に入る前に海水を洗い落とすことも可能です。
民宿「名駒」、いかがでしたでしょうか。海水浴以外でも、美しい海と驚きの海の幸が楽しめることで人気です。特に最近は、しまなみを走るサイクリストに人気が高まっています。
「名駒」から今治まで自転車ならあと2時間ほど。今治市内まであと少しというところで、あえて大島に泊まり、このしまなみの海の幸をお腹いっぱいに楽しめます。少し気が早いですが、しまなみ完走の前祝を、この美しい海の前で楽しんでみませんか?
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(2024/10/15更新)
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