写真:六三四
地図を見るそれはメニューにはないまさかの裏メニュー・・・知る人ぞ知るぷるっぷるの『つっきゃげ』。屋台村のラーメン屋が出す焼酎の共がその正体です。
鹿児島ではさつま揚げの事を親しみを込めて『つけあげ』または『つっきゃげ』と呼びます。もともとは、その昔薩摩藩と琉球王国に交易があったころの「チギアギ(付け揚げ)」という琉球揚げかまぼこが由来ともいわれていますが、定かではありません。
さつま揚げが食卓に上がることが珍しくない鹿児島は、年間消費量も当然全国一。そんなさつま揚げ通の鹿児島県民でさえもこの『つっきゃげ』を口にすると「んにゃ!こわうんまか!(うわ!これはうまい!)」と驚嘆するといいます。
※統計局家計調査参照
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地図を見るこれまでとは違う溶けるような食感としっとりとした優しい味わいの『つっきゃげ』。そのぷるっぷるの理由は製造工程に使われる温泉にあったのです。
温泉は浸透性や溶解力が高いから料理も美味しくなるよ。という話はよく耳にしますが食にうるさい筆者はこれまで半信半疑でした。しかし『温泉つっきゃげ』はこの疑念を見事に覆してくれました。これまでのさつま揚げではなく独立した『温泉つっきゃげ』という郷土メニューの地位を確立したと言っても過言ではないでしょう。
製造元である鮫島屋の社長さんは温泉ソムリエ・マスター。鹿児島県内の温泉地をくまなく周り『つっきゃげ』に適した温泉をいくつも飲み比べ試作を繰り返しました。そしてようやく出会えた運命の温泉。それが霧島市の日当山温泉(ひなたやまおんせん)でした。鹿児島の美人泉の郷とも言われ、古くから飲泉文化がある温泉地。日当山の純重曹泉(ナトリウム‐炭酸水素塩泉)で作ったものが、求めていた『温泉つっきゃげ』になったそうです。
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地図を見るいま鹿児島をはじめ全国で、天然温泉を使ったさまざまな食の開発が行われています。しかし温泉さつま揚げは鹿児島ではココが初めて。ぷるっぷる感はスタンダードな鹿児島の『つっきゃげ』とは明らかに一線を画します。
鮫島屋のこだわりは社長さんが子供の頃食べたさつま揚げにあります。揚げたてのつまみ食い、これ以上美味しいさつま揚げは無いと感じたそうです。
あの時と同じ揚げたてのさつま揚げを食べてもらいたい。そしてよりやわらかいものを提供したい。鮫島屋では作り置きはせず、お客様の注文を受けてから揚げてもらう事を一番おいしい食べ方として提案しているそうです。
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地図を見る『温泉つっけゃげ』はもちろん無添加無着色。保存料を一切使わないのも鮫島屋のこだわりです。地元でとれた旬の魚、塩、砂糖、みりん、酒、黒砂糖そして天然温泉。鹿児島で生まれ育った食材をふんだんに使い、子供からお年寄りまで安心して食べてほしい、という思いが込もった『温泉つっきゃげ』。高たんぱく低カロリーの健康食で、食べる人も食べるシーンも選びません。
鮫島屋の温泉さつま揚げは鮫島屋本社で販売、また実際に食べてみてその趣旨に賛同した数店のみで現在提供されています。
鹿児島に訪れたら一度は食べてもらいたい、ぷるっぷるの揚げたて鹿児島新名物『温泉つっきゃげ』には作り手の優しい想いがギュッと詰まっています。
温泉さつま揚げが食べられる店舗
かごっまふるさと屋台村「はま田」【住所】鹿児島市中央町6-4
和心創楽櫻壽 【住所】鹿児島市千日町9-14
薩摩黒豚百寛鯵坂【住所】鹿児島市西田2-20-9
さつま揚げは芋焼酎との相性が抜群。「さつま揚げ」をはじめとして鹿児島名物は「豚の角煮」「酢味噌で食べるキビナゴの刺身」など甘みがあるのが特徴的です。芋焼酎とのマリアージュさつま揚げを鹿児島にお越しの際は是非!
尚、関東にも販売しており東京・六本木ヒルズけやき坂通り「軍鶏と純手打ちうどんはし田本店」でも『温泉つっきゃげ』を食べる事が出来るそうです。
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(2025/1/16更新)
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