全国屈指の干物処、沼津港でサカナづくし!鯵に金目にまぐろの頭!?

全国屈指の干物処、沼津港でサカナづくし!鯵に金目にまぐろの頭!?

更新日:2016/01/30 21:08

西藤 カオルのプロフィール写真 西藤 カオル 新潟清酒達人検定 銅の達人
沼津といえば鯵の干物!その生産量は日本一といわれています。この全国指折りの干物処でつくられた極上の一品を目当てに、週末は観光客でいっぱい。またここは漁港なので魚は鯵にとどまらず、普段はスーパーでお目にかかれないようなシロモノに遭遇することもあります!
買って嬉しい、食べて美味しい、歩いて楽しい、沼津港をご紹介いたします。

沼津ブランド干物はいかが

沼津ブランド干物はいかが

写真:西藤 カオル

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JR沼津駅より車で15分ほど。日曜・祝日には無料シャトルバスも運行するという人気観光スポットとなった沼津港。港を周遊する遊覧船に、日本最大級の大型展望水門「びゅうお」などもあり、子どもから大人まで幅広く楽しめる場所になりました。

そして、沼津といえば干物です。富士山の雪解け水・柿田川の湧水を水源にもち、駿河湾の恵みに、低湿度の地に吹く強い浜風の好立地。ここに、一つ一つ手開きする職人の技が相まって“鯵の干物、全国一の生産量”をゆるぎないものにしているのです。庶民的な鯵の干物もここで買うならブランド品!お土産にも最適です。

同じ鯵でも同じ味にあらず

同じ鯵でも同じ味にあらず

写真:西藤 カオル

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沼津港内は碁盤の目のように縦横に道が交差するので、ガイドマップを片手にお目当てのお店を探すのも楽々です。特産物の干物については探すまでも無く、あちらこちらの店先に並ぶので吟味しながら買い物を楽しめます。

干物の作り方はいたってシンプル。魚を塩分の含む浸け汁につけた後、干すというもの。それだけにお店ごとに秘伝の調合があったり、干し方にもこだわりがあるのです。同じ鯵でも同じ味にあらず!いくつか買い求めて食べ比べてみるのも面白いかもしれませんよ。

美味しい干物の選び方として、お腹の部分に厚みがあり、開いた状態が円のように丸みをもったものは脂がのっています。全体に肉厚なものを選びましょう。

珍品も並ぶ?その種類30以上の「サスヨ海産市場」

珍品も並ぶ?その種類30以上の「サスヨ海産市場」

写真:西藤 カオル

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自家製干物の種類が豊富で、港内でもひときわ活気にあふれているのが「サスヨ海産市場」。店先に七輪を置き、セルフ焼き魚コーナーを設けているので香ばしい匂いに誘われます。こちらでは30種類以上の商品を扱うので、人気の鯵や金目鯛以外にも、ちょっとかわった干物が並んでいることがあります。

みためは厚いビーフジャーキーのような「イルカ醤油干し」、30センチはあろうかという長さの「タチウオ醤油干し」。「地タコ」など丸々1杯がノビノビと干されていることも。店内にズラリと並ぶ干物の数々、圧巻の品揃えは漁港ならでは!

巨大なまぐろの頭!?実はあの店の隠れた逸品

巨大なまぐろの頭!?実はあの店の隠れた逸品

写真:西藤 カオル

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港内をブラブラと歩いていると、店先にドドーンと並ぶまぐろの頭に出くわすことでしょう。ここは「魚河岸 丸天」。どのガイドブックをみても必ず載っている円柱状の巨大な“海鮮かき揚げ”を看板メニューとしている、行列必至のあのお店です。

そんな丸天で、通(つう)が好む隠れた逸品が「まぐろかぶと煮」。一般家庭ではおよそできないシンプルながら豪快な料理で、巨大なまぐろの頭を一気に大鍋で甘辛く煮込みます。身もほろほろと柔らかく、目のまわりはトロンとした至極の味。こちらは店内食もテイクアウトもOK。お土産にもできるので、ものは試しにおひとついかが。

春先ならば「生しらす」に「生桜えび」も

春先ならば「生しらす」に「生桜えび」も

写真:西藤 カオル

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干物天国の沼津といえど、獲れたて新鮮を味わえる漁港で人気なのはやっぱりお寿司。ここでもまず『鯵』は召し上がってほしいところです。本来の旬は春から夏といわれていますが、さほど旬に関係なく一年中美味しく食べられる優秀な魚です。

また、訪れる時期が3月〜5月ならば「しらす」や「桜えび」の収穫時期になるので、獲れたてを生(なま)で楽しめます。こちらも鯵とあわせてご賞味あれ!

おわりに

JR東海道新幹線・三島駅からも近い沼津は、遠方からも訪れやすい観光地です。ゆったりした旅なら、ちょっと寄り道して「美味しい干物を買っていこう」とか、「美味しいお寿司を食べていこう」と考えられる距離感なのも良いところ。
また沼津港は、さほど広くないので回りやすいのもおススメですよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/08 訪問

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