伊シチリア島ラグーサでバロック様式の路地裏に迷い込む

伊シチリア島ラグーサでバロック様式の路地裏に迷い込む

更新日:2015/08/15 17:40

シチリア島南東部に位置するラグーサは、1693年に襲った大地震で壊滅的な被害を受けました。復興にあたって、かつてからあった旧市街地を残しつつ、街の丘の上にもう一つ新市街を形成し、上の街と下の街と言う現在の姿になりました。

いずれの街にも数多くのバロック建築が存在していますが、特にイブラ地区と呼ばれる旧市街地はまるで迷路のように道が交差し、行く先々に美しい装飾を纏った建築が身を潜めています。

空中に浮かぶような街のスペクタルな風景

空中に浮かぶような街のスペクタルな風景
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ラグーサの街は、サン・レオナルド谷とサンタ・ドメニカ谷に挟まれた広大な石灰岩の丘の上に街が広がっています。
新市街地区から旧市街イブラ地区へ降りる階段から、その絶景を望むことが出来ます。

モノトーンな石の街に青いクーポラが色味を添えていますね。
その向こうに広がる、旧市街イブラの街のバロックの小路に迷い込んでみましょう。

奇想天外な彫刻バルコニーが飾るコゼンティーニ邸

奇想天外な彫刻バルコニーが飾るコゼンティーニ邸
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旧市街イブラ地区へアクセスする階段は何ケ所かありますが、その中でも青いクーポラのプルガトーリオ教会の脇からの階段はお薦めの一つです。
階段そのものの風景もとってもフォトジェニックですね。さらに階段下の脇にはバロック建築コゼンティ−ニ邸がその姿を現します。

表情豊かな顔の彫刻がバルコニーの下を彩り、1つ1つ違う顔をしていて、なぜこんな奇妙な顔つきなのだろう?と想像を掻き立てられるようなものばかりです。

まるで時に忘れさられたようなイブラ地区

まるで時に忘れさられたようなイブラ地区
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アラブ人がシチリア島を征服していた時代に造った、迷路のような街並みが残されているイブラ地区。
地図には出ていないような細い小路に階段、迷い込んだ先に現れるのは荘厳なバロック建築....すれ違う人もなく、モノトーンな世界にいると、今は本当に21世紀なのだろうか?と疑いたくなるかのようです。いつしか時は17世紀のまま止まってしまったのではないだろうか?とさえ思います。

ユニークなバルコニーを見上げて歩こう♪

ユニークなバルコニーを見上げて歩こう♪

ラグーサ・イブラ地区は、とにかく彷徨うしかないのです。
そんな散策の途中では、建物を見上げるように歩いてみましょう。バルコニーの下にはたくさんの彫刻が見受けられます。
コゼンティーニ邸のような著名なものだけでなく、普通のアパートの建物でさえも彫刻で溢れています。
バロックのうんちくなんてわからなくても、ただその優美な建築を見ているだけで十分でしょう。

終わりに

ラグーサの街へのアクセスはシチリア島の各方面からバスがありますが、バスステーションからイブラ地区へは徒歩ではかなりの距離があるので、さらに市内バスAST社33番を利用するといいでしょう。
チケットはバスステーション脇の、イタリア版コンビニ雑貨屋のようなタバッキで購入できます。

もしイブラ地区だけでなく、新市街地区も行かれたい方で歩くのが苦手な方は、新市街から先に行かれることをお薦めします。階段や坂道を利用することは必須なので、上がるよりは下る方が楽だと思います。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/06 訪問

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