写真:藤田 聡
地図を見る夏油温泉は秋には紅葉の名所になり、紅葉の色付き情報も発表されます。手前にある夏油高原スキー場が、夏油高原紅葉まつりのメイン会場。週末のみ開催で、東北新幹線北上駅から無料シャトルバスも運行されます。入畑ダム周辺では、紅葉ライトアップも実施します。
夏油温泉・元湯夏油でも紅葉を楽しめますが、露天風呂は谷底にあるので、紅葉前線が谷底まで降りて来るのに時間がかかるのが実情。周辺の山々よりも、一足遅れて紅葉します。
写真:藤田 聡
地図を見るこの写真は、大湯側から下流の「女の湯」方面を眺めた様子。宿のサンダルで川の左側を歩いて行く人が多い場所ですが、紅葉の時期には川の水が氷のように冷たいので、階段を登り降りした方が無難です。
写真:藤田 聡
地図を見る真湯と「女の湯」の周辺も、一面の紅葉に包まれます。秋は虫も少なくなり、普段は熱くて入れない大湯にも入り易くなるので、断然おすすめの時期です!
写真:藤田 聡
地図を見る夏油温泉・元湯夏油には、渓流沿いに露天風呂が4つあり、露天風呂めぐりが名物になっています。日帰り入浴も可能ですが、各浴場が離れているので、軽装で行くのがおすすめ。宿泊客なら浴衣と宿のサンダルで、快適に湯めぐり出来ます!
一番おすすめの露天風呂は、写真の「疝気の湯」です。湯船の中央に四角いコンクリートのフタがありますが、ここが源泉。泡とともにお湯が湧いており、写真にも水面に泡が浮遊しているのが写っています。
これは「足元湧出温泉」と呼ばれ、湧いた湯が空気に触れる前に人体に触れる事から、最高にフレッシュな湯が楽しめる極上の温泉として知られます!
写真:藤田 聡
地図を見る夏油温泉の一番奥にあるのが大湯です。大湯の前には、先程の「疝気の湯」と女性専用内湯の「滝の湯」があります。
いずれも湯船の中に源泉がある足元湧出温泉なので、昔からこの場所にあり、変わったのは建物だけ。元湯夏油の廊下に掲示された昔の白黒写真を見ると、全く同じ浴場配置だったと分かり、温泉の歴史と伝統を実感して感激します!
写真:藤田 聡
地図を見る大湯とは、温泉を代表する浴場を示す言葉。もちろん「足元湧出温泉」で、奥の深くなった岩の割れ目から湯が湧いています。
お湯がぬるい夏油温泉では珍しく、大湯は湯の温度が熱いのが特徴。泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉で、温度の刺激に塩分刺激も加わるので、体感温度が激熱に感じます。下半身だけ一瞬入ったり、かけ湯だけでも味わいましょう。
写真:藤田 聡
地図を見る夏油温泉・元湯夏油の渓流露天風呂は、大湯付近に3つと、写真の真湯付近の2つです。長い階段を谷底まで降りていくので、湯めぐりの際にはアップダウンが大変。水に濡れてもよい宿のゴム草履を履いている人は、大湯まで渓流沿いを歩く人もいます。
対岸に写っている湯小屋は「女の湯」(めのゆ)。混浴ですが女性専用と間違えるので、「目の湯」と表記する場合もあります。
写真:藤田 聡
地図を見る「女の湯」(目の湯)も、もちろん足元湧出温泉で、「疝気の湯」よりも温く、夏油温泉で一番温い露天風呂です。寒い時期や雨の直後は一層温くなりますが、温い湯で長湯すると、湯の良さを一層しみじみと実感出来ます!
「女の湯」の源泉は足元だけでなく、中央の岩壁でも湧いています。泡が勢いよく噴出して、周囲の岩とともに吹き飛ぶのではと心配になる程。源泉との混浴を実感出来る、貴重な温泉です。
写真:藤田 聡
地図を見る夏油温泉の露天風呂は「滝の湯」以外は混浴ですが、女性専用の入浴時間もあります。日帰り入浴はもちろん、宿泊者も入浴の時間割を確認して、効率的に漏れなく入浴する必要があります。宿泊の場合は、2箇所の宿泊者専用内湯も忘れずに入りましょう。
時間割では、清掃時間にも要注意。写真のように湯を抜いて清掃しますが、温泉好きには普段水没している源泉を拝める貴重な機会でもあります。最新の時間割は、元湯夏油のホームページの温泉紹介の最下段にあります。
他にも離れた所に洞窟風呂がありましたが、現在は入浴禁止になっています。
写真:藤田 聡
地図を見る夏油温泉は露天風呂めぐりが名物なので、週間天気予報で天気がよい日を選んで宿泊したいもの。雨天だと、屋外の露天風呂めぐりは大変です。大きな宿で客室が多く、直前でも予約が取り易いので助かります。ネット予約で満室表示でも、電話してみるのが予約のコツです。
写真は、元湯夏油の旅館部客室の一例。他に格安に泊まれる自炊部もありますが、初めて泊まる人には旅館部がおすすめ。暖房完備なので、寒い時期にも断然旅館部です!
写真:藤田 聡
地図を見る元湯夏油は山奥の秘湯で、アクセスはなかなか大変。路線バスは近年廃止され、宿泊者専用の送迎バスが、JR東北新幹線北上駅まで一日一往復しています(前日までの予約制)。近くに商店やコンビニが一切無い上に、北上西ICから宿まで店が一軒もありません。
このような環境なので、一泊二食付きで旅館部に泊まるのがおすすめ。出来れば品数豊富な経塚膳コースで夕食を存分に楽しみましょう。料理が多く机が一杯になる程で、口コミやブログでも好評の食事です。牛形膳と2000円違いですが、お得感があります。
朝食は秘湯では珍しいバイキング(食べ放題)で、全員食堂で頂きます。水が美味しいせいか何を食べても旨く、食が進みます。山奥なので品数は限られますが十分満足出来る上に、食後にコーヒーまで頂けます。
写真:藤田 聡
地図を見る元湯夏油には自炊部だけでも複数の宿泊棟があり、かなり大規模。一番上級の「夏油館」がおすすめで、写真は部屋の様子です。
寝具代が別なので、格安に泊まるなら寝袋持参ですが、露天風呂めぐりに浴衣は欠かせないので、浴衣だけは借りましょう。自炊部は長期滞在の湯治客用なので、一泊二日の場合は宿泊料金が500円増しになります。
夏油温泉は山奥ですが標高600mに位置しており、意外と高くありません。よって夏の昼間は暑く、営業期間の最初と最後は気温が非常に低くなるのが実情。寒い時の自炊部は辛いので、暖房完備の旅館部がおすすめです!
写真:藤田 聡
地図を見る写真は夏油館の廊下の様子。素朴な雰囲気ですが、突き当りの奥に旅館部があるので、旅館部気分で滞在出来ます。自炊部ですが、必ずしも自炊する必要は無く、夕定食や朝定食を旅館部の食堂で食べることも可能。フロントで事前に申し込みます。
夏油温泉・元湯夏油は、日帰り入浴では良さが分かり難い宿です。何故なら4つの露天風呂をめぐるのが名物ですが、私服と靴で都度脱衣・着衣していたら、それだけで本当に大変。湯の良さなど頭に残らないでしょう。また普通の靴だと、渓流を歩くショートカットコースも使えません。
宿の浴衣とゴム草履で、露天風呂を快適に次々巡ってこそ、本当の良さが分かります。日帰り入浴ならマイ浴衣とビーチサンダルで行く必要がありますが、それなら一度泊まってしまうのがおすすめ。一度泊まれば、きっと愛用の宿になります!
住所:岩手県北上市和賀町岩崎新田1-22
電話番号:090-5834-5151
例年の紅葉見頃時期:色づき始め 10月上旬、最盛期10月中旬〜10月下旬
※夏油高原紅葉まつり:2018年10月6日(土)〜21日(日)の週末開催
紅葉ライトアップ:入畑ダム展望公園にて一部実施
アクセス:東北新幹線北上駅から宿泊者は予約制送迎バス利用
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/6更新)
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