周辺にはキャンプ場がある程度で、他には何もない深い森の中に忽然と現れる巨大なヴィラ!
芸術とは一般人にはなかなか理解しがたい面もありますが、この美術館は建物を見るだけでも価値があります。
部屋・庭など細部に至るまで、日頃目に出来ないようなデザインの物が愉しませてくれます。
どこかの個人宅を訪れるかのように、ベルを鳴らしてヴィラへ入ります。現在もフックス氏のアトリエとしても使用されていると言う、プライベート美術館への期待が膨らみますね。
ふとクリムトを彷彿させるような、フックス氏の幻想のイメージ作品が壁をびっしり埋めている部屋、見事なまでの優雅さと斬新さを兼ね備えた空間が広がります。
建築自体はワーグナーによるものですが、フックスのデザインした壁紙や椅子などの家具がさらに豪華さを添えています。
かつてワグナーがアトリエとして使用していた、「ウィーンの森の秋景」と名付けられた美しいステンドグラスが彩るアドルフベームの部屋では、なんと挙式も行うことが出来ます。
ウィーン建築の歴史に名を残した建築家ワーグナーと、現在も活躍する画家フックスのデザインが息づく部屋で挙式なんて、個性的でちょっと自慢出来ますね!
辺りは緑一色の森と言うシチュエーションにおいて、この奇抜な色やデザインはかなり異色に映りますが、だからこその魅力が浮かび上がるように感じます。
古都ウィーンの中とは思えないエキゾチックな異空間でしょう。
フックスの独特な魅力をもつ彫刻と装飾が繰り広げられる、自然と一体化した美術館並の庭もまた必見ですよ。
ウィーン市内においてもワーグナーの建築作品は多数見られますが、このような森の中と言うシチュエーションは他にはありません。
ワーグナーの建築だけでなく、そこにフックスの美術作品も加わるなんてこのヴィラならではないでしょうか?
建築ファンならずとも、このヴィラに宿る奇抜と優雅さを兼ね備えたディテールは見るに値するのではないでしょうか?
ウィーン市内からはやや離れますが、地下鉄とバスを利用して比較的簡単に訪れることが出来ます。
U Bahn 6号 ヒュッテルドルフ駅からバス52A・52B
バス停「Campingplats」下車。
本数があまりないので、タクシー利用もいいでしょう。(6ユーロ目安)
また、観光モニュメントなどの割引や、公共交通機関がフリーになるウィーンカードにて割引も受けられます。チケットは門を入り右手の小さな建物で購入し、ヴィラの玄関でベルを鳴らして入館です。
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(2024/10/12更新)
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