白さの秘密も解明!世界遺産・姫路城の歴史と天守閣観賞ポイント

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白さの秘密も解明!世界遺産・姫路城の歴史と天守閣観賞ポイント

白さの秘密も解明!世界遺産・姫路城の歴史と天守閣観賞ポイント

更新日:2015/09/05 17:55

渡部 洋一のプロフィール写真 渡部 洋一 フリーライター、カメラマン

日本で最初の世界遺産、姫路城。全国にわずか5つしかない国宝天守を誇る、兵庫県を代表する観光名所です。2015年には約5年半にもおよぶ平成の大修理が終わり、築城当時の白く美しい姿が蘇りました。
今回は、日本の城郭建築における最高峰とも称される姫路城の歴史と建築上の観賞ポイントをご紹介します。

美しき姫路城の歴史

美しき姫路城の歴史

写真:渡部 洋一

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日本に残された現存12天守の一つに数えられ、その中でもわずか5つしかない国宝の天守閣を誇る姫路城。1993年には日本で最初の世界遺産にも登録されています。白く優美な姿は白鷺が舞う姿にも例えられ「白鷺城(はくろじょう)」の愛称で親しまれる、日本を代表する観光名所と言っても過言ではないでしょう。

姫路城の歴史は、南北朝時代の武将・赤松氏が14世紀に砦を築いたのが始まり。その後黒田家の居城となり、2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公・黒田官兵衛がこの姫路城で生まれたという逸話も残っています。
城が現在の姿になったのは、関ヶ原の合戦後、姫路城主となった池田輝政の時代。輝政は姫路城大改築に取りかかり、8年もの歳月を費やして1609年、日本史に燦然と輝く純白の巨城を完成させました。

その後幾度も城主を変え、明治の廃城令でも取り壊されることなく、姫路のシンボルであり続けた姫路城。第二次世界大戦では姫路大空襲に見舞われます。一万発近い焼夷弾が降り注いだ街は焼け野原となりましたが、城は奇跡的に残りました。戦火をくぐり抜けた姫路城の勇姿に、人々は涙を流したと伝えられています。
日本史の宝として、世界に誇る美しい建築物として、そして人々の心の拠り所として大切に守られ、400年もの間この場所に建ち続けている姫路城。平成の大修理によって築城当時の眩い輝きが蘇った現在の勇姿は、まさに世界の遺産と呼ぶにふさわしいものです。

そんな姫路城の象徴として天高く聳える大天守。実は単独ではなく、「乾小天守」「東小天守」「西小天守」と渡り櫓で連結し、4つの建物で「連立式天守」を構成しています。日本の城郭建築における美の最高峰とも称えられる、池田輝政渾身の芸術作品です。

短く儚い純白の輝き

短く儚い純白の輝き

写真:渡部 洋一

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平成の大修理が終わりその全貌が明らかになると、「白鷺城」ならぬ「白すぎ城」とも呼ばれることとなった姫路城。本来黒いはずの屋根までもが明治ブルガリアヨーグルトのように圧倒的に白い秘密は、瓦の継ぎ目に施された「屋根目地漆喰(やねめじしっくい)」にあります。
姫路城の屋根は、平瓦と丸瓦を組み合わせた本瓦葺。強風等に備えて強度を上げるため、瓦の継ぎ目を目地で固めているのです。漆喰の目地は白く、3センチほどの厚みでカマボコのように盛り上がっています。この白い目地が見る角度によっては瓦の黒を隠し、屋根全体が白く見える、それが「白すぎ城」の真実です。

ここまでご覧頂き、「姫路城が白い理由はわかったけど、じゃあこの白さはいつまで続くの?」と考え夜も眠れなくなる方もいるかと思います。実は、白すぎ城はいつまでも白すぎ城のままではありません。漆喰はカビに弱く時間の経過とともに黒ずむため、防カビ剤を塗布した今回の改修でも白さの持続は3年ほど。つまり、短く儚い「今だけ」の輝きなのです。

400年間天守を支える「心柱」

400年間天守を支える「心柱」

写真:渡部 洋一

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高さ約46メートルの姫路城大天守には、建物全体を貫く2本の柱があります。長さ約25メートル。太さ約1メートルの「心柱」です。心柱は東西に2本。そのうち「東大柱」は、なんと築城当時のものが現存しています(西大柱は昭和の大修理で交換)。
巨大な姫路城を400年間もの間支え続けた東大柱は、天守閣内部で必ず見ておきたい観賞ポイントです。

デザインの決め手!エレガントな「破風」

デザインの決め手!エレガントな「破風」

写真:渡部 洋一

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姫路城天守閣の各階には、「破風(はふ)」と呼ばれる飾り屋根が施されています。「唐破風」「千鳥破風」「入母屋破風」など種類も形も様々な破風が絶妙なバランスで配置され、天守閣のエレガントなデザインを決定づけます。
写真は、天守南面に施された「比翼入母屋破風」。見事な二等辺三角形が、大天守の美しさを際立たせています。

雌と雌!全国的にも珍しい鯱鉾

雌と雌!全国的にも珍しい鯱鉾

写真:渡部 洋一

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天守閣の頂点を飾る鯱鉾(しゃちほこ)は、高さ約1.9メートル、重さ約300キロと立派なもの。鯱鉾と通常、雄(オス)と雌(メス)の2体が対になっていますが、ここ姫路城の鯱鉾はなんと雌と雌。全国的にも大変珍しい鯱鉾です。
また、姫路城入り口から東へ200メートルほどの城見台公園には復元した鯱鉾が展示されており、間近でその大きさを体験することもできます。

訪れる価値のある城

平成の大修理によって、築城当時と同じ純白の勇姿を取り戻した姫路城。その歴史と天守閣の観賞ポイントをご紹介しました。
現存12天守、国宝、そして日本初の世界遺産と、この城は多くの称号を手にしてきました。そしてそれらの称号にふさわしい歴史、風格、価値を確かに備えています。姫路城を賞讃する数々の言葉が、決して過大評価でないことを、実際にその目で見ればはっきりと感じることができるはずです。多くの旅行者の憧れである姫路城は、訪れる価値のある城なのです。

姫路城へのアクセス、入場料、営業時間等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/23 訪問

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