写真:Hiroko Oji
地図を見るエーゲ海と一口に言っても、訪れるとなるとかなり広範囲に広がっており、1日で訪れることが難しいものです。サントリーニ島やミコノス島などのキクラデス諸島、南のアフリカ大陸に近いクレタ島、トルコに近いロードス島を代表とするドデカニサ諸島など、数多くの島々が浮かんでいるエーゲ海。その中でもエギナ島は、一番アテネに近いサロニコス諸島の中のひとつ、近郊のピレウスからフェリーや高速艇が出ていて日帰りでもゆっくり訪れることのできる島です。
エギナ島には、高速艇で40分ほどで到着するエギナ・タウンの港から上陸します。港には特産品のピスタチオの屋台や土産物屋をはじめ、レストランやカフェが建ち並び、とても活気があります。港沿いを歩いていても澄み切った海であることが手に取るようにわかり、底の石や、小舟の陰にさっと身を隠す魚の影まではっきり見えています。路地裏へ入って行くと、白を基調としながらパステルカラーがアクセントの民家が建ち並び、散策には嬉しい風情が漂います。
写真:Hiroko Oji
地図を見るエギナ・タウンから海を背にして左の方に歩いて行くと、遠浅の砂浜海岸コロナ・ビーチに出ます。ここで泳ぐことができますので、時間がなくても泳ぎたい人にはちょうど良いビーチでしょう。
海岸の少し手前にあるバスターミナルから出ているバスに乗ると、12キロメートルほど離れたアフェア神殿という見所に行くこともできます。ここには、紀元前6世紀末から紀元前5世紀にかけて建てられた、アルカイック時代後期の優れた建築物とされる神殿が建っています。もともと32本あった石柱のうち24本が現存しており、その大部分が石灰岩の1枚岩でできています。近くにはエギナ島随一のリゾート地、アギア・マリーナがあります。
また、コロナ・ビーチの奥にさらに歩いていくと、こちらにはアポロン神殿があります。アフェア神殿よりは小規模ですが、遺跡の中から見るエーゲ海の美しさは素晴らしいものです。アフェア神殿まで行く時間がないときなどにはぜひ、立ち寄ってみてくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見るサロニコス諸島の中では最もペロポネソス半島に近く、海峡を挟んですぐ目の前にあるのがポロス島。とっても小さな島ですが、港前には広場があり、ハトの像周辺にはホテルや旅行会社、レストラン、土産物屋などが並びとても賑わっています。小高い丘の上に建つ教会の鐘楼も美しく、ここからの見晴らしが良いです。
港からビーチまでは少し離れていますが、その近くにはポセイドン神殿、ゾードホス・ピギ修道院があります。ポセイドン神殿は、エギナ島のアフェア神殿やアポロン神殿のように遺跡として見学できるようなものは残っていませんが、修道院のほうにはビザンティン時代の宗教壁画が現存しています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る海水の透明度がとても高く、小さな入り江がたくさんあるのがイドラ島。中心地は港周辺に広がるイドラ・タウンで、波止場前にはたくさんのレストランや土産物やが軒を並べ、陽光あふれる華やいだ雰囲気が漂っています。この町は、芸術家の卵たちがたくさん集まってくるところで、「芸術家の島」ともいわれるほど。彼らが制作した金や銅の彫金細工、七宝焼きの絵皿や飾り物、工芸品などが土産物屋で売られているのも、この島の特徴です。
海に向かって右方向へ歩いていくと博物館があり、その先は階段をのぼり展望台に続きます。この展望台から港を見渡すことができ、エーゲ海を渡って出入りする船を眺めながら一休みするのにちょうどよい場所になっています。
又左方向へ歩くと高台に通じる階段があり、てっぺんまで登っていくと、港と対岸の山も見下ろせる素晴らしい眺めに出会えます。階段を上らず海沿いに進むと、レストランやビーチが点在し、それぞれでゆったり過ごす観光客の姿。海へ入りやすいように、まるで日本の市民プールでもあるかのような鉄の手すりが付いているのも、この島らしい。
写真:Hiroko Oji
地図を見るイドラ島では、水が澄んだ美しいビーチがたくさん存在し、ビーチ巡りが楽しいところ!港から頻繁にボートが出入りしています。
徒歩で海岸線をたどっていくと、目に入ってくるその透明度は半端ない!底の石がくっきり見通せるほどです。青や藍の色がグラデーションを作り、水平線まで「あお」の世界一色。島全体的に緑は少なく、白っぽい岩石の山が続く眺めですが、海岸沿いにはきれいな赤や黄色の花が咲き乱れる季節は、紺碧の海の色に映えて、とっても美しい。この風景の中、好きな所で好きな時間うっとりしていられるのは、最高の贅沢と言えることでしょう。
アテネ近郊から日帰りで訪れられる3島をご紹介しました。どちらにも高速艇やフェリーが出ていて、シーズン中は便数が増えるので行きやすくなります。当日でもピレウス港に並んでいる船会社のチケットブースで、切符を手に入れることができますが、シーズン中は早めの予約をお薦めします。チケットブースの前には、船の運航表が張り出されていますので、当日の予定やお天気に合わせて島めぐりを楽しんでくださいね。
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(2025/1/20更新)
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