写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「黒部渓谷展望ツアー」は、ツアーの出発点、黒部渓谷鉄道の終点欅平駅まで、他の観光客と一緒に、トロッコ電車で揺られて行きます。
黒部渓谷鉄道は、もともとは黒部渓谷の電源開発が上流に延びるとともに、その工事用の資材や人員を運ぶ輸送手段として開通し、延長されてきました。風情あるトロッコ電車は子どもたちから年配までみんなが楽しむことができるので大人気です。四季折々、黒部の渓谷美を間近に堪能できます。ちょっと寒くても、窓なしの車輛で、右側に座ってくださいね。渓谷の見どころ、シャッターチャンス倍増ですよ!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る黒部ダムには、ご存知の通称「黒四ダム」、黒部第四ダムまでありますが、このツアーは黒部第三発電所内の竪坑エレベーターを利用し、欅平駅の上部、パノラマ展望台を目指すトレッキングルートです。パノラマ展望台は、黒部川上流の関電水平道登山道の入口付近にあります。
この「黒部渓谷パノラマ展望ツアー」は、抽選の「黒部ダム見学会」と違い、小学校5年生以上なら誰でも参加できるという、おススメツアーなんですよ!ただしツアーは、1日4便の指定されたトロッコ電車を予約して参加するという、ある意味、先着順ですので、旅の予定が決まったら、早めに予約してくださいね。
トロッコ電車が終点の欅平駅に着いたら、いよいよツアーの出発です!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る欅平駅からは、一般客と別れ、貸出しのヘルメットを被り、ガイドの方の指示に従って、専用軌道を走る機関車(バッテリートロッコ電車)に乗り込みます。ワクワク感UPですね。
機関車は、ED凸型機関車といい、戦前から使用されているものです。
機関車は「竪坑エレベーター」へ向かいますが、それは、黒部川第三発電所の取水ダムの「仙人谷ダム」へは、河川勾配があまりにも急で、鉄道を延ばすことができなかったからです。
建設のため、仙人谷ダムへ従業員と工事用資材を輸送するための施設のひとつとして工夫されたのが、「竪坑エレベーター」とトンネル(坑道)の組み合せによる開削です。200mの高低差を運行するエレベーターは、建設当時は日本一!内部の雰囲気もしっかり味わってくださいね。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るエレベーターを降りたら、坑道歩きです。坑道歩きはちょっとドキドキしますが、この緊張感がいいですね。動画は足元が危ないので禁止です。写真は自由に撮れますのでシャッターチャンスをお見逃しなく!
坑道を歩き、トンネルの中の急階段を上がるとトンネル出口の竪坑展望台です。通常は柵があり、水平道からの登山者が、中に入ることはできません。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るトンネル出口から上部のパノラマ展望台までは、15分程急登を歩きます。パノラマ展望台からは、晴れていれば後立山や毛勝三山、奥鐘山、不帰の剣など360度の景色を見ることができます。
【黒部渓谷パノラマ展望ツアー】
・料金:大人5000円 / 小学生(5・6年生)3200円
(トロッコ電車往復乗車券など込み、予約制 1日4便 各53名)
・期間:2015年11月30日までの 金・土・日・月
詳細はMEMOの「黒部渓谷パノラマ展望ツアー」を参照ください。
楽しいトロッコ電車ですが、竪坑エレベーターや坑道を歩くと、黒部第三発電所建設、黒部渓谷のダム建設の苦労が忍ばれます。
阿曽原、仙人谷間の工事をモデルとした、吉村昭「高熱隧道」は、ダム工事の苦難が描かれている小説です。黒部渓谷鉄道出発駅の宇奈月温泉駅前にある「黒部川電気記念館」では、黒部川電源開発の歴史、自然と人との壮絶な戦いの模様をパネルや映像で見ることができます。
ぜひお立ち寄りください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
きんぎょ 美歩
金沢近郊の市町に住んでいます。好奇心を道連れに、「自分で組み立てた行程表」が旅の基本です。華やかな観光情報ばかりではない、身近なテーマやちょっとした視点からでも楽しい、心地よい旅が演出できることを知り…
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