旧市街の南に位置する嘆きの壁では、聖書を持った多くのユダヤ人が壁に向かって祈りを捧げています。岩のドームがある場所には、かつてユダヤ教の神殿があったのです。西暦70年、ローマ帝国に破壊された際に唯一残ったのがこの嘆きの壁なのです。2000年の戦乱の歴史の中で、ようやくユダヤ人が自由に祈ることができるようになったのは1967年のことです。
祈りの場所は男性用と女性用に分かれており、男性は頭をキッパと呼ばれる帽子(入口で貸出あり)で隠さなければなりません。また、神聖な場であるため、ノースリーブや短パンで壁に近づくのは控えましょう。ユダヤ教の安息日である金曜の日没から土曜の夕方、祝日の入場は不可となっています。
ユダヤ教の象徴である嘆きの壁の広場から見えるイスラム教の象徴が岩のドームです。建造されたのは691年、現在のような金メッキが施されたのは1964年のことです。サウジアラビアのメッカ、マディーナに次ぐ第三のイスラム教の聖地とされています。
岩のドームがある神殿の丘は入場できますが、ドームの内部は、イスラム教徒以外は入場できません。内部の模型はダビデの塔に展示されています。
ラテン語で悲しみの道という意味のヴィア・ドロローサは、キリストが十字架を背負ってゴルゴタの丘へと歩いたと言われる道です。キリストが有罪という判決を受けたというピラトの官邸(現男子校の校庭)を第1留とし、最終地点のイエスの墓がある聖墳墓教会までの道のりを聖書になぞらえて14つのチェックポイントに分けています。
毎週金曜日には、フランシスコ派の修道士が十字架を持って各チェックポイントを周り、その場所で起こった事柄について読み上げます。各チェックポイントの建物には、入口に番号が書いてあるのですぐに分かると思います。かつて十字架を背負って歩いたキリストや民衆の気持ちを想像しながら歩いてみると、感慨深い気持ちになることでしょう。
旧市街の中央には、迷路のようなスーク(市場)がはりめぐらされています。アーケード式になっており、方向感覚が奪われることでしょう。6世紀に作られた地図にもこの存在が示されており、商店街として機能していました。
その商店街としての機能は現在も健在であり、日用品、食べ物やお土産屋さんが立ち並び、現地人と観光客でにぎわっています。中でも良質なオリーブを用いたオリーブ石鹸は人気があります。
いかがでしたでしょうか?
3つの宗教の聖地であるエルサレムの雰囲気は、世界のどこを探しても見つからない唯一無二のものです。自分の信仰している宗教とは異なる宗教を学ぶことにより、価値観の違いを実感することができ、自分の価値観を広げることにもつながります。ぜひ服装とマナーには気をつけて楽しんできてください!
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(2024/12/14更新)
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