夜も魅力の徳島県脇町「うだつの町並み」歴史ある蔵の店で地酒を堪能

夜も魅力の徳島県脇町「うだつの町並み」歴史ある蔵の店で地酒を堪能

更新日:2015/08/18 14:24

江戸から明治、大正時代に建てられた「うだつ」の上がる商家の並ぶ徳島県美馬市脇町の「うだつの町並み」は、情緒あふれる魅力スポットとして、人気の観光地です。

装飾的な意味合いの強い防火壁である「うだつ」や白壁が特徴の町並みは、昼間訪れて充分楽しめる場所ですが、夜になり、柔らかな光に町並みが照らされる静かな景色もお勧めです。
国登録有形文化財の小料理屋でのお酒など、夜の町並み散策スポットを紹介します。

明かりの灯る夜のうだつの町並みを散策

明かりの灯る夜のうだつの町並みを散策
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白壁の歴史ある建物の続く町並みに、夜になると街灯が灯ります。街灯は足下を照らす低い高さのものが、暖かみのある色合いで所々に設置されています。白壁が下から照らされ、町並み全体がほんのりと明るくなります。

電気のなかった昔の町並み風景を想像させてくれる時間です。ひっそりとした空間で、昼間感じることのなかった魅力を味わえます。

国登録有形文化財「割烹田おか」

国登録有形文化財「割烹田おか」
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町並みの大きな通りの一つ北側の通りにあるのが「割烹田おか」。この建物は、元々呉服屋の別邸であったのを大正時代に旅館として開業されたそうで、平成15年に国登録有形文化財となっています。

現在は蔵を改造し、小料理屋として料理やお酒を楽しめるお店となっています。白壁の大きな門が特徴的で、この門をくぐって入って行きます。

写真左側が脇町図書館の白壁で、白壁に挟まれたこの通りも、とても魅力的です。

徳島の地酒「芳水」を堪能

徳島の地酒「芳水」を堪能
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蔵を改造した店内は、太い柱や梁がむき出しで歴史を感じます。
カウンターと座敷席のある落ち着いた雰囲気のお店で、大人数の場合は、別に宴会場もあります。

一品料理に地酒の「芳水」。雰囲気のいい建物の中で味わう銘酒は格別です。

徳島県の西部は、吉野川の伏流水や水運を活かし、昔から酒造りが盛んでした。現在も造り酒屋が何軒かあって銘酒を造っています。「芳水」はあっさりとした辛口で、全国にファンの方が多くいるようですね。

白壁の脇町図書館風景も魅力的

白壁の脇町図書館風景も魅力的
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割烹田おかの南側にある、白壁の大きな建物は美馬市立脇町図書館です。
農協の倉庫であった場所に、元の姿も活かしながら建築されたもので、白壁の建物が組み合わされたこの施設は、吉田五十八賞という建築会では有名な賞も受けています。

夜には街灯が灯り美しい姿を見せます。町並みを訪れた時には是非見ておきたい場所です。

パフォーマンスも見られる町並み

パフォーマンスも見られる町並み
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この町並みでは、路上ライブがあったり、コスプレイヤーの方が訪れたりと、様々な出合いもあります。

筆者が訪れた夜は、ライブが行われていました。歌っているのは、「春うらら」を歌われていたフォークシンガーの田山雅充さんで、現在は近くで住まわれています。
町並みで新たな発見があるかもしれません。

終わりに

歴史情緒溢れる「脇町うだつの町並み」は、徳島県西部の観光スポットとして、多くの方が訪れています。まずは青空の下で町並みを散策するのがいいと思いますが、夜の町並みも訪れてみてはいかかでしょうか。

ほのかな明かりに照らされた町並みは、昼間とはひと味違う、もし本当にタイムスリップしたら昔はこんな感じだったのではと思う風景を体感できます。

そして、地酒はいろんな所で味わえますが、この風情の中で味わうのは格別です。
是非訪ねてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/26−2015/08/11 訪問

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