中世に栄華を誇った海洋国家アマルフィ公国の、本拠地でもあった歴史を持つ街アマルフィ。背後の断崖絶壁が自然の砦となり、アマルフィにはすでに9世紀半ば頃から街が建設されました。ベニス、ジェノヴァ、ピサと並ぶ、地中海の四大海洋都市として栄えましたが、12世紀ノルマン人による征服や、ピサとの戦い、14世紀の嵐による街の崩壊などで急速に衰退していきました。
現在はアマルフィ海岸観光の中心として、風光明媚なリゾート地として世界から観光客を迎え入れています。
街に入るとすぐに小さな広場があり、その右手にご覧の大階段の上にドゥオモがあります。この大聖堂はかつて交易のあったビザンチン、イスラムからの影響を受けた建築で、異国情緒が感じられます。
この小さな広場を囲んで、カフェやレストランお土産物屋さんなどが立ち並び、朝に夕に賑わっています。
街は小さく徒歩で十分観光できますが、お店やお土産屋さんも多く十分楽しめます。大きなメインストリートの坂道が一本あるだけで、あとは、このメインストリートから伸びる階段や坂が迷路のように張り巡らされ、白壁の家並みは独特の雰囲気を醸し出しています。街の中はほとんど車が通らないということもあって、安心してゆったりと散策できます。
このアマルフイの街を見渡す絶景ホテルが、<サンタ・カテリーナ>です。
1904年に6室の宿として開業、創業から一貫してガンバルデッラ家が営む5つ星ホテルです。部屋からは眼下に海が見え、レストランやテラスバーからの眺めはまさに絶景です。ホテルのロビーは小さなデスクが一つあるだけで、大型ホテルのような大きなロビーはありません。年配のフロントマンが出迎えてくれ、プライベート感溢れるアットホームな雰囲気を感じます。2009年織田裕二さんの映画『アマルフィ 女神の報酬』以来、日本人観光客にも人気のようです。
ポジターノのパステルカラーの家並みが積み重なった景観は、いつまでも眺めていたい気分にさせてくれます。街の中に入ると、急な階段と石畳、迷路のような小径、ブーゲンビレアに囲まれた小さな坂、そしてその後ろに現れる青く輝くビーチと、アマルフィ海岸随一の美しい街並みだと感じます。
この美しい景観を楽しめるお勧めは、この街から少し離れたこのラグジュアリーな隠れ家的なホテル <イル・サン・ピエトロ>です。
このホテルの入ロはまさに隠れ家に入るようで、海に向って階段を下るとそこにホテル専用のエレベーターの入ロがあります。それに乗ってロビーへ。ドアが開いて目に飛びこんでくるロビーと海の景色はまさに絶景です。お部屋のバスルームからも絶景が眺められる部屋もあります。
アマルフィ海岸沿いにあるラヴェッロは、海抜350メートルの高台に位置し、アマルフィ海岸とサレルノ湾を見渡す緑豊かな美しい街です。この美しい風景に惹かれて、音楽家ワーグナーはこの街に滞在し、オペラ「パルシバル」の着想を得たとも言われています。
この街へは、アマルフィから公共バスで約30分、小さな街ですが、ご覧の公園、Villa Rufoloからため息が出るほど素晴らしい絶景が見られます。
夏にはワーグナーの音楽祭も開かれ華やいだ雰囲気に包まれます。ヴィッラの庭園にサレルノ湾をバックに特設ステージが設けられ、クラッシックコンサートが開かれます。また期間中ほぼ毎日音楽やダンス、映画などイベントが行われています。
この街を拠点に、アマルフィ海岸の観光やカプリ島、ソレントの観光など楽しむことができます。この落ち着いた小さな高台の街はオススメです。
そんな音楽の街に建つ<ホテル・カルーソ>は、このアマルフィ海岸を見渡す、ため息の出るような贅沢な環境に位置しています。
豪華なスイートルームや優雅なレストラン、まるで海と空に溶け込むようなインフィニティ・プールを備える、ラグジュアリーで落ち着いたリゾートホテルです。
11世紀頃、貴族の宮殿として建てられ、1893年にその一部がゲストハウスとなりました。ホテル・カルーソは、人々をおもてなし始めてから1世紀以上経ち、その間ロイヤル・ファミリーをはじめ、ハリウッドスター、セレブリティを迎えてきたことでも有名です。
今回ご紹介したホテルは、ヨーロッパの中でも名門の伝統あるホテルですので、やはり宿泊費が高くなりますが、どこか一箇所でもお泊まりいただくと、その素晴らしさがわかります。
宿泊するのが難しても、是非そのホテルのカフェやレストランだけでも利用してみてください。ヨーロッパらしい伝統を感じ、海からの爽やかな風に、ゆったりした時の流れに身をゆだねるのも旅の楽しみの一つでしょう。
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(2024/11/6更新)
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