トルコ南部は、地中海に面していて、降水量は少なく気候は温暖で5月の半ば〜10月末頃まで海水浴のできる一大リゾート地をたくさん有しています。
フェティエもその例外ではなく、イスタンブールをまっすぐ南下した所にある地中海のリゾート地で、フェティエ港からは、毎年海のシーズンになると何百隻もの観光船がクルーズに出発しています。
日帰りや半日クルーズは、その場で決めて乗り込むことも可能ですが、トルコ語で「マービトゥル」訳してブルーツアーと呼ばれる一週間船で生活するこのツアーは、何ヶ月も前から船をチャーターしたり、旅行会社の企画するブルーツアーを予約したりしないと乗れないほどの人気クルーズです。
トルコのおみやげ品として、人気が高いのは、その名もずばり「トルコ石」のアクセサリーですが、実は原産地は、アフガニスタン、イランなどの国で、トルコにはない石です。
しかし、古くからトルコが大市場になってきたためトルコ石と呼ばれているそうです。そのトルコ石の色は、ターコイズブルーと呼ばれ、水色に近いものから濃い青緑色まで様々な青色をしています。
トルコの海は、エーゲ海も地中海もまさにこのターコイズブルーがいっぱいで、ブルーツアーの名にふさわしい海の青さを満喫できるツアーです。
1週間船で生活するのに必要な食料品や飲み物、その他の消耗品は、出港の時に積み込まれます。乗組員の一人は、調理専門のコックさんで、毎食決められた材料の中から工夫を凝らして何種類もの食事を用意して、泳いだり、マリンスポーツを楽しむお客さんの胃袋を満足させます。
ブルーツアーに乗り込むコックさんたちは、料理自慢で有名です。外食が一切ないこのツアーでは、飽きさせず、いつもおいしい料理を提供することが重要だからです。
ブルーツアー3日目、海での生活にもかなり慣れた頃、クルーズの折り返し地点で初めて陸にあがります。
カシュは、古代リキア王国の墓碑などの遺跡が残る小さな港町です。ここで船を港につけて、町を散策するクルーズ船は多いです。
町の中心にはリキアの記念墓碑のある広場があり、そこから何本か出ている道には、おみやげ屋やカフェが並んでいます。中心から15分ほど歩いた所には、野外劇場の遺跡もあります。
カシュの海岸沿いは、岩場ですが、海水浴客が海に入りやすいように桟橋が設置された宿泊施設がほとんどです。
カシュからさらに東へ少し行った所にケコヴァ島という小島があります。この島のある一帯は、昔から地震の多い地帯で、度重なる地震でケコヴァ島が陸から切り離されたそうです。
地震によって沈下した古代都市の遺跡が透き通った海面から良く見えます。この辺りには、ボートやカヌーを貸し出す場所があり、水底都市を見ながら海上散策ができるようになっています。
ケコヴァ島の対岸には、カレキョイという村があり、丘の頂上にオスマン帝国時代に造られた城砦跡が残っています。城砦までの道を登りきると眼下に真っ青な海の広がるパノラミックな風景が楽しめます。
地中海で1週間、豪華客船の旅とは一味違う、海を間近に感じるブルーツアーを皆さんも体験してみませんか。
ブルーツアーは、フェティエ港からに限らず、エーゲ海のボドルム、マルマリス、地中海のアンタルヤなど多数の港から出発します。
ブルーツアーに海外から参加するのであれば、エーゲ海、地中海の出発起点から1日、3〜4日などのツアーに申し込めば、少ない滞在期間でも有効に海を満喫することができます。
時間に余裕のある方であれば、日本からトルコの旅行会社が主催するブルーツアーに申し込む方法もおすすめです。
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