写真:渡部 洋一
地図を見る「姫路城十景」とは、平成6年(1994年)に姫路市民への公募によって選ばれた美しい天守閣を眺めることのできるビューポイント。「誰でも自由に行ける場所」という条件で選定された10カ所です。「誰でも自由に行ける場所」とは、店舗や有料施設ではなく無料で自由に楽しめるということ。つまり、イチローでも明石家さんまでも私でもアナタでも訪れることができる大変有り難いスポットなのです。
今回は姫路城十景の中から、徒歩で行ける特におすすめの5つのスポットをご紹介します。
まず最初は、JR姫路駅から姫路城天守閣へと真っすぐに伸びる「大手前通り」。鉄道で訪れる人は、ここが姫路城十景と知らずとも必ず目にすることになる定番の撮影スポットです。
写真:渡部 洋一
地図を見る次にご紹介する姫路城十景は、姫路城の入り口から200メートルほど東に位置する「城見台公園」。その名の通り、城を見るための台が設けられた公園です。
その台に上って眺める姫路城の大天守は、まさに白一色。あまりの白さに、「白鷺城」ならぬ「白すぎ城」と呼ばれるのも完全に納得です。
城見台公園から望む姫路城の大天守が、杏仁豆腐のように圧倒的な純白に見えるのは、この角度から見ると屋根に施された白い目地に黒い瓦が隠れるため。平成の大修理によって蘇った「白すぎ城」の白さを堪能したいなら、ここ城見台公園は大変おすすめです。
また、公園内には復元された姫路城の鯱鉾(しゃちほこ)も展示されており、天守閣と鯱鉾のコラボレーション写真を撮影することもできます。
写真:渡部 洋一
地図を見る高さ約46メートル、海抜にして約92メートルの姫路城大天守。少し離れた場所から、同じ目線で眺めてみたいという城マニアの好奇心を満たしてくれるのが、姫路城から徒歩15分ほどの高台にある「景福寺公園」。公園内の展望広場から望む姫路城大天守は、近くから見上げるのとは趣の異なる勇姿で見る者を魅了します。彼氏や彼女、芸能人等の「普段とは違った一面」を発見することに喜びを感じるタイプの人には特におすすめのスポットです。
景福寺公園は姫路城の南西に位置し、天守閣が順光になるのは午後。午前中に城内を観光し、午後この場所から別角度の姫路城を観賞するプランが効率的です。
写真:渡部 洋一
地図を見る高台からのビュースポットでもう一つおすすめなのが、姫路城の北西に徒歩15分ほどの「男山配水池公園」です。
景福寺公園と同じく天守閣の普段とは違った一面を見ることができるのはもちろんですが、ここ男山配水池公園の特徴はなんといっても「連立式天守」の全てを一望にできること。「乾小天守」「東小天守」「西小天守」そして「大天守」の4つの建造物から成る姫路城「連立式天守」の全貌を一度に眺めることができるのです。ほとんどの観賞スポットでは他の建物に隠れて見えない全ての天守を同時に眺めることができる男山配水池公園は、大変貴重なビューポイントと言えます。長い階段を上る必要はありますが、訪れる価値ありです。
写真:渡部 洋一
地図を見る「普段と違った一面もドキッとするけど、やっぱりいつもの姿が好き」というあなたには、姫路城十景の中でも定番中の定番「姫路城三の丸広場」がおすすめです。
天守閣のすぐ目の前の広場から見上げる勇姿は、安定の美しさ。築城当時と同じ純白の輝きを取り戻した池田輝政(築城主)渾身の芸術作品を、真っ正面からじっくりと堪能しましょう。
平成の大修理によって築城当時の白く美しい姿が蘇った姫路城。美しい天守閣を眺めることのできる姫路城十景の中から、徒歩で周ることのできる選りすぐりの5つのスポットをご紹介しました。
姫路城十景には今回ご紹介した以外にも、増位山、シロトピア記念公園、美術館、手柄山、名古山の5カ所が選定されています。中には徒歩でアクセスするのは難しい場所もありますが、時間が許せば全て回ってみるのもまた一興。その際、天守閣を撮影するなら望遠レンズの持参をおすすめします。
市民によって選ばれた誰でも行ける姫路城十景では、優美な天守閣が今まで知らなかった表情で旅行者を迎えてくれるはずです。
姫路城へのアクセス、入場料、営業時間等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。
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(2025/2/11更新)
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