写真:Hiroko Oji
地図を見るインスブルックとザルツブルグのちょうど中間に位置するキッツビュール(Kitzbuhel)の町は、チロルの中でも名を知られたスキーリゾート地。毎年冬になれば開催されるハーネンカム・レースは、長い伝統を誇り、冬の社交場として華々しい様相が見られます。カラフルな建物が建ち並び、壁の装飾画が大変見事な町並みは、夏にはハイカーでにぎわいを見せ、窓辺やバルコニーには溢れるように色とりどりのお花が咲き乱れます。
青銅器時代にはすでに集落があったとされ、古くから銅の採掘を基礎にした通商の町として栄えてきた町でもあります。現在ではスキーの他に、各種スポーツ施設が完備されるようになり、テニスやゴルフのトーナメントも夏には開催されるという活気のある町なのです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るキッツビュールの町の南にあるハーネンカム(Hahnenkamm)へは、鉄道のハーネンカム駅の真ん前にあるゴンドラ乗り場から簡単にアクセスできます。
標高1658メートルの頂上駅からは、町を挟んだ向かいに三角に聳えるキッツビューラーホルンの姿を望み、左方向の北にはカイザーゲビルゲの威風堂々とした岩山を見渡すことができます。又山々の間を埋め尽くす濃淡のある緑がパッチワークのように見え、長閑なチロルの風景が広がります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るハーネンカムバーンの頂上駅からはいくつもハイキングコースが延びていますが、ここではフレックアルムバーン(Fleckalmbahn)乗り場への約45分のコースをご紹介します。
頂上駅周辺にはレストランがありますので一休みしたら歩き始めましょう。少し緩い上りになりますが、周りはお花畑の中、遠くにカイザーゲビルゲの雄姿を望みながらのハイキングです。上るにつれて眺めもよくなり、途中にはレストランも数軒建っています。30分ほどで小さな白い礼拝堂に到着。この前からの眺めも素晴らしいのですが、あと一頑張りして少し急な斜面を上ってみましょう。そこには小さな湖があり、ホッとする場を提供してくれているのです。湖畔にベンチが置かれ、澄み切った水の中を泳ぐ魚の姿が疲れを癒してくれます。ヴィルダーカイザーの岩山をバックにする眺めでしばし休憩を!
ゆっくりした後は、フレックアルムバーンのゴンドラに乗ってキルヒベルグ(Kirchberg)の町外れに下りましょう。時間と体力に余裕があれば、もちろんハイキングを続けることもできますよ。
写真:Hiroko Oji
地図を見るキルヒベルグの隣町クラウゼン(Klausen)にあるフレックアルムバーン乗り場から町までは30分ほど、長閑な牧草地に囲まれた風景を眺めながらのひと時です。町に近づくと、バドゼー(Badesee)という湖に出ます。この湖は、まるで、日本でいうと市民プールのようになっていて、湖畔にはプールサイドのような木製のスペースが設置され、日光浴を楽しむ人々の姿が見られます。また、飛び込み台や滑り台が取り付けられ、キャーキャー歓声を上げて楽しむ子どもや若い人たちの姿!見ているだけでも楽しめます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るバドゼーを通り過ぎると、キルヒベルグの町並みに入ります。キッツビュールに次ぐ規模の町並みで、ホテルやレストランやショップが建ち並びます。お花や壁絵で装飾された町並みの美しさは引けを取りませんが、周囲には長閑な牧草地となだらかな山並みが続き、キッツビュールにはない、しっとりした静けさが特徴かもしれません。バスや列車の利用もしやすく移動に便利、ホテルで発行してくれるゲストカードを利用したら、お得に周辺へお出かけできるのもありがたいところです。
いかがでしたか?スキーのメッカで夏でも楽しめるキッツビュールと周辺をご紹介しました。この地域では、宿泊者にゲストカードを発行して、ロープウェイやゴンドラリフトの割引を始め、バスにも乗り放題という観光客にはありがたいシステムがあります。
さらに、このキッツビューラー地区と、一山越えて北側にある谷のヴィルダーカイザー地区にも有効なサマーカードというものがあるのを知っていると、お得な楽しみ方ができるんです。ゲストカードを提示するとさらにお得になるので、ぜひ利用して思う存分楽しんでくださいね。
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(2024/4/19更新)
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