写真:結月 ここあ
地図を見る「紀伊山地の霊場と参詣道」で世界遺産の登録もされている高野山は、標高900メートルの山の上に弘法大師が開山し、真言宗の聖地となっています。
奥之院までは、一の橋から2キロの表参道を歩くのが正式のようですが、時間に余裕のない人は、中の橋から裏参道を行くのがお勧めです。
樹齢1000年以上の高野杉の杉並木と石灯籠の並ぶ裏参道、ここから凛とした空気に変わっていきます。
写真:結月 ここあ
地図を見る杉並木を少し進むとこのような、お寺には珍しいモニュメントが両側にたくさん見えてきます。
どこかで見たことのあるモニュメントが多く、このコーヒーカップはUCC上島珈琲で、ロケットの形は明和産業、福助人形の福助足袋、日産自動車・パナソニック・シャープなど日本で名立たる企業の慰霊碑や供養塔があります。
写真:結月 ここあ
地図を見る織田信長のお墓や武田信玄・伊達政宗などの供養塔などもあります。かと思えば名もない無縁仏もたくさんあり、その数なんと20万基以上というから驚きです。
高野山は、宗派や階級に関係なく誰でも眠ることができるそうです。
その中でも一番のインパクトがあったのが、国の重要文化財にも指定されている徳川家康の次男の結城秀康の石廟(せきびょう)です。
家康に嫌われ、豊臣家に養子に出された後、結城家にも養子に出された秀康。しかし、関ヶ原の合戦で活躍をして家康からの評価が一変し、認めてもらうことになります。ところが、若くして秀康は死亡。家康はその死を悲しみ、この石廟を築いたとされているのです。
写真:結月 ここあ
地図を見る御廟橋(みみょうのはし)の手前にあるお地蔵様は、水向地蔵(みずむけじぞう)といわれ、地蔵菩薩や、不動明王・観音菩薩などいくつものお地蔵さまが並んでいます。
好きなお地蔵さまの足元にお水を3回注ぎ、御先祖様の冥福を祈ります。
写真:結月 ここあ
地図を見る玉川にかかる御廟橋(みみょうのはし)。ここからは、撮影禁止、脱帽で、身が引き締まる思いがします。
この橋は、36枚の橋板でできていて、それぞれに諸仏諸菩薩の象徴、種子(しゅじ)というものが、梵字で板裏に彫られているので、杖をついて渡ることも禁止されています。礼拝・合掌してから渡り、奥に見える燈籠堂(とうろうどう)へ。
燈籠堂は、2万以上の献燈が灯り、読経が堂内に響き幻想的な雰囲気に包まれます。
「消えずの燈明」とよばれ、絶えることなく燃え続けている貧女の燈と、白河法皇が献じた白河燈とも見ることができます。
燈籠堂の裏手地下には、弘法大師の霊を祀る大師御廟(だいしごびょう)がありますので、忘れずに参拝しましょう。
ここが一番のパワースポットだと言われているところです。
弘法大師は、大師御廟で即身仏となられました。数珠にさわり南無大師遍照金剛と3度唱え、具合の悪いところや気になるところを触れて祈願しました。
1200年に及ぶ歴史を持ちパワーが溢れる高野山へ、祈りの旅をしてみませんか。
※高野山
所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山550
電話 0736−56−2002
開門6:00〜16:30(閉門17:30)
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(2024/10/13更新)
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