写真:Aya Maria
地図を見る南米コロンビアの首都ボゴタから、バスや車でおよそ1時間半で辿り着く郊外の街、シパキラ(スペイン語:Zipaquirá)。
ボゴタのメインバスターミナル(スペイン語:Portal Norte)から、シパキラ行きのバスが1日に何本も出ており、料金は大人4,000ペソ〜5,000ペソ程(現在約160円〜200円)です。
シパキラは塩の教会(スペイン語:Catedral de sal)が有名ですが、中央広場にもうひとつの教会が存在します。こじんまりとした街の中に突如として広がる大きな広場は、スペイン文化に大きな影響を受けたコロンビア伝統の建物でぐるりと囲われています。
質素で素朴ですが、天井が非常に高く、荘厳なオーラを持つシパキラ大聖堂は、塩の教会を見る前に見学される事をおすすめします。
写真:Aya Maria
地図を見る先程の中央広場から坂道を登っていくことおよそ20分。小さな山の上の頂上に塩の教会への入り口があります。塩の教会だけへの入場料に関しては、大人20,000ペソ(現在約800円)、4歳〜12歳は14,000ペソ(現在約640円)、4歳以下は無料となっています。他にもアクティビティやガイド付きの有料プランがあります。
入り口を抜けた途端、彩り鮮やかなLEDライトに照らされた塩の世界が広がります。塩と岩で出来た洞窟内は、薄暗くひんやりとしており、まるで冒険をしているかのような気分を味わえます。
洞窟内は塩の浄化作用でクリーン。湿度も塩に吸収されるため、乾いた空気が流れており、益々ミステリアスな雰囲気を体感出来ます。
写真:Aya Maria
地図を見るコロンビアはスペイン侵略による歴史的背景から、現在に至るまで敬虔なカトリック教徒の多い国です。
塩の教会は想像以上の広さを誇りますが、メインの大聖堂に辿り着くまでに、イエス・キリストが十字架にかけられて殺されるまでの14留の「苦難の道/ヴィア・ドロローサ」に沿って、14のエリアに分けられており、それぞれに十字架と祈祷台が置かれています。
もともと16世紀からネイティブインディアン達により手作業での岩塩採掘が行われていたシパキラですが、1950年頃には岩塩採掘は巨大なビジネスと化し、多くの人々が働く塩鉱山となっていました。
技術が今より発展していなかった当時、洞窟内の塩の採掘作業はかなりの危険を伴っており、労働者の心の癒しとして洞窟内に教会が存在していました。そして1995年に、塩の採掘が終了した部分を現在の塩の教会として改装し、一般に開放されるようになりました。
写真奥のように、洞窟内は10mは優に越える高さの空間も多く存在するため、人の手によって掘られた事を考えると非常に圧倒されます。
写真:Aya Maria
地図を見る全14留のキリストの苦難の道を辿った先には、突き抜けるように高い天井の壁に掘られた十字架が目を引く大聖堂のエリアがあります。
ゴツゴツとした壁と壁の間に、通常の教会のように長椅子が並べられ、移り変わる複数色のLEDライトで照らされた空間はとても神聖で幻想的です。
近くには手堀りの岩のアートや天使などの巨大な彫刻が多数展示されており、暗闇の中に照らされたその姿に感動させられます。
写真:Aya Maria
地図を見る大聖堂の近くにもうひとつの必見ポイントがあります。それがこちらの「塩の滝」です。高い壁の上から、まるで塩が流れ出ているかのように見えるため、そのように名付けられたそうです。
近くへ寄って見ると、ゴツゴツとした塩の結晶で出来ていることを確認出来ます。これだけの塩に覆われたものを見る事はなかなか出来ないので貴重な経験となるはずです。
塩の教会は、写真で見るよりも、実際に訪れるとそのスケールの大きさと、神秘的な空間に驚かされます。
教会以外にも、LEDライトを駆使したショーや、シパキラの歴史を学べる短編映画の上映、エメラルドなどの土産屋、軽食屋などがあり、半日かけてゆっくり楽しむ事が出来ます。
ボゴタから日帰りで訪れる事が可能ですので、コロンビア旅行の際には必ず足を運ばれることをおすすめします。
他では見られないユニークで壮大な世界を体験しに、是非南米コロンビアへの旅行を計画されてみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いたナビゲーター
Aya Maria
Hello! 元外資系エアライン客室乗務員のAya Mariaと申します。現在も海外在住で、外国人パートナーと共に世界中を駐在生活しています。趣味も生きがいも旅行!綺麗なビーチリゾート、コスメ、現地の…
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