写真:ろぼたん
地図を見るパリの定番スポット巡りもいいけれど、二度目、三度目のパリなら、パリジェンヌやパリジャンお気に入りのカフェや、一味違ったパリの顔を体験できる場所を訪れてみませんか?
ご紹介する「モスケ・ドゥ・パリ」は、まさにそんな場所。「ミナレット」と呼ばれる高さ33mという四角い塔と、可愛らしい月と星のマークが目印。第一次世界大戦でフランスに味方したイスラム教徒をたたえ、フランス政府の援助によって建てられました。
場所はパリ5区。目の前には、王道のパリスポットを巡ったら次に訪れておきたい植物園、進化大陳列館といった、地元パリっ子も大好きなスポットが隣接。
パリのアパルトマンが並ぶ一角にそびえるエキゾチックな塔が入口です。
宗教施設としてのモスクだけでなくサロン・ド・テやハマムも併設されている「モスケ・ドゥ・パリ」。
モスクの中に足を踏み入れると、一瞬にして小旅行をしてしまったかのような異空間。パリに居ながらにして違う文化に触れることのできるスポットです。
写真:ろぼたん
地図を見る回廊に囲まれた中庭には、小さな水辺や水路があり、緑の草木がバランスよく配置されています。
装飾が見事なタイルやと白い石に陽光が反射し輝く様子や、鮮やかなエメラルド色の床が目を楽しませてくれることでしょう。おとぎ話の登場してきそうな雰囲気の中庭はイスラム式庭園となっていて、緑が生い茂る砂漠のオアシスのようです。
実際に使われている礼拝堂の内部には、信者しか入ることはできませんが、モスクの中にある美しい中庭や回廊は観光客でも見学可能です。
写真:ろぼたん
地図を見る先ほどの植物が生い茂るイスラム式庭園を奥に進むと、緑は一切ないシンプルなパティオに出ます。見事な装飾の柱、幾何学模様のモザイクタイル、大理石の床、美しい回廊を備えた静寂のパティオの美しさは息を飲むほど。
パティオの奥が礼拝所となっており、イスラム教徒以外は立ち入り禁止です。
ターバンを巻いたイスラム教徒をはじめ、観光客も多く訪れる場所ではありますが、パリ市内の喧騒が嘘のようにひっそりとした静寂なときが流れています。
写真:ろぼたん
地図を見るパリで最も大きく、ヨーロッパでも3番目の大きさを持つこのモスクは、パリのイスラム文化の中心的存在でもあります。スペインはアンダルシア地方のグラナダにある、アルハンブラ宮殿をモデルに作ったというのも納得の建築美を誇るパリのモスクです。
美しいイスラムの建築様式をはじめ、扉のノブひとつ、照明器具ひとつをとっても非常に細工が細やかで、凝られたものばかりです。
オリエンタルなムードいっぱいの装飾。複雑な幾何学模様。どれもが目を見張るような美しさで、パリにいることを忘れてしまいそう。
写真:ろぼたん
地図を見る壁に少し注目してみましょう。最上部のファザード部分は繊細な刺繍のような美しいレリーフ、そして3段構造になっているモザイクは、一番上が杉の透かし彫り、真ん中がアラベスク模様のイスラムの詩、そして一番下が花模様。複雑な幾何学模様や、植物をデザインした装飾は、見事で見れば見るほど、その美しさに引き込まれます。
このモスクの異国情緒たっぷりな雰囲気で一休みしたい人にオススメなのが、隣接のサロン・ド・テ。このサロン・ド・テは、地元のパリっ子や観光客に大人気。
店内はモスクのオリエンタルな雰囲気そのままに、そこでいただけるミントティーが、くせになる美味しさ。通りまで空席を待つ人が並ぶのも頷けます。
旅の疲れを吹き飛ばしてくれる爽やかで甘いミントティー。値段もお手頃です。甘い揚げ菓子などの種類も豊富。
ミントティーもオリエンタルな揚げ菓子も日本人には衝撃的な甘さですが、ミントティーは、日本人の口にも美味しく感じる清涼感があります。店内ではクスクスやタジン料理などのモロッコ料理も提供。食事も楽しめます。
「モスケ・ドゥ・パリ」は、パリにいながらにして、プチトラベルを味わえる癒しのスポット。あなたも美しいパリのオリエンタルな世界に飛び込んでみませんか?
住所:2 bis Place du Puits de l’Ermite 75005 Paris
電話番号:33 1 45 35 97 33
アクセス:メトロ7号線 Monge より 徒歩5分
※記事の中でご紹介した「モスケ・ドゥ・パリ」の正式名称は「グランド・モスケ・ドゥ・パリ(Grand Mosquee de Paris)」といいます。
※2018年6月現在の情報(写真は2013年7月のもの)です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/8更新)
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