「エラワンミュージアム」へは、BTSスクンビット線で終点のベーリンからタクシーで15分ほどのアクセスです。
訪れると一番に目に入るのが3頭のエラワン象。
エラワンとは、ヒンズー神話に出てくる33人の神様の乗り物で、33の頭がある象のこと。
時代や国を経て、現在ではこの3頭の象がメジャーとなりました。
銅でできた象の高さは29メートル、ピンクの台座を入れると、約44メートルにもなります。15階建てビル相当の高さですから、それはもう圧巻!
象の内部は空洞になっており、独特の世界が展開されています。
ピンクの台座にある1階は、美しいベンジャロン焼や青磁、大変保存状態の良いアンティーク家具など、オーナーのコレクションが並んでいます。
歴史を感じる展示物鑑賞の後は、靴を脱いで2階へあがりましょう。
どどんと現れるのは、須弥山をイメージした人間界。
天井にはドイツ人アーティストのデザインしたステンドグラスがあり、世界地図や星座が描かれています。
階段を彩るのは、微細な漆喰や象牙の彫刻に、鉱石由来のベンジャロン焼です。
天井に伸びる4本の柱は錫製で、それぞれの柱に、平和と徳を説いた宗教画が描かれています。
東洋的な世界観に西洋的な表現が加わって、ヨーロッパの教会のような、ヒンズーの寺院にいるような、不思議な感覚になりませんか?
蛇の階段を上がって豪華なホールを出ると、今度は細いらせん階段になります。この辺りは、象の足部分にあたります。
やさしい青を基調とした壁には、音楽を奏でる天女や、エラワンの絵が描かれており、豪華なアートに興奮した心を鎮めてくれます。
階段の終わりは、いよいよ天上界です。
さあ、巨大な象のおなかの中に到着です。
大きな太陽と星座、天の川が流れる天井は、テンペラ画です。
真ん中の仏像の前には聖水が置いてあり、タイの人々はお布施をして、大事そうに持って帰ります。少しずつ髪や肌につけて使うのだそうです。
ドーム内には仏舎利と共に、何体かの仏像が並んでいます。時代は12世紀から17世紀、材質は木からブロンズと様々な時代や文化の違いを見比べるのも面白いですよ。
タイの宇宙を見学した後には、タイ固有の植物を集めた庭を散策してみると、ここでもアーティスト達の面白い作品に出会えるかもしれません。
敷地内にはお土産屋さんやカフェもあり、タイの人々の間では、新たなパワースポットでありながら、憩いの場にもなっています。
数年後にはBTSが延長して、エラワンミュージアム駅もできる予定です。
バンコクから手軽に行ける宇宙で、タイのパワーに浸ってみませんか?
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(2024/11/2更新)
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