鉄道でアントワープ中央駅に下りたった瞬間、あまりの美しさにここは美術館の中か大聖堂にいるのか?と間違えてしまいそうな駅舎が出迎えてくれます。
駅構内とホールの巨大なドームは、ベルギーの建築家「Louis Delacenserie」が設計しており、ベルギーの鉄道建築でもっとも美しいと称賛されています。
街の玄関口とも言うべき駅舎からしてこの存在感、街並みもどんなに美しいものなのか?と期待が膨らみます。
中央駅から15分ほどトラム(8番or11番)に乗って、アールヌーヴォー建築が保存される世界でも珍しい住宅街へ行ってみましょう。
トラムは一気に華麗な装飾を纏うお屋敷街へ運んでくれます。
線路脇に圧巻の建築が立ち並んでいることに気付いたら、そこがDraakplaats停留所です。
実際に人が生活している一般宅なので、中の見学は残念ながら出来ませんが、外観を見て歩くだけでもまるで屋外博物館のようにその目を楽しませてくれます。
こちらのお宅は「De Zonnebloem(ひまわり)邸」。
他にも「白亜の宮殿」「四季の館」などと名付けられた個性的で美しいお屋敷は、みなその姿を競い合っているかのようです。
まさにアールヌーヴォー建築の発祥地である、ベルギーの底力を思い知らされることでしょう。
実業家や政治家・芸術家などが多く住み、ベルギー人憧れの住宅街になっていて、1980年には景観保護地区に指定されました。
中央駅から真っ直ぐに伸びるアントワープのメインストリートでもある、レイス通り(Leysstraat)はショッピングストリートにもなっていていつも賑わっています。
オシャレなお店を覗きながら、旧市街地までの散歩コースにもまた見逃せない建築が目白押しです。
特に、素敵なCafe Imperialを併設する「Paleis op de Meir」や、ショッピングアーケード「スタッドフェーストザール」は、新古典様式の建物が美しく一見の価値あり!!
目を見張るような装飾があるかと思えば、新聞が入ったポストがあったり、人の声が中から聞こえたり、まだエンジンの温かさが残る車がそこに停めてあったりと、こうした生活に密着した美しい建物は、名だたる著名建築家の大作とは一味違った印象を与えてくれるのではないでしょうか?
そんな、人の温もりと芸術がリンクしたアールヌーヴォー建築を見に出かけてみませんか?
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(2025/2/17更新)
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