オーストリア・ウィーンの森に突如現れる異彩な建物「エルンストフックス美術館」

オーストリア・ウィーンの森に突如現れる異彩な建物「エルンストフックス美術館」

更新日:2018/07/31 15:05

世紀末芸術を代表するオーストリアの有名な建築家「オットーワグナー」。彼がデザインした独特の美しいデザインの建築物がウィーンの街を彩っていますが、数々の作品の中で一際異色なのが、郊外に広がる深い森の中に佇む白亜のヴィラです。
自身の夏の別荘として建てた物で、晩年売りに出すまでは家族と共に住んでいましたが、現在はウィーン幻想派の巨匠「エルンストフックス美術館」となっています。

美術作品と併せて愉しむべくは建築美

美術作品と併せて愉しむべくは建築美
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周辺にはキャンプ場がある程度で、他には何もない深い森の中に忽然と現れる巨大なヴィラ!
芸術とは一般人にはなかなか理解しがたい面もありますが、この美術館は建物を見るだけでも価値があります。
部屋・庭など細部に至るまで、日頃目に出来ないようなデザインの物が愉しませてくれます。

摩訶不思議な異空間で芸術作品に浸る

摩訶不思議な異空間で芸術作品に浸る
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どこかの個人宅を訪れるかのように、ベルを鳴らしてヴィラへ入ります。現在もフックス氏のアトリエとしても使用されていると言う、プライベート美術館への期待が膨らみますね。

ふとクリムトを彷彿させるような、フックス氏の幻想のイメージ作品が壁をびっしり埋めている部屋、見事なまでの優雅さと斬新さを兼ね備えた空間が広がります。
建築自体はワーグナーによるものですが、フックスのデザインした壁紙や椅子などの家具がさらに豪華さを添えています。

なんと挙式を行うことが出来る部屋もある!!

なんと挙式を行うことが出来る部屋もある!!
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かつてワグナーがアトリエとして使用していた、「ウィーンの森の秋景」と名付けられた美しいステンドグラスが彩るアドルフベームの部屋では、なんと挙式も行うことが出来ます。

ウィーン建築の歴史に名を残した建築家ワーグナーと、現在も活躍する画家フックスのデザインが息づく部屋で挙式なんて、個性的でちょっと自慢出来ますね!

エキゾチックなディテールが点在する庭も必見!!

エキゾチックなディテールが点在する庭も必見!!
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辺りは緑一色の森と言うシチュエーションにおいて、この奇抜な色やデザインはかなり異色に映りますが、だからこその魅力が浮かび上がるように感じます。
古都ウィーンの中とは思えないエキゾチックな異空間でしょう。
フックスの独特な魅力をもつ彫刻と装飾が繰り広げられる、自然と一体化した美術館並の庭もまた必見ですよ。

ひと味違ったウィーン観光になること間違いなし!

ひと味違ったウィーン観光になること間違いなし!
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ウィーン市内においてもワーグナーの建築作品は多数見られますが、このような森の中と言うシチュエーションは他にはありません。
ワーグナーの建築だけでなく、そこにフックスの美術作品も加わるなんてこのヴィラならではないでしょうか?

まとめとして

建築ファンならずとも、このヴィラに宿る奇抜と優雅さを兼ね備えたディテールは見るに値するのではないでしょうか?
ウィーン市内からはやや離れますが、地下鉄とバスを利用して比較的簡単に訪れることが出来ます。

U Bahn 6号 ヒュッテルドルフ駅からバス52A・52B
バス停「Campingplats」下車。
本数があまりないので、タクシー利用もいいでしょう。(6ユーロ目安)

また、観光モニュメントなどの割引や、公共交通機関がフリーになるウィーンカードにて割引も受けられます。チケットは門を入り右手の小さな建物で購入し、ヴィラの玄関でベルを鳴らして入館です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/09/20 訪問

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