写真:古川 悠紀
地図を見る永厳寺はホーチミン中心の統一会堂の通りを北上した3区にあります。タンソンニャット国際空港から市内中心に向かう道中に、おそらく通りかかるはずです。
敷地内に入って左側には、聳え立つ七重の塔とお土産店があります。お店には外国人向けの仏像の置物や数珠などが買えるほか、参拝に使う線香などもあります。ベトナムは比較的宗教に対しては大らかなので、宗教に関心がない人や、他宗教の旅行客であっても気軽に線香をあげることができます。
写真:古川 悠紀
地図を見る永厳寺は、日本に留学していた僧侶が帰国の後に建設しました。境内の石段を上がった本堂脇には、大きな鐘楼が安置されているのですが、この鐘楼には「日本の佛子こぞりて捧げたる。平和の鐘はベトナムに鳴る」と日本語で彫られています。これは日本とベトナムの友好、そして平和を意味したもので、ベトナム語においても、この鐘楼には「平和の鐘」と名付けられています。
写真:古川 悠紀
地図を見る永厳寺で最も注目してほしいのが本堂正面に鎮座する巨大な黄金の仏像。この仏像の前で、袈裟を纏った僧侶が経典を読み、その後ろで多くの仏教徒が読経します。
一般的に、仏教徒が日ごろ参拝先に赴く寺院は、家の近くでかまいません。しかし、熱心な仏教徒の中には、遠くからバスを乗り継いで、週に何度も永厳寺に通う方もいます。
昼休み近くなると、仏教徒は本堂内で昼寝をしますので、彼らの邪魔にならないよう見学してください。
写真:古川 悠紀
地図を見るベトナムのお正月は旧暦で祝い、「テト正月」と呼ばれています。そのテト正月には、毎年多くの仏教徒が訪れ、ちょっとしたお祭り騒ぎとなります。特に仏教に関心がない日本人でも、お正月には多くの方が初詣に足を運びますね。それと同じように、日ごろ寺院に行かない若者も、この期間には恒例行事として足を運びます。
本堂にはたくさんの花束や果物、小豚の丸焼きが供えられていたり、手相屋といった占い師も多く出没します。
また、この期間には一般参拝客が鐘をつくことができ、行列ができます。
ベトナム人の7割から8割が仏教徒といわれています。東南アジアでは珍しい大乗仏教が伝わっていますので、日本と同じように旅行客にも寛容な姿勢をしめしてくれます。ベトナム人の参拝の様子は日本とは異なるので、その見学だけでも行く価値があるかと思います。ホーチミンの王道観光巡りとして、永厳寺をプランに組み込んでみてはいかがでしょうか。
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(2023/11/30更新)
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