更新日:2014/02/24 18:16
写真:鮎川 キオラ
地図を見る「温泉」と書いて「ゆぜん」と読む湯煙たなびく那須湯本温泉の守り神「那須湯本温泉神社」。こちらの神社のすぐ近くに湧く那須温泉元湯の「鹿の湯」は、今から1380年あまりも昔、日本で23番目に発見された古い温泉。当然、栃木県内では一番古い温泉となります。矢で傷ついた白鹿が湧き出る温泉に浸かって傷を癒していたことから発見されました。
その後、その温泉の神を祀って那須温泉神社を創建したとされています。古くは平家物語で「那須温泉大明神」として登場するほど、由緒正しい神社。参道を登る途中には推定樹齢800年という御神木「生きる」がその名の通り力強く枝を広げ、触れながら願い事を叶えると願いがかなうとされる「さざれ石」などパワースポットも盛り沢山。まずは古湯へ浸かる前に参拝といきましょう。
【那須湯本温泉神社】
栃木県那須郡那須町大字湯本182
参拝自由(無料)、定休日なし
0287-76-2306
写真:鮎川 キオラ
地図を見るあたり一帯に硫黄の匂いが立ち込め、湯煙を上げて流れる湯川のほとりに建つ、大人気の那須湯本温泉の共同浴場「鹿の湯」。正倉院に納められている文書の中にも那須温泉の記録を残す、古くからの湯治場。
現在の建物は、明治時代。玄関は、大正時代に建造された姿をそのままに残しており、ひなびた湯治場の風情が残る味のある外観。この外観だけで、「いいお湯に出会えそう♪」なんて期待が高まります。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る硫黄を含んだ強い酸性の白濁したお湯は、いきなり湯に入ると刺激が強く、湯船の温度も高いため“入浴の心得”が定められているほど。脱衣場に掲げられている心得を読んでみると、なんと入浴前に、頭に手拭いをかぶり、その上からかけ湯を約300回ほどするとあります。このかぶり湯をすることで、入浴後のめまいやのぼせなどの湯あたりが抑えられるとか。でも、300回もかぶり湯したら入浴前に疲れてしまいそう。
まわりをキョロキョロしても、どなたも心得通りのかぶり湯をしている方がいません。よく入浴に来ると言う地元のご婦人の話ですと頭にかけ湯すると髪の毛がツルツルになるのだとか。そう聞けば、誰もやってなくても挑戦したくなります。300回はなかなか難しいのですが、ぜひ古式ゆかしき入浴心得を少しお試しあれ。また、最初は腰まで、次に胸まで、最後に全身といずれも短時間だけ浸かるのがポイント。刺激が強く、湯温も高いので長湯は禁物。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る浴室内には約2畳分ほどの木でできた四角い浴槽が並んでいてますが、こちらはただのデザインではありません。それぞれ湯船ごとに温度が異なっているんですよ。湯船は、女性は4つ、41〜46℃。男性は6つ、41〜48℃にそれぞれ温度管理がされています。さぁ、何度まで挑戦できそうですか?ちなみに、手前の細長い湯船は、そのふちに膝をついてかぶり湯をする場所となります。
私は43℃でギブアップ。やっぱり心地よいのは42℃くらいでしょうか。でもお好みはひとそれぞれ、ぬるめのお湯が好きな方も熱〜いお湯が好きな方も満足できる温泉ですね。くれぐれも無理はしないでくださいね。
お湯は、ぬるりとした感触が残るお肌に良さそうな肌触り。案の定、湯上りにはすべすべに! 肌を漂白し、シミや小ジワに効果があるという、女性にはうれしい美肌の湯。浴室では、石けんやシャンプーは使用禁止となります。お風呂上りにさっと新鮮なかけ流しのお湯をあびれば、効能がいいので、お肌がしっとりするので大丈夫。
擦りガラスや天窓からいく筋も光が差し込む神秘的な浴室は、静寂に包まれていて、とっても居心地がいい湯殿です。歴史を感じつつ、しっぽりとお湯をお楽しみください。
【鹿の湯】
栃木県那須郡那須町大字湯本181
0287-76-3098
8:00〜18:00 ※冬期臨時休業あり
入浴料:大人¥400、小人(小学生) ¥300
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この記事を書いたナビゲーター
鮎川 キオラ
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