写真:下川 尚子
地図を見る永井酒造の代表銘柄は「水芭蕉」と「谷川岳」。銘柄名を聞くと、「ああ、あの酒か」と思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。
酒蔵があるのは、群馬県北部の川場村。利根川の源流域に位置し、尾瀬からの美しい水が流れる場所です。この水にほれ込んだ初代の永井庄治氏が、酒造りを始めたのは明治19年のこと。現在では、群馬を代表する酒蔵となっています。
観光酒蔵ではありませんが、指定日に予約をすれば、酒蔵見学を行うことも可能。また、直営の販売店「古新館」があり、永井酒造の商品が試飲・購入できるほか、併設の蔵カフェで一休みすることもできます。
写真:下川 尚子
地図を見る蔵見学の開催は、毎月第2・4金曜日と第3日曜日。前日までに予約が必要です(一名から案内は可能)。社長・女将・杜氏のいずれかが直接、じっくり案内してくれるのが魅力だそう。日本酒好きの方は、酒造りの秘話など聞いてみてはいかがでしょうか。
古新館は、蔵元直営の販売所。20年前まで実際に使っていた蔵を生かした建物です。「水芭蕉」「谷川岳」をはじめとした様々な商品がずらりと並び、試飲も多数。お気に入りの一本をぜひ探してみましょう。写真は試飲台。気になる味を自由に試すことができます。
「好みや予算を伝えて下されば、ぴったりのものをお選びしますよ」とは、女将の永井純子さんの言葉。利き酒師でもある女将のアドバイスを受けながら選んだ一本は、きっと思い出深いものとなるはず。
写真:下川 尚子
地図を見る少し変わった「特別な一本」を購入したいなら、オススメは日本酒のスパークリングとデザート酒。日本酒でスパークリング?デザート酒…?と疑問に思う方も多いのでは。写真は、スパークリング日本酒の「MIZUBASHO PURE」。一見シャンパンのようなオシャレな見た目に「これが日本酒?」と思ってしまいますよね。
「MIZUBASHO PURE」は、「瓶内二次発酵」のシャンパン製法で作られた日本酒(シャンパン製法の日本酒は世界初!)。きめ細かな泡と香り高さが魅力で、日本酒の新たな美味しさを発見できる一本。製法特許も取得しています。また2014年には、デザート酒として「MIZUBASHO DESSERT SAKE」を発表。これによって完成する「NAGAI STYLE」が、現在、永井酒造が提案している「日本酒の新しいカタチ」です。
せっかく永井酒造を訪れるなら、この「NAGAI STYLE」に沿って日本酒をセレクトするのも楽しいのではないでしょうか。
【NAGAI STYLEとは?】
食前〜食後まで日本酒で通し、料理に合わせてそれぞれ異なる風味・味の日本酒を楽しむスタイル。「MIZUBASHO PURE」を前菜に、従来の「水芭蕉」を肉や魚に、「MIZUBASHO DESSERT SAKE」を食後酒に。ワインのように楽しめる新しい日本酒の飲み方として国内外へ提唱。
写真:下川 尚子
地図を見るお気に入りの一本を選んだ後に立ち寄りたいのが、古新館の奥にある「蔵カフェ」。古い蔵をそのまま利用しており、中に入ると広い空間にひんやりとした空気。壁にずらりと並ぶのは、酒造りに使用されていた「蓋」。圧倒されるほど「そのままの酒蔵」がそこにあります。
カフェに入ると、まず提供されるのが、実際に酒造りに使われている「仕込み水」。口当たりまろやかな水は、こだわりの「水の美味しさ」を実感させてくれます。
写真:下川 尚子
地図を見るでは、蔵カフェでオススメのメニューをご紹介しましょう。まず、ドライバーの方やお酒が得意ではない方は「仕込み水出し珈琲」を。こちらは、仕込み水でじっくりと水出しをしたコーヒー。軽くまろやかな口当たりが印象的です。仕込み水に合わせて、オリジナルで焙煎された豆を使っているそう。
そして、日本酒好きな方へのオススメは「飲み比べセット」1500円。「MIZUBASHO PURE」「水芭蕉純米大吟醸」「水芭蕉大吟醸プレミア」「MIZUBASHO DESSERT SAKE」4種が提供されます。これらは店内の試飲でも置いていない高級酒。コストパフォーマンスを考えると非常にお得ですので、日本酒好きの方はぜひお試しを!ちなみに、4種の組み合わせは、前述の「NAGAI STYLE」で提案している組み合わせのひとつ。まずは蔵カフェで試してみて、気に入ったら購入…という方法もオススメ!
そのほか、酒粕クリームの添えられたケーキやアイスクリームなどのスイーツ、ランチもいただけます。
以上、立ち寄りスポットとして永井酒造をご紹介しましたが、いかがでしたか?「日本酒はあまり詳しくない」という方でも、蔵カフェの雰囲気を楽しんだり、スパークリング酒やデザート酒などちょっと変わったお酒を味わったりと、楽しめるポイントがたくさんあります。もちろん「定番」の純米吟醸などもオススメです。
「日本酒大好き」な方は、やはり酒造りのこだわりが見られる「蔵見学」を。そして、お土産の購入はたくさんの試飲や飲み比べセットで「楽しみながら」セレクトしましょう。ついつい飲みすぎてしまう方も多いので、くれぐれもご用心を!
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この記事を書いたナビゲーター
下川 尚子
兵庫県出身。2013年より2年間群馬に住み、現在は横浜在住。趣味は、食べ歩きとスポーツ観戦。小さな夢は、家族で北海道スノーボードに行くこと。そして、老後の目標は、四国八十八か所踏破です。夫が転勤族のた…
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