写真:フルリーナ YOC
地図を見るイタリアの世界遺産・ドロミテ地方は秋はオフシーズンで、観光客もぐっと減ります。でも実は秋ならではのお楽しみがたくさんあるのです!ドロミテの秋の風景は「ドロミテの秋」と称えられ、その旅愁あふれる風景は心に深い感動を与えてくれます。ドロミテの黄葉の時期は年々の気候にもよりますがおおよそ10月下旬が見ごろです。
この写真はフネス谷マッダレーナ村。ドロミテはドロミテの中でも、群を抜いて美しい秋の風景を見ることができる村。また、この地方・アルトアディジェ州は名高いシュペックの産地。「アルトアディジェ・シュペックIGP」は、地中海の海塩とミックスハーブでシーズニング、ブナの木で燻製後、最低22週間ドロミテの新鮮な空気の中で熟成させた燻製生ハムです。マッダレーナ村では、毎年秋に「シュペック祭り」が開催され、南チロルの音楽を楽しみながらシュペックや地産の美味しい特産品を楽しめます。2016年は10月1日と2日の開催。
また、ボルツァーノや近郊の美しい温泉保養地・メラーノはワインの名産地。秋には爽やかな新酒ワインが出回ります。特にメラーノでは、世界の美味しいワインとグルメな品々が一堂に集まる年に一度の「メラーノ ワインフェスティバル(国際ワイン&グルメフェア)」が開かれます。この時期には、世界中からワイン愛好家や美食家達が訪れ、メラーノは華やかな雰囲気に包まれます。2016年は11月4日から8日の開催です。
そして秋と言えば、やっぱりジビエ!ジビエとは狩りで仕留めた鳥獣肉。イタリア語では「セルヴァッジーナ(Selvaggina)」と言います。ジビエはヨーロッパで古くから貴族に愛されてきた伝統ある料理。11月になると狩りが解禁になり、市場にもジビエが並びます。ドロミテ各地でもドロミテの山々を飛び駆け回った、脂肪分の少ない引き締まりコクのある鳥獣肉が、レストランやホテルにお目見えします。
写真:フルリーナ YOC
地図を見るイタリア北西部ピエモンテ州はフランスに隣接するアルプス山脈を抱く美しい州。そのピエモンテ州・州都トリノの南東50キロに位置する小さな町・アルバは、世界三大珍味の「トリュフ」の産地。美食家たちにとってはピエモンテの秋!と言ったら白トリュフ!
アルバでは、毎年「白トリュフ祭り(Fiera Internazionale del Tartufo Bianco d’Alba)」が行われ、世界各国からたくさんの人々が訪れます。2016年は10月8日から10月27日までの土・日曜日に開かれます。見本市ではトリュフの香りを満喫したり、町の屋台で立ち食べ歩きをしたり美味しくて楽しいお祭りです!アルバのレストランでももちろんトリュフを満喫できます。最初からパスタにトリュフが乗って出てくるお店もありますが、多くのお店が目の前でトリュフを削ってくれます。ただしグラム数でトリュフの値段が加算されますので、適当なところで「stop!」をかけないと大変なことになるのでご注意を。
キノコではトリュフと並んで絶対にお勧めしたいのがフレッシュポルチーニ!日持ちがしないため日本ではなかなか食べられない、まさに秋限定のお楽しみ!。乾燥ものとは違って、とろけるような口どけと芳醇な香りが素晴らしく「イタリアの松茸」と称されます。オリーブオイルで焼いても、パスタに使っても、リゾットに使っても、とにかく美味しいフレッシュポルチーニ!ぜひご賞味を!
写真:フルリーナ YOC
地図を見るピエモンテ州の美味しいものが集まる州都トリノ。ピエモンテ州はバローロ、バルバレスコなどのイタリア高級赤ワインの産地。トリノのエノテカを探せばお気に入りのピエモンテワインにきっと出会えるでしょう。そして秋はワイン好きには、たまらない季節!ワインの新酒「ヴィーノ・ノヴェッロ」が10月30日に解禁になるのです。トリノにはアペリティーボも楽しめるエノテカもあるので、ぜひ美味しいピエモンテの料理とワインをお楽しみください。
そして実は、もう一つの絶品「ノヴェッロ」があります。それはオリーブオイルの新物「オーリオ・ノヴェッロ」。これが最高に美味しい逸品。オリーブの収穫の初めの時期10月・11月・12月初めまでの期間限定品で、オリーブの実をまるでジュースのようにまるごと搾った新オリーブオイルです。未濾過なのでドロッとして濁っていますが、この美味しさは一度味わったら忘れられません。日本に持って帰るには少し重いですが、割れないようにセーターなどに包んで別送品で送って味わってみてください!飛行機の手荷物では持ち込めないのでご注意を。
また、トリノには「ポルタ・パラッツォ」というヨーロッパ最大の青空市場があり、700もの屋台が並びます。収穫の秋には美食のピエモンテ各地から新鮮な旬の野菜やキノコ・果物、また衣類や雑貨、ありとあらゆる品々が並びます。生のポルチーニは持ち帰れませんが、もしキッチン付きの宿に泊まるなら、ぜひオリーブオイルで焼いて食べてみてください。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る秋や冬にヨーロッパに出かけると、広場や道端で「Marrone」と書かれた焼き栗の屋台をよく見かけます。栗は昔からヨーロッパで人々に愛されてきた身近な食材。しかしヨーロッパの栗と、和栗、天津甘栗の材料となる板栗は、食感も味も異なります。
ヨーロッパ栗は和栗に比べ皮がむけやすく、切込みを入れて焼くとスッとむけます。食感はフワッとしていて、ほのかな甘みがとても美味しい!晩秋の肌寒い日に、アツアツの香ばしい焼き栗を食べながら歩くのは、旅の大きなお楽しみ。最近はイタリア物産展などでも焼き栗を目にしますが、やはり焼きたての美味しさにはかないません。
そしてまた、ピエモンテ州はマロングラッセに最適な栗の産地。秋になるとパスティチェリーア(洋菓子店)には、新物のマロングラッセが並びます。スイーツ天国のトリノで作られるマロングラッセは絶対オススメ!トリノが誇る名品です!
いかがでしたか?美しきグルメ王国イタリアの収穫の秋・美食の秋!
秋は、観光客も少なく、のんびりと風景を楽しみながら美味しいものを堪能できるので、グルメな旅にはピッタリの季節です。ぜひ秋のピエモンテとドロミテの魅力、体験してみてください。
また、記事でご紹介したもののほかにもう一つご紹介したいのが、ペッチャンコの形をした桃!これは夏・秋に市場やスーパーなどで見かけることがある桃で、日本では幻の桃・蟠桃と呼ばれている桃です。この桃は形は悪いのですがメッチャクチャ美味しい!ヨーロッパではそれほど高いものではないので、もし見つけたら是非ご賞味あれ!
それでは、みなさん、すてきな秋旅を!
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(2023/12/1更新)
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