地球館がリニューアルオープン!東京上野「国立科学博物館」

地球館がリニューアルオープン!東京上野「国立科学博物館」

更新日:2015/08/25 14:26

東京上野の国立科学博物館は「日本列島の素顔」や「日本列島の生い立ち」などが展示される日本館と「地球の多様な生き物たち」や「科学と技術の歩み」などが展示される、地球館の2つの展示館が有ります。

通称、科博館は約9ヶ月の改修を終え2015年7月にリニューアルオープンしました。地球館1階にはシンボルゾーンとなる地球史ナビゲーターが新設され、宇宙史、生命史、人間史を展示と大画面のスクリーンでたどることができます。

科博館は日本館、地球館の2つの展示室とハーブガーデン、ラウンジ・カフェ、シアター36○と見所は満載!

科博館は日本館、地球館の2つの展示室とハーブガーデン、ラウンジ・カフェ、シアター36○と見所は満載!
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日本館のある建物は昭和6年に竣工されたネオルネサンス様式を基調とした建物で、上空から見ると飛行機の形をしています。南翼と北翼に5つの展示室と「企画展示室」があります。

また、入り口の日本館地下1階には、恐竜や動物、所蔵品の模型やフィギュア、マスコットやぬいぐるみを販売するミュージアムショップ、カレーやパスタ、コーヒーやココアの飲食ができるラウンジ・カフェ、360度全方位に画像が映し出され、リアルな体験ができるシアター36○(サン・ロク・マル)があります。

地球館は、地上3階、地下3階に5つの常設展示室と「特別展示室」、中2階には特別展示に合わせた限定メニューもあるレストラン「ムーセイオン」、屋上には、約160種類のハーブガーデンと人が近づくと自動的に開くパラソルガーデンがあります。

縄文人から弥生人、日本列島の生い立ちと自然が展示される日本館

縄文人から弥生人、日本列島の生い立ちと自然が展示される日本館
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飛行機の形をした日本館の展示室は、南翼と北翼に分かれていて、3階、南翼から「日本列島の素顔」、「日本列島の生い立ち」、「生き物たちの日本列島」、「日本人と自然」、「自然を見る技」の5つの展示室と「企画展示室」があります。

日本列島は地殻変動による変化で複雑な地質と地形が形成されました。また、南北に延びる列島は、海流や季節風の影響を受け地形的、気候的に複雑な自然環境と様々な生き物を育んでいます。3階の展示室では、「日本列島の素顔・生い立ち」をテーマに、亜熱帯から亜寒帯に住む動物、植物の展示、日本列島を囲む海の特徴や地質、鉱石の展示と共に、日本国内で初めて発見された首長竜として著名なフタバスズキリュウの模式標本が展示されています。

2階は「生き物たちの日本列島」をテーマに、氷河期に陸化された海峡を渡った生き物たちが自然環境に適用し独自の分化をした模様が展示され、「日本人と自然」では、およそ4万年前に大陸から日本列島に住みつき、その後もアジア各地から様々な人たちが独自の分化を持って日本列島に集まり融合してきた軌跡が展示されています。

1階の南翼では、「自然を見る技」をテーマに、遠くを見るための望遠鏡や小さいものを人の目で見ることができる顕微鏡、地殻の変動を測るための地震計や時の流れを読むことができる時計など科学と技術に係る展示がされています。

地球館のシンボルゾーンが新設!1階は地球史ナビゲーターと地球の多様な生き物たち

地球館のシンボルゾーンが新設!1階は地球史ナビゲーターと地球の多様な生き物たち
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地球館は、地上3階、地下3階に5つ展示室があります。3階から順に「大地を駆ける生命」、「科学と技術の歩み」、「地球の多様な生き物たち」、「地球環境の変動と生物の進化」、「自然のしくみを探る」の常設展示室と期間限定で企画展示される「特別展示室」があります。

日本館を抜けて、地球館の入口となる1階には、地球館のシンボルゾーンとなる地球史ナビゲーターが新設されました。中央には、現代科学の象徴の気象衛星ひまわりと中生代の地球の支配者のアロサウルスの全体復元骨格が展示され、それを囲むように、宇宙史、生命史、人間史が大きなスクリーンに描かれます。

2階は、地球の姿を最新の科学技術で再発見する「科学技術で地球を探る」をテーマに、初めて国産化された真空管を使ったコンピューターの「JUJIC」や太平洋戦争の名機「ゼロ戦」、小惑星探査機「はやぶさ」と小惑星イトカワの微粒子が展示されている「科学と技術の歩み」があります。

トリケラトプス、ティラノサウルス、ステゴサウルス!地下1階はジュラシックワールド!!

トリケラトプス、ティラノサウルス、ステゴサウルス!地下1階はジュラシックワールド!!
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地球館の地下1階は「地球環境の変動と生物の進化―恐竜の謎を探るー」です。入り口には人間の骨格展示があり、通路を抜けると展示室いっぱいに恐竜の骨格が展示されています。手前からヘテラサウルス、その奥には体長10メートルのステゴサウルス、体長18メートルのアバトサウルス、その対面には体長6メートルトリケラトプスと、約40体を超える始祖鳥や恐竜の骨格が展示されています。

「地球環境の変動と生物の進化」は地下2階につづき、こちらは「誕生と絶滅の不思議」となっています。46億年の地球の生い立ちから始まり、三葉虫などの古生代の生物、シーラカンスを代表とする魚類や巨大な魚竜の時代を経て、マンモスなどの巨大哺乳類や霊長類、猿人の時代につづきます。

地球には小天体の衝突や大陸分裂など、過去5回の生物絶命時期があったとされています。巨大な恐竜やマンモスの骨格を見ていると、生命の不思議を実感します。

親子で体験し発見する!親と子のたんけんひろば コンパス

親子で体験し発見する!親と子のたんけんひろば コンパス
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リニューアルされた、展示室のもう一つの目玉が、親と子のたんけんひろば コンパスです。この施設は4歳〜6歳の子供を持つ親子を対象とした、体験し、発見する展示室です。ライオンの肉球を見たり、ティラノサウルスの親子と写真を撮ったりと、遊びながら子供と一緒に体験し、考える力や感じる力を養う展示室です。

日本館の地下1階のシアター36○は見逃せません。この施設は2005年の愛・地球博 長久手日本館で人気だった「地球の部屋」が移設され「シアター・サン・ロク・マル」として生まれ変わったもので、地球の約100万分の1の大きさの丸いドームの内側全体が映像となります。球体の中のブリッジに立ち360度の音と映像に包まれると独特の浮遊感を感じます。

上映される映像は、「マントルと地球の変動」、「人類の旅」「海の植物連鎖」「恐竜の世界」「宇宙137億年の旅」と毎月変わり、1回の上映時間は約10分間です。独特な感覚があるので、乗り物酔いをされる方はご注意を。

レストラン・ムーセイオンのメニューには、恐竜の足型ハンバーグやパンダプレートがあります

国立科学博物館には、付属施設として港区白金台の付属自然教育園、茨城県つくば市に筑波実験植物園があり、リピーターズパスを購入すると、科博館の常設展のほかに附属施設にも何度でも無料で入館することができます。

地球館の中2階にあるレストラン・ムーセイオンでは博物館の特別展示に合わせた、特別展示メニューやセットメニューのパンダプレート、恐竜の足型ハンバーグ、ワンプレートに盛られた、恐竜の巣ごもりプレート、パンダパフェなど、科博館内のレストランならではの楽しいメニューが並んでいます。

また、地球館の屋上には、パラソルガーデンやハーブガーデン、休息所があり、まるで公園のように楽しく気軽に学べる博物館です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/17 訪問

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