写真:Hiroko Oji
地図を見る世界遺産のドブロヴニクからバスに乗り、1時間15分ほどでストン(Ston)の町に到着します。便数はとても少ないので、時刻表をしっかり確かめくださいね。途中は素晴らしい眺めの海岸線をひたすら走り、入り組んだ海岸線でカキが養殖されている風景が見え始めるとマリ・ストン(Mali Ston)の町、そして終点がこのストンです。ストン周辺ではローマ時代の砦や遺跡を今でも見ることができます。バス停から見る背後の山肌には、くっきりと城壁が浮かび上がって見えています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るストンはコルチュラ島と向かい合っていて、ペリェシャツ半島の付け根に位置しています。その地理的利点からも中世以来要衝の地となっていました。また、塩田で採れる塩が昔から貴重な輸出品であり、現在でも中世のころと同じ製法で作られていて、見学することも可能です。
町中は、ひっそりしていて、観光地化されていません。メインストリート沿いにあるレストラン・ソルゴは、入るとウェルカムドリンクとしてラキヤがふるまわれます。新鮮なシーフードがお薦めですが、ピザやパスタ料理、肉料理も用意されています。オーナーはとても親切な日本人びいきの方で、心和むひとときが過ごせます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るでは、イギリスのハドリアヌス城壁に次ぐヨーロッパ第二の長さを誇るというストンの城壁へ上ってみましょう。
ストンはラグーザ共和国時代の要塞が有名で、中世の優れた建築物とされています。砦の建設は14世紀に始まり、3か所に建てられた城は城壁によってつなげられ、5kmにも達する城壁には40の塔が設けられました。1506年には全ての施設が完成したのですが、1996年の震災によって被害を受け、今だに修復工事中。山頂ルートは通行止めとなっていますので、中腹コースを進みます。
先ずは、最初の塔周辺から見渡すストンの町をたっぷり楽しんでくださいね。奥に光って見えるのは塩田です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る城壁の上は細い通路で、片側に手摺がなければ落っこちてしまいそうな所があります。町並みを見渡した後は、所々に塔の建つ城壁をただひたすら登るのみ。暫く上ると平坦な通路に達します。途中には修復中の所もありますが、石を敷き詰めた歩きやすい通路が続きます。
城壁の間から見下ろす急峻な崖や町並み、反対側に迫る緑の山並み…歩くにつれて変わる風景が、元気づけてくれます。
やがて、下りに入ると先に見えてくるのが、マリ・ストンの町と海を挟んだ山並み。緑の中に白い城壁が美しい眺めです。マリ・ストンの手前には、一段と広い敷地の廃墟となったコルナ要塞が残っています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る城壁を歩くこと約40分で到着するマリ・ストンは牡蠣の主要生産地として知られています。バスでやってくる途中でも入り組んだ海岸線で牡蠣が養殖されている風景が見えていました。
マリ・ストンの町並みは、ストンよりもさらにこじんまりした石造りの中世の面影をしっかり残すもの。とっても物静かな石畳の路地が続きます。海沿いに出てくると車も通る通りとなり、石の塔が建つ港沿いには数軒のレストランやホテルが建ち並びます。ここでは、やはり、シーフード料理、特に牡蠣料理がお薦め!レモンを絞ってたっぷり生牡蠣を堪能してくださいね。帰りのバスは夕方の5時台で最終になりますので、くれぐれも乗り遅れないように!
城壁の入り口には料金所がありますので、ここで支払って歩き始めてくださいね。ほとんど石段の上り下り、途中は石を敷き詰めた通路で、歩きにくくはありませんが、なるべく歩きやすい履きなれた靴を用意なさるといいと思います。
観光客で溢れるようなところではありませんので、のんびりひたすら自分のペースで行動できるところです。帰りのバスの時刻をしっかり確かめてお楽しみください。
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この記事を書いたナビゲーター
Hiroko Oji
旅の計画を練り、現地でその土地ならではの経験を楽しみ、帰ってきたら写真の整理をして旅行記や記事を書くと、一つの旅で3〜4回楽しんでいます。アメリカで大自然の偉大さに圧倒され、人生観が大きく変わりました…
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