ブッダもブッ飛ぶ!タイの巨大寺院「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」はアジアの“サグラダファミリア”

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ブッダもブッ飛ぶ!タイの巨大寺院「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」はアジアの“サグラダファミリア”

ブッダもブッ飛ぶ!タイの巨大寺院「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」はアジアの“サグラダファミリア”

更新日:2016/10/11 15:29

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家

海外旅行で人気のタイ。バンコクに近いビーチリゾート観光地パタヤに、“アジアのサグラダ・ファミリア”と呼ばれるトンデモない巨大木造寺院があるのをご存知でしょうか?『真実の聖域』と名づけられた奇怪な寺院「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」。アジア各国の宗教や神話が一つに集められた究極の寺院です。神秘的で精緻な彫刻がひと際美しく、永遠に完成を見ることのない、ブッ飛んだ悠久の寺院をご紹介します。

パタヤの海にそびえる真実の聖域!「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」

パタヤの海にそびえる真実の聖域!「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」

写真:沢木 慎太郎

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パタヤの青い海を背に、まるで巨大な帆船が出現したかのような独自の外観。この建物が「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」(プラサート サッチャタム)という寺院で、1981年から工事が始められました。着工から30年以上が経過した今でも、完成時期は未定。多くの寺院が集まるタイでも、特別な異彩を放ちます。

アグレッシブで重厚な存在感にまず圧倒!寺院の高さは100メートル。真上から見ると、十字の姿をしていて、幅も奥行きもともに100メートル。空と海の青を背に、孤高にたたずむ精悍な姿は胸に迫るものがあり、一度見たら記憶から消えることはありません。では近づいてみましょう。

クギを一本も使っていない!凄まじい巨大木造建築美

クギを一本も使っていない!凄まじい巨大木造建築美

写真:沢木 慎太郎

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こちらが「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」の真正面です。繊細な美しさを秘めながらも、どこか不気味で無粋なまでに凄まじい。高級なチーク材を使い、これほどに緻密で巨大な木造建築を作りあげながら、なんと釘は一本も使われていません。寺院の屋根や尖塔、壁を覆っているのは、おびただしい数の仏像彫刻。

職人さんがノミ一本だけで彫り上げた仏像はどれ一つ同じものはなく、精緻で見事なまでに美しく、不思議な磁場が働いています。まさしく、ここは、『真実の聖域』。4つの尖塔と、4つの翼廊を持ち、どの角度から眺めても実に素晴らしい。タイの仏教美術史の中でも、どの年代の様式にも属さず、独自の仏教美術に驚かれることでしょう。

神秘的で荘厳な世界!奇跡的に輝く美しさ

神秘的で荘厳な世界!奇跡的に輝く美しさ

写真:沢木 慎太郎

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建物の外観もさることながら、寺院内の空間はあまりにも素晴らしく、はっと息をのんでしまうほど。鍾乳洞に紛れ込んだような神秘的で精緻な世界。いちめんに掘られた仏像は実に繊細で深い重みがあり、輝かしく荘厳な交響曲が天界から降ってくるようです。詩情に満ち、奇跡に輝くばかりの美しさ。

「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」では寺院内部の写真撮影は禁止されていますが、特別に許可を得て撮影。この美しさ、素晴らしさはとても言葉で伝えることはできません。地上に天国を再現するため、英知を結集した一つの大きな芸術作品に、身震いさえ感じられます。木の温もり。柔らかさ。どこか懐かしく、郷愁を誘われます。

アジアの宗教的なシンボル

アジアの宗教的なシンボル

写真:沢木 慎太郎

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憤怒の表情をした不動明王や、薬師如来のような優しいお顔立ちの仏さまも見られ、神や仏、動物といった多種多様な彫刻の数々。タイだけでなく、インド、中国、カンボジアなどアジア諸国の神々を織り込み、仏教やヒンドゥー教、アジアの宗教を一体化させた荘厳な木造彫刻が、“真実の聖域”(The Sanctuary of Truth)の神髄です。

毎日、200人を超える職人がノミ一本で彫刻を彫り続け、寺院近くの工房で作業を見ることも可能。若い女性も多く、ひたすら仏像を彫り続ける真摯な姿に胸を打たれます。ただ美しいだけでなく、人間の内部に宿る醜さ、はかなさが見事に描かれ、「生きるとは」「神とは」という人生の命題を見る者に突き付けます。

アジアに古代から伝わる宗教をひとつに融合し、人間の真理や幸福のあり方を問いかけ続けること。神や自然への愛。恋人や子ども、両親への愛。偉大な芸術家たちは、愛を表現するために自分の才能を捧げて傑作を創造してきました。それらはきっと、他のすべてを失っても、知る価値があるからなのでしょう。

悠久に光り輝く寺院

悠久に光り輝く寺院

写真:沢木 慎太郎

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パタヤの美しい夕日を浴びて黄金に光り輝く「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」。タイの大富豪が私財を投じて建設しているもので、17世紀から続く巨大木造建築を作る技術を後世に伝えることを目的としています。新しい建物ですが、海のすぐそばにあるため、強烈な潮風と直射日光で劣化が激しく、1000年の時を経た歴史の重みが感じられます。

この建物は常に修繕と建築を繰り返し、その完成には終わりはありません。信仰そのものの姿を、この巨大木造寺院は静かに語りかけているのでしょう。永遠に完成することのない、真実の聖域「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」。アジアの“サグラダ・ファミリア”と呼ばれるのはこのためで、今も果てしない「巡礼の旅」の途中にあります。

“真実の聖域”は、仏や神々と人間をつなぐための空間がテーマ。人類の母なる地球、さらには生命の故郷である宇宙とのムスビに耳を澄ますこと。時空を超えて、人類の真理を探すことこそが、“アジアのサグラダ・ファミリアファミリア”に込められたメッセージ。木造の巨大建築や仏像は、いにしえの日本人に通じる美しさがあり、万物に存在する霊魂や霊的作用を信仰する精霊信仰につながるものがあります。

「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」への行き方

バンコクから南東へ約160キロ。長距離バスで約2時間のところにあるのがパタヤ。パタヤビーチの北、ナクルア通りにあるのが「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」。パタヤビーチからかなり離れているので、モーターサイ(オートバイ)やソンテウ(小型トラックバス)と値段を交渉していかなければなりません。

また、「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」は常に工事中なので、見学するにはヘルメットの着用が必要。また、これほどまでに厳かな寺院でありながら、敷地内をゾウに乗って散歩したり、タイ舞踊が演じられたりと、ちょっとしたテーマパークになっているのも、タイらしい不思議なところ。入館料は500バーツ。露出の高い服装で訪ねると、入場を断られるので、敬意を払った服装でお出かけください。ガイドツアーもあるので、ご利用されてみてはいかがでしょうか?

タイの寺院でも、特別な異彩を放つ「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」。パタヤにまで観光に来られたら、この壮麗な寺院を訪れ、『真実の聖域』に触れてみてはいかがでしょうか?パタヤでの過ごし方については、関連MEMOにリンクを貼り付けておきましたので、ご興味のある方はご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/12 訪問

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