写真:ふるかわ かずみ
地図を見る四季の山並みが楽しめる九重連山のふもと、やまなみハイウェイ沿いに位置する「寒の地獄旅館」。開湯は嘉永2年(1849年)。もともと飯田(はんだ)村の住人が共同で管理していたのを、4代目となる現在のご主人の曾おじいさんが買い取ったそう。
「寒の地獄」という名前のごとく、ここにはある意味「地獄」を体感するような極寒の冷泉が名物のお宿。毎年7月1日〜9月30日までの3か月間だけの夏限定でしか入浴できないとあり、全国からもその貴重な冷泉を求め、療養客が途絶えません。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るではいよいよ入浴です。
(1)まず男女別の脱衣場で水着に着替えます。
(宿泊者はお宿の脱衣場から直接向かいます)
(2)床は大小さまざまな岩がランダムにあるので、滑ったりくじかないよう、ゆっくりゆっくり足先から浸かります。温度は13〜14度となっていますが、体感的にはかなり低く感じます。成分によって刺激があるので痛みを感じることも。上半身は両手を交差して両脇を押さえながら入ります。(手先、脇は冷たさがダイレクトにくるので緩和します)
(3)さあ、首まで浸かったら根性の入れどころ!最初は30秒も入れないかも。もう無理!と思ったらお隣の煖房室で暖をとりましょう!
余裕がある人は交互に入浴しましょう。本来はしっかり冷泉で10〜15分浸かり、暖をとれば十分効果があるそう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るあまりの冷たさに顔面蒼白、顎がガクガクして駆け込む人もいることでしょう。隣にある2つの煖房室には、それぞれドラム缶のストーブが用意されています。
以前は重油を使用していたのを、昨年から近所の製材所から廃材を分けてもらい利用しているという、エコを考えた薪ストーブで暖をとります。
このとき、しっかり暖まるのがコツです!「あぶりこみ暖」と名付けられたこの暖の取り方は、タオルでふかず自然乾燥。成分を時間をかけてゆっくり、しっかり体内に浸透させます。そのため時間がかかりますが、ここで中途半端に終わるとかえって風邪をひいたりするケースもあるので、目安は入浴の倍の時間をとり、しっかり温まりましょう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るもし温かいお湯が恋しければ、源泉を加温した内湯も楽しめます。冷泉ほど硫黄の香りはしませんが、40度前後のちょうどよい湯加減で、こちらは冷泉とはうってかわって長時間楽しめます。浴室は男女日替わりで変わります。
また、こちらは年中楽しめるようにと、加温した浴槽と、源泉(冷泉)の浴槽があり、交互で楽しめるようになっています。
ゆっくり楽しみたい方は家族湯もあります。
夏場に来れなかった!という方はこちらで楽しんでみては。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る夕食は囲炉裏を囲んで、地元大分の豊後牛や九重夢ポークの溶岩焼きをはじめ、季節の旬の野菜、自家製米など、とにかく食べきれないほどの品数と量で存分に楽しめます。ごはんは生から目の前で炊いてくれ、炊き立ての鮎飯(時期により変更)も、スタッフの方が身をほぐしてくれたりと、至れり尽くせり。
家族経営だからか、雰囲気もアットホームで小さいお子様連れのお客様も多く、若い層から年配まで幅広く利用できるお宿です。
内湯、冷泉と平日、休前日で入浴時間が違いますので、訪れる際は事前に確認を!
寒の地獄の霊泉は、全国でも数少ない自然の足元湧出で毎分2160リットルと大変恵まれています。お宿の看板には「霊泉」とあるように、浴室の一角にはお地蔵様も祀られ、石切の浴室中央の足元からは、源泉がぷくぷくと湧いています。
気温差のある真夏より、少し涼しい時期のほうが体感的にやわらぎます。一度入るときっと虜になりますよ♪
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(2024/9/9更新)
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