写真:フルリーナ YOC
地図を見るミュンヘンっ子に「お勧めの場所は?」と聞くと、必ずと言っていい程上がる場所が「ヴィクトアリエン市場(Viktualienmarkt)」。ここはミュンヘンっ子達にとって生活の場であり憩いの場。そしてもちろん観光客にとっても、バイエルンの地元グルメをいろいろ味わえ、尚且つお土産品も格安でゲットできてしまう嬉しい場所です。
この市場は200年以上の長い歴史を持っています。1158年にミュンヘン市ができて以来、市場はマリエン広場にありましたが、手狭になったため移転されました。それ以来この市場は「ミュンヘンの台所」「ミュンヘンの胃袋」としてその役目を果たしてきました。
Victualienはラテン語で「食べ物」。その名の通りドイツ野菜や果物、チーズ、ハム、オリーブやピクルス、お惣菜、焼きブルストや、ミュンヘンのヴァイスブルスト(白ソーセージ)、ハーブ入りの岩塩や香辛料、ビールやワイン、蜂蜜やジャム、お菓子、キャンディ・・・etc・・・ありとあらゆる美味しいものが揃います。ここに来ると、どんなに食べてもお腹がいっぱいにならない胃袋がほしいなあ…と思ってしまう程!
写真:フルリーナ YOC
地図を見るドイツやオーストリアに旅行をすると、広場にこの「マイバウム」が立っているのを、よく見かけます。「マイバウム」は、5月(Mai)の木(baum)という意味。マイバウムの起源に関しては、北欧のバイキング起源説、ゲルマン起源説など諸説あり、地方によってマイバウムのスタイルも違い、きれいに装飾されたマイバウムを数年に一度新調する地方、木の皮を剥いでリースをつけるだけの簡単なマイバウムを毎年立てる地方とあります。
「ヴィクトアリエンマルクト」のマイバウムは、30メートル程の木を切り倒し枝をはらい、皮を剥いで乾燥させ、バイエルンの色であるブルーと白のリボンを巻いて作る手の込んだ美しいマイバウム! その左右には木製の可愛らしい看板が付けられています。これは文字が読めなかった時代、その町や広場に、どんな店があるか見て分かるように作ったのが始まりだとか。そしてマイバウムのてっぺんには、緑のリースがかけられます。
マイバウムはその名の通り5月1日のお祭りの日に立てられ、この日は民族衣装を着た人々で賑わいます。また、このマイバウム製作期間は、マイバウムを隣町の人が盗んでもいいことになっていて、町同士の楽しいマイバウム争奪戦が繰り広げられます。万が一盗まれた時には、ビールを贈ったりしてマイバウムを取り返します。ビールでマイバウムを取り返せちゃうなんて、さすがドイツですね! ヴィクトアリエンマルクトのマイバウムはとっても素敵ですので、ぜひしっかりウオッチングしてきてください。
写真:フルリーナ YOC
地図を見るオクトーバーフェストやクリスマスには、この「レープクーヘン」がいろいろなお店に出現しますが、ビクトアリエンマルクトでは一年中このお菓子を買うことができます。これはドイツ伝統のお菓子で、蜂蜜とスパイス(シナモン、クローブ、アニスやカルダモン、コリアンダー、ショウガ、ナツメグ)が入っています。どいつでは「レープクーヘン」を名乗るためには厳しい規定があり、昔ながらの伝統の味を守っています。
ミュンヘンっ子達は、オクトーバーフェストやクリスマスに、この「レープクーヘン」を買って恋人や親しい人達に贈ります。恋人には愛のメッセージ、友人にはユーモアのあるメッセージなど、贈る人にピッタリのメッセージが書いてあるレープクーヘンを探すのも楽しみのひとつ。ハート型が伝統的な形ですが、最近ではいろいろな形のものがあり、保存もきくので首にかけたり、お部屋に飾ったりして楽しめます。
「Alles Gute・幸せがありますように!」「Ich liebe dich・愛しています」「Herzlichen dank・心からありがとう」「Oktoberfest・オクトーバーフェスト」「Prost・乾杯」等々、送りたいメッセージのレープクーヘンを探してみてください!
写真:フルリーナ YOC
地図を見るヴィクトアリエンマルクトは、22000平方メートルの中に150もの店や屋台が並ぶ「ミュンヘンの胃袋」。ここに来たら最大のお楽しみは、何といってもビールと美味しいもの! ぜひお腹をすかしてくることをお勧めします。何日か滞在できるならきっと毎日でも通いたくなってしまうでしょう! バイエルンの雰囲気満点の、マロニエの木陰のビアガルテンで、ぜひ朝食やランチを楽しんでください。
まず、ミュンヘンで必ず食べてほしいのが「ミュンヘナー・ヴァイスブルスト」。ミュンヘン名物の茹でた白ソーセージです。この柔らかいソーセージは傷みやすいので、冷蔵庫がなかった時代は午前中(朝)のうちに食べる物でした。その風習が今も残っていて、ミュンヘンっ子達は朝食にヴァイスブルストを食べます。今でも午前中しかヴァイスブルストを出さないお店も多く、夕方以降は食べられないお店が多いのでご注意を!食べ方は縦にナイフで切れ目を入れ、皮は食べずに中の部分を削いで、甘い粒マスタードをつけて食べるのがバイエルンスタイル。
そして驚くべきは、ヴァイスビール(白ビール)は、このヴァイスブルストと一緒に飲むもの・・・つまり、バイエルンでは朝に飲むビールがあるのです。さすがドイツですよね! ヴァイスビールとヴァイスブルストそしてプレッツェルがバイエルンっ子が愛するバイエルンスタイルの朝食。ぜひ皆さんも、バイエルンの陽気で美味しい朝食を満喫してみてください!
この他にもチーズやレバーケーゼ、美味しい豚のすね肉シュヴァイネハクセ、世界各国のフルーツ、等々、目がくらむほどの美味しいお店が立ち並んでますので、市場グルメを堪能してくださいね!
写真:フルリーナ YOC
地図を見るヴィクトアリエンマルクトには、香辛料のお店も数軒あるのですが、ぜひオススメなのが、パスタの香辛料をブレンドして売っているこのお店。香辛料にドライトマトを粉にしたものを混ぜているお店です。このパスタ用のスパイスが本場イタリア各地で買ったものよりおいしい!瓶詰の香辛料のお店もありますが、美味しいのはここの袋詰めのお店です。これでパスタに味付けすると、魔法の粉のように美味しくなります。
ハーブ入りの塩もお勧め! お土産にも喜ばれます。Bad Reichenhaller のモッツァレッラとトマト用の塩や、Knorrのサラダ用の塩などとても美味しいものがあります。
また、ちょっと重いけれどハチミツも美味しい! ハチミツは手荷物では飛行機内に持ち込めませんが、預け入れ荷物なら送れます。蜂蜜ゲットをしたい方は、クッション代わりにセーターなどで包んで送ると安心です。
いかがでしたか。ドイツ・バイエルンの美味しいものが一堂に集まるヴィクトアリエンマルクト。どの町に行っても市場は楽しいものですが、ここは群を抜いて美味しくて楽しい市場です。食べ物の他にも可愛い小物や石鹸やポプリなどもあるのでお土産を探すのも楽しいです。
ヴィクトアリエンマルクトは、時計塔や聖母教会、マリエン広場からも歩いてすぐなので、観光に疲れたらビアガルテンで一休み! もできます。ぜひお楽しみくださいね!それでは皆さん、Gute Reise!(良い旅を!)
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(2024/10/9更新)
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