写真:Saito Junso
地図を見る黄龍へ行くには個人旅行かツアーで訪れることができます。
個人の場合には、同じ世界自然遺産に登録された「九寨溝」からのバスが便利です。早朝九寨溝を発ち、午前中に黄龍へ到着。黄龍を観光して、夕方ごろ同じバスで九寨溝へ戻ります。個人では少し不便なので時間のない方は、成都や日本からのツアーがお薦めです。
黄龍は高山にあります。
入り口の標高が既に3199mもあり、最大の見所の「五彩池」では3556mにもなります。富士山に匹敵するような標高があるので、高山病には十分注意したいです。
また入場料は通常期(4/15〜11/15)が200元、閑散期(11/16〜4/14)が60元ですが、冬場は雪の為入場ができなかったり、バスが不通となる可能性もあるのでご注意ください。
写真:Saito Junso
地図を見る入場口からは基本的に整備された遊歩道を歩きます。
遊歩道を利用して最後まで歩くことができますが、有料でロープウェイの利用も可能ですので体力に自信のない方でも大丈夫です。
黄龍は玉翠山(標高5100m)から伸びる峡谷で、石灰岩層からの石灰分を豊富に含んだ水が流れています。その水に含まれる石灰分の沈殿物(石灰華)などが、黄龍を形成する美しい風景を作り出しています。
行きの遊歩道は基本登りとなりますが、遊歩道からも所々で美しい玉翠山や丸い石灰華の固まりを目にする事ができます。黄龍の名称にもなっており、龍にたとえられた黄金色に輝く石灰華は、きっと歩いてきた疲れを忘れさせてくれるでしょう。
写真:Saito Junso
地図を見る順調に遊歩道を進むと、だんだん石灰華によるくぼみが現れてきます。そこに溜まった水はため息が出るほど、美しい青色に輝いています。
このくぼみは石灰分をたっぷり含んだ水が、落ち葉や小枝などをと共に長い年月を掛けて作られました。まさに大自然のアート。山中にあるこの美しき色彩は、ひときわ輝きを放っています。
そしてこのくぼみは龍の鱗や棚田にもたとえられ、見る角度によって色が変化します。時間の許す限り楽しみたいですね。
写真:Saito Junso
地図を見る黄龍の最終地点まで登りつめると、そこには美しき「五彩池」が迎えてくれます。
白い石灰華に映える美しいブルーの水。これまでのくぼみが何重にも重なって、美の競演をしているようです。まるで極上の天然プールのような景観に言葉を失ってしまいます。
近くから見ても本当に透き通っているのがよく分かります。しっかりと遊歩道も整備されているので、心行くまで写真撮影をしましょう。
そして少し歩けば五彩池を一望できる展望台もありますので、是非上からの眺めも楽しんでください。上から眺める五彩池は格別です。
写真:Saito Junso
地図を見る黄龍一帯は実は貴重なパンダの生息地にもなっており、ユネスコの生物圏保護区(世界自然遺産「四川省のジャイアントパンダ保護区群」として登録)にもなっています。
黄龍ではパンダを見る事はできませんが、四川省では成都パンダ繁育研究基地、成都動物園、臥龍パンダ基地など幾つかの場所でパンダを見る事ができます。
特に成都パンダ繁育研究基地は、郊外の自然の中にあるのにバスで1時間ほどとアクセスも便利でお薦めの場所です
日本でも大人気のパンダですが、ここ中国でも大人気でその愛くるしい表情や仕草は老若男女を虜にしてしまいます。何時間見ていても飽きないパンダの魅力は底なしです。
でもそのパンダが黄龍の厳しい自然の中で生きて来たかと思うと、そのギャップに本当に驚かされます。成都にお寄りの際は、是非パンダも見に行ってください。
今回は世界自然遺産「黄龍」をご紹介しました。
石灰華による自然の美しさは、時を忘れてずっと見ていたくなります。山中に輝く青と白のコントラストはまさに絶景と呼ぶに相応しいでしょう。
近くには、これまた絶景で有名な世界遺産の九寨溝もあります。他にも四川省には峨眉山や楽山大仏、四姑娘山、都江堰と世界遺産や観光名所の宝庫です。
美しい極上天然プールのような黄龍。その絶景を見に一度四川省を訪れてみませんか。
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(2024/10/11更新)
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