館内の展示品で満足しないこと!京都国立博物館と館外展示品

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館内の展示品で満足しないこと!京都国立博物館と館外展示品

館内の展示品で満足しないこと!京都国立博物館と館外展示品

更新日:2015/08/17 18:52

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

京都国立博物館といえば、東京国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館と並ぶ日本四大ナショナルミュージアム。年間を通じて数々の特別展がもよおされているため、特別展目当てに訪れた方も多いのではないでしょうか。しかし、京都国立博物館の魅力は、館内の展示品や収蔵品だけでは語れません。今回は建物自体が文化財である京都国立博物館と館外の展示品を通じて、京都国立博物館の新たに魅力をご紹介しましょう。

近代建築の傑作!片山東熊設計の明治古都館

近代建築の傑作!片山東熊設計の明治古都館

写真:乾口 達司

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旧本館にあたる明治古都館は特別展の会場として使われる建物。京都国立博物館の顔というべき存在であり、現在、国の重要文化財に指定されています。その竣工は1895年。設計者は迎賓館(旧赤坂離宮)や東京国立博物館表慶館、奈良国立博物館などを設計した宮内省内匠技師・片山東熊です。建築面積は3015平方メートル。17世紀のバロック様式を踏まえながらも京都を取り巻く自然との調和がはかられている点に、当館の特色があります。

なかでも、特に注目していただきたいのは、正面玄関の上の破風に刻まれた彫刻。刻まれているのは美術工芸の神とされる毘首羯磨(びしゅかつま)と技芸天であり、京都国立博物館にふさわしい彫刻であるといえますね。

こちらも重要文化財!正門

こちらも重要文化財!正門

写真:乾口 達司

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写真は西側に設置された正門。明治古都館とともに同時期に片山東熊によって設計されたものであり、現在、国の重要文化財に指定されています。現在は団体専用の入口として使われており、個人の方は南門から入退館するため、つい見落としてしまいがち。しかし、退館時にはこちらを利用することもできるため、あわせて見学しておきましょう。

ロダンの傑作彫刻がここに!意外性を与える『考える人』

ロダンの傑作彫刻がここに!意外性を与える『考える人』

写真:乾口 達司

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本館と正門との中間に位置するこの彫刻、ご存知の方も多いのではないでしょうか。そう、これはまさしくオーギュスト・ロダンの傑作彫刻『考える人』。日本国内には数体のオリジナルが存在しており、京都国立博物館の敷地内に置かれているこれも、そのうちの一体。日本国内の文化財を多数収蔵している京都国立博物館でロダンの『考える人』に出会えるなんて、意外性があって面白いと思いませんか?

館内の展示品だけで満足しないこと!館外に展示された五条大橋の石材

館内の展示品だけで満足しないこと!館外に展示された五条大橋の石材

写真:乾口 達司

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京都国立博物館の魅力は何も館内の展示品にだけあるわけではありません。館外の「西の庭」と呼ばれる一角には、石像物を中心にして、貴重な文化財が多数展示されています。写真はそのうちの一つ。地元・京都の鴨川にかかっていた五条大橋の石材です。橋脚3本、橋桁2本から成り、橋脚には西暦1589年を示す「天正拾七年五月吉日」の銘も刻まれています。

こちらも珍しい!キリシタン墓碑

こちらも珍しい!キリシタン墓碑

写真:乾口 達司

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さらに珍しいのは、慶長年間(1596年〜1615年)に建てられたキリシタン信徒の墓碑も展示されていること。手前は京都市上京区一条通御前西入の成願寺境内より、奥側は下京区醒ヶ井五条の安養院境内より、それぞれ発見されました。墓碑には十字架や洗礼名も刻まれていますが、キリスト教が禁制の対象となったために、墓碑の多くが破壊されたなかにあって現存しているのはきわめて貴重。キリシタンの墓碑がどのようなものか、実際にご自身の目でお確かめください。

おわりに

京都国立博物館の魅力の一端がおわかりいただけたでしょうか。ほかにも、近年になって建てられた谷口吉生設計による平成知新館など、敷地内にはまだまだ見所が満載。特別展や常設展だけで満足せず、歴史的建造物の数々や館外の展示品にも目を向け、その魅力を満喫してみてください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/26 訪問

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